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街から港へ自転車旅

東京などから16名のグループが沼津に来られ自然と街を満喫するツアーが行われた。
『日本のいいところを、山に教わる2日間』をコンセプトにし、アウトドア&ローカルカルチャーが体験できるloca-rise mountain experienceという、東京の自由大学で「東京・日帰り登山ライフ」を主宰する大内征さんの企画。

今回は伊豆の三山を縦走。
二日目に山を登り、その前に三島や沼津を楽しむ日程。
一日目、新幹線を降り三島のカフェ ククルクをベースに街や三嶋大社を散歩、そして沼津に移動し狩野川でカヤック体験、商店・沼津港自転車ツアーが行われた。

Lo.nで沼津の川や街の説明から始まった。
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今回の自転車ツアーは、上土商店街から沼津港まで約1時間半のコース。
道のりは、さんさん通りという県道159号沼津港線を一直線に南下。
沼津の街は平らな所が多いので自転車でとても走りやすい。
市がサービスを提供しているぬま輪を利用した。

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沼津に観光に来ると、沼津港しか行かない方が多いが実は街中が面白い。
距離的に徒歩や車より自転車が最適だ。

まずは陶器屋の‘いせう’へ。
明治3年に創業、魚町というエリアは狩野川沿いに問屋が多くあった。
陸路と船で交易する場であった。
このいせうも陶器の卸問屋として営みをしていた。
ご主人から街の歴史を聞きながら、器のお話を伺う。

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様々な陶器が並ぶ。
富士山柄も多いのでお土産にもおすすめだ。
普段使いのリーズナブルのものから希少価値のある陶器まで。

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次に2軒隣のTHE BULE WATERへ。
沼津のライフスタイルを提案するお店。
狩野川を見ながらお茶をするのもいい。

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自転車は、観光MAPには載っていないフツーの沼津を進む。
さんさん通りから、ちょっとそれて、かつて鉄道が走っていた蛇松(じゃまつ)線跡へ。
ここには県内初の官営鉄道で、沼津港と沼津駅をつなぎ、資材の運搬や水産物を運ぶ貨物専用線だった。

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そのソバにある浅宮商店
竹を産地から調達し植木屋などへ卸す会社だ。
竹の利用方法も教えてくれる。
沼津垣、竹の根っこを使った作品、釣竿などなどのお話を伺う。

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竹というモノは日本、アジアの人々にとって無くてはならないものだと改めて知る。

亀の甲羅の形をした竹が生えている場所もここにはあった。

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最後にご主人が、竹を切りながらレクチャー。
『浅宮カット』
独自の切り方のようだ。

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海のかおりがする狩野川沿いを進む。
沼津港の裏通りを走ると、産業や生活に触れてからこの港を見ると、単なる観光地という顔だけでなく、地域の食の台所的な機能を知り、この場所の面白味が増す。

小腹が減った時には
焼き牡蠣、焼きホタテ、揚げはんぺん、海産串などをつまむのもおすすめ。
干物屋も多いので、試食をしながら好みのメーカーを探しお取り寄せするのもありかもしれない。

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大型展望水門びゅうおにのぼり、富士山と駿河湾を見渡すのもおすすめだ。

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ぬま輪は3時間まで借りられる。
沼津の街と港の自転車旅は2時間半のコースが丁度いい。
時間があれば芹沢光治良記念館
で沼津に関わる文学を知ったり、千本浜で富士山に向かって自転車を走らせるのも爽快だ。

さらに今回のグループは、街中の商店街をまわり日本初のアーケード商店街でノスタルジックワールドを見たり、上土商店街の洋服屋、洋菓子屋、八百屋、おもちゃ屋などを楽しんだ。

Lot.nを起点とした沼津ツアー。
スタッフに相談すると、自然と街と食が楽しめる地元目線のおすすめコースを教えてくれる。

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≪ぬま輪≫
無料のレンタル自転車貸し出しサービス。
ホテルや施設などで貸し出しをしており約3時間使用ができる。
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/asobu/cycle/index.htm

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豊かな人生の一部に~沼津フィッシュマーケット タップルーム~

沼津の港の目の前に“タップルーム”というところがある。
一歩中に足を踏み入れるとそこは
海外のフィッシャーマンマーケットにあるブルワリーパブだ。
オーナー自らも手を動かし作った店内は
レンガをモチーフにした壁に、
木を活かしたテーブル。
外を眺めるように大きな窓。
魚市場を眺める事ができる。

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そこに並べられているのはミャンマーの農工具をリメイクしたスツールで同じものは一つとしてない。

カウンターでクラフトビールを選んで購入し、
席に着く。
すべてキャッシュオン。
常時約15種類のビールが並ぶ。

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そこには季節限定も。
現在の限定は「大工さんのみかんエール(アルコール度数 6%)」
フルーティーな香りが口に広がる。
実はベアードビールでは季節限定で数えきれないほどのフルーツエールがある。
みかんをはじめ、ビワ、いちぢく、ブルーべりー、いちごなどなど。
どれも地元のものや、つながりのある人のこだわりのフルーツたちを使っている。
その一番最初に作ったフルーツエールが戸田の大工さんがもってきてくれたみかんを使った
「大工さんのみかんエール(アルコール度数 6%)」なのだ。
以来12年間、毎年この季節に現れる歴史ある季節限定ビールなのだ。
12年前の出来事、
“にこにこしながらね、戸田の大工さんが自分ちで取れたみかんを持ってきてくれたの。
 これビールにならないかな?って”
そう語るのはベアードさゆりさん。

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この大切なみかんをブルワーの皆で皮の表皮だけをピーラで剥き、
手絞りで果汁を絞っていく。
こうしないとえぐみが出てしまうのだ。

ベアードビールはこうした丁寧な作業の上で成り立っている。
そんなビールに惚れてたくさんの人がこのタップルームには来る。

ベアードビールは現在、修善寺の工場で作られているが、当初このタップルームの奥で日本一小さなブルワリーとしてビールの製造を始めた。

開店当初から、禁煙。
ビールは冷たくないし、今までの日本のビールとはちがう味。駅からもちょっと距離がある。

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当時はダメと言われることをやってきた。
だから最初の4年くらいはまったく相手にされなかった。
それでも、自分たちが好きで自信が持てるものを作り、
そして想いを伝え続けたら、次第に常連さんが出来、
その常連さんが人を紹介していった。
想いが詰まったビールは大切な人にしか教えたくない。
そんな連鎖もあってタップルームには面白い人が集まるという。

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そして、カンパニーの皆の気持ちがこもっているからか、
恋人に出会ったり、告白が成功したり、結婚したりとうれしい出来事もあるそう。
“ある人に豊かな人生の一部になったらうれしいな
 そして人生に厚みをもたせられたら。そういう役目をベアードビールができたらと思っています”
おいしいビールは人生も豊かにする。

ベアード ブライアンさんが言った。
“ここはあんまり会社じゃないんだよ、好きな人と好きなことをやる。好きな人と協力してね”

“好き”が詰まった空間は、自然に心が豊かになり
おいしいビールがさらに手助けをしてくれる。

そこにはもう一人の、マネージングパートナーのジョン チェセンさん。
実はブライアンさんとジョンさんはワシントンの大学院時代から続く親友なのだ。

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(左がジョン チェセンさん 右がベアード ブライアンさん )

そこで出会って10日もしないうちに飲みにいったそう。
しかも、ワシントンで有数のビールバーに。
“もしかするとブライアンはビールの仕事に就くってその時感じていたのかもね。
 僕は想像もしてなかったけど”
とジョンさんはおちゃめに話した。

その大学院で二人とも日本のことを勉強していた。
卒業後、別々に日本で仕事をしていたが
ブライアンさんがビールの製造を始めた時、ジョンさんは資金をだして応援をした。
ブライアンさんとさゆりさんの情熱をジョンさんが受け止め更なる成功へ導いた。

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始めは沼津と東京を行き来していたそうだが、
3年前正式にカンパニーの一員になり沼津へ移住。
21年。今でも一緒にビールを飲み語らう。
時に真剣に、時に笑いあう。
三人の様子は20年経っても変わらない。

ベアードビールを作る人自身も豊かな生活や素敵な仲間といるからこそ。
一人でも、国籍も年齢も関係なくおいしいビールがあれば楽しめる。
そんな場所なのだ。

≪沼津フィッシュマーケットタップルーム≫
沼津市千本港町19-4
TEL:055-963-2628


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歌人が愛した景色~沼津市若山牧水記念館~

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若山牧水は明治18年、宮崎県に生まれる。
旅を愛し全国を旅した牧水が沼津の自然、特に千本松原の景観に魅せられ一家で移住したのは大正9年。
そんな牧水の足跡と業績を貴重な資料を通じて知ることができるのが、沼津市若山牧水記念館である。

“この記念館はもともとは募金でできたもの。言ってみれば市民のものなんです”

記念館を運営する公益社団法人沼津牧水会の理事長、林茂樹さんは語る。

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昭和56年、牧水が最も愛した千本松原に記念館をと募金活動が始まる。
その募金により集められた約6千万円の寄附金が沼津市に納められ、昭和62年に建設されたこの記念館はまさに市民の手によって作られたものだ。
それは歌人としての功績を讃えると共に千本松原の保護に尽力した牧水を忘れないためのものである。

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“この記念館がここにあるということは非常に意味があり、責任があることなんです”

牧水が千本松原に隣接する土地に住居を構えてからしばらく後に静岡県による千本松原の松の一部を伐採する計画が起きた。
牧水はこれに反対して、『沼津千本松原』と題する文を新聞に投稿。
松の伐採に反対する市民大会では熱弁をふるうなど伐採反対運動の先頭に立つ。
その結果、県は計画を断念することとなった。
これは自然保護運動のさきがけともいうべき出来事であり、郷土の誇れる歴史である。

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林さんに展示室の資料を説明していただきながら館内を一通りまわった後、記念館の裏手から千本浜にでることとした。千本浜に下りてみるとそこからは松原と愛鷹山、富士山という景色が見える。

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“千本浜にでると牧水の心に触れたような気分になるんです。この景色というのは全国に誇れる景色だと思います”

都会の喧騒を離れ、沼津の自然のなかで生きていくことを決めた牧水。
牧水が愛し、歌に詠んだ景色は今も変わらずそこにあった。
牧水が市民と共に守った千本松原、その一角に市民の力で建てた記念館。
ここには牧水と市民の深い繋がりが確かにある。

≪沼津市若山牧水記念館≫
沼津市千本郷林1907-11
TEL:055-962-0424
営業時間:9:00~17:00 (入館の受付は16:30まで)
休館日:毎週月曜日 (祝日に当るときはその翌日)
料 金:大人200円 小人100円 (小・中学生)
http://web.thn.jp/bokusui/index.htm

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360度沼津~大型展望水門びゅうお~

沼津港の観光スポットとしても人気の沼津港大型展望水門「びゅうお」。

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この沼津港大型展望水門「びゅうお」は沼津港の内港と外港を結ぶ航路から進入する津波から港の背後地の50ha、 9,000人を守るために作られた水門だ。
津波をシャットアウトする扉体(ひたい)は、幅40m、 高さ9.3m、重量は406tと日本最大級。
そしてこの水門には展望施設がある。

約30mの高さにある展望フロアには両岸に設置したエレベーターで昇ることができ両岸の機械室の周囲を展望回廊がまわっている。左右の岸をつなぐのは長さ約30mの連絡橋で、
北には愛鷹山、富士山、南アルプスを望み、遠く清水、箱根連山や沼津アルプス、眼下には我入道海岸が広がり、その先に駿河湾に突き出した大瀬崎をくっきりと見ることができる
なんとも贅沢なスポットなのだ。

入場料は大人100円、小人50円で1日、何度でも入場できるというお得感満載だ。

お勧めしたいのは、
沼津港に来たらまずびゅうおに登る。
日中の青空と海、山々をそのままの色で楽しむ。
ここで忘れてはならないのが日没時間のチェックだ。

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そして、一度降り沼津港や若山牧水記念館、芹沢光次郎記念館など沼津港周辺のスポットを回る。

日没の20分前に登る。
エレベーターを待っている間もどんどん日は沈むので早めの行動が望ましい。

そして、変わりゆく空のいろ、赤く染まる富士山や、沼津アルプスを楽しむ。
最後に海に太陽の沈む瞬間は最高だ。
沼津は海に夕日が沈む。その瞬間をぜひ感じてほしい。
こんなにも壮大な景色、周りには遮るものは何もない。

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そしてもう一つ、日没とともにびゅうおのライティングが点灯する。

新鮮館の横の市場のところから沼津港大型展望水門「びゅうお」を見ると
ちょうど水門の間に太陽が沈む。
そして沈んだらびゅうおがライトアップされるという
自然と人工の融合が素敵だ。

日が沈んだら
沼津港の目の前にある沼津の地ビール、ベアードビールのタップルームは午前0時まで営業。
港八十三番地は午後10時までの営業だ。

贅沢な一日は沼津港大型展望水門「びゅうお」から。
ここから見える沼津、伊豆、富士山、箱根の景色を見て静岡の旅がまた面白くなる。

≪沼津港大型展望水門「びゅうお」≫
沼津市本字千本1905番地の27
沼津市産業振興部観光交流課
TEL:055-4746
NPO法人沼津観光協会
TEL:-964-1300
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/sisetu/byuo/

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漁師町が生んだ文学者を知る場所~沼津市芹沢光治良記念館~

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沼津市芹沢光治良記念館は昭和45年、スルガ銀行の会長だった岡野喜一郎氏が財団を設立、芹沢文学館として建設された。平成21年4月に沼津市に寄贈、同年10月に開館した。

芹沢光治良は明治29年、我入道に生まれた。
旧制沼津中学校、第一高等学校を経て、東京帝国大学経済学部に入学。
卒業後、農商務省に入ったが、官を辞してパリ大学に入学した。
パリ大学卒業間際に結核で倒れ、スイスやフランスの高原療養所で病を癒し本格的に筆を執り始める。

代表作である『人間の運命』は幼少期から青年期の沼津を舞台とした一大長編小説として有名。
その後、日本の文学の普及のため川端康成の跡を継ぐかたちで日本ペンクラブ会長を務める。

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そんな芹沢文学の形成において、生まれ育った我入道の影響は大きい。

“漁師町に生まれていますから本来は漁師になるはずだったんです”
説明していただいたのは記念館の館長、仁王一成さん。

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記念館が沼津市に寄贈され、半年をかけて掃除し、床を張り替え、外壁を修繕してオープンの状態に持っていった。

“その頃、資料は少なかったんです。あったとしてもボロボロですから。2階に展示するものもなかったから文化財センターから出土品の石器を借りて並べたり(笑)”

一番問題になったのは冷暖房といった空調設備が全くなかったこと。
夏は暑く冬は寒いという最悪の環境。
空調がないせいで、他の文学館から資料を借りるということも出来ずにいた。
それでも、来館者は年々増え、いまでは4000名を超えるようになった。
財団が運営していた当時の来館者が800名だったことに比べれば飛躍的な増え方である。
その後、念願の空調設備が入り、ようやく記念館としての環境が整った。

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“来館者を増やすというのは至上命題です”

仁王さんがそう言い切るのには理由がある。
実は過去に記念館は廃館、資料は図書館へ移動という話があがったそうだ。
その時、日頃は疎遠な地元の住民、我入道の住民が反対のために立ち上がろうとしたことが仁王さんは嬉しかったそうだ。

“本当に嬉しかったですよ。地域のための記念館でもあるんだなと思いました”

建築家、菊竹清訓氏の設計による鉄筋コンクリート造2階建の建物を見学に来る建築ファンや学生も多い。

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また、記念館の屋上から見る景色、特に駿河湾に沈む夕日は仁王さんのおすすめでもある。
この景色を楽しんでもらおうと屋上は常に解放されている。

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地元住民の誇りとしての記念館。全国の芹沢光治良ファンが集まれる場所としての記念館。
2階建のこの小さな記念館は建物以上の大きな意味を持っている。

≪沼津市芹沢光治良記念館≫
沼津市我入道まんだが原517-1
TEL:055-932-0255
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/shisetsu/serizawa/

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駅から1分、徹底した“ここち良さ”~ココチホテル沼津~

2011年11月11日11時11分。
沼津の北口に話題を持って現れた“ココチホテル沼津”

老舗ビジネスホテルのホテルニューオオタケが区画整理のため移転した際に新しく生まれ変わった。

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ビジネスホテルとシティーホテルの中間のようなホテル。

なんといってもセキュリティーが素晴らしい。
12時以降はホテルの宿泊者以外は中に入ることができない(カードキーが入口にある)
また、自分の宿泊フロア以外はいけないようになっているのだ。
女性の一人旅や大学受験や高校受験で一人で未成年だけでの宿泊でも安心だ。

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※10階のコーナーツインの部屋から東方面を見た景色。奥には箱根の山、手前には沼津駅を一望できる。

さらにココチホテル最大の売りであるリラックスルーム(ダブル、ツイン)がある。
和モダンを意識した部屋には
グレーの畳。そして低めのベッド。
靴を脱いでくつろげる。
とある部屋はトイレにお花まで。

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まるで家が移動したような落着き感は旅の疲れを本当にいやしてくれる。
なかなか外では寝れないという人も眠ってしまいそう。

ビジネスマンもいい仕事ができそうなこの部屋。

部屋に戻ったら、ぱーっと靴を脱ぎすて
自宅のようにくつろぎ
駅まで1分という立地を活かし、
そのまま東京へ出勤というのもありだろう。
これは心も体もリフレッシュできるからこそ。
富士山を見てから出社するものたまにはいいもんだ。

2年目のココチホテル、細部まで気を配り
オシャレかつリラックスできる空間に仕上がっている。
部屋も良い香り。一部屋一部屋にこのような身だしなみセットがあるさりげない心配りもたまらない。

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スタッフは接客が本当に好きなんだそう。
アメニティーもひとつひとつスタッフが2年の間に必要なものを選び
バラバラにならないように男性用女性用にパッケージしている。
またフロント対応も性別年齢問わずどのスタッフもとても笑顔で親切だ。

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メモ用紙一つをとっても畳の和モダン。
38年続くビジネスホテルからさらに進化したホテルに。
徹底した“ここち良さ”を提案した社長の想いが詰まっている。

実はもう一つ、心地よさにさらにプラスαの楽しみがある。
全国からデザインを募集しコンペが行われ
受賞したアイディアがデザインルームになった。

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 ●最優秀賞になった7歳の女の子がデザインしたという「夕やけ空」

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 ●本が壁一面におかれている「トラベルライブラリー」
旅の本、生活の本、小説などがおかれている。
トラベルとついているがいわゆるガイドブックはおかれていない。
より豊かな生活への旅路を示唆してくれるような本が多いと感じた。

どの部屋も布団の収納場所など細かいところまでデザインの邪魔にならないように計算。
宿泊という泊まる意外のデザインと泊まることをうまく融合させてある。
ビジネスホテルにきて、こんな珍しい空間に宿泊することはまるで遊園地に泊まるような高揚感がある。
本当に”夢がみれる”部屋になってる。
この試みも珍しいことだ。ちなみに泊まるときにはちゃんと部屋のデザインを確認して欲しい。

リラックスとデザイン、そして遊び心。
社長の想いにさらにスタッフの力が加わって
“ホテル”よりも“家”に近く、でも“非日常”というここでしか味わえない空間になっている。

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≪ココチホテル≫
沼津市高島町1−12
TEL:055-924-1100
http://cocochee.jp/

1名様利用リラックスツイン(畳敷き):7,800円(休日)
2名様利用和モダンなツイン(畳敷き):10,800円(休日・一人当たり)


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ツーリングの拠点~レンタルバイク沼津駅前店~

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整然と並んだバイクの数々、そのなかから自分の好みで選んでレンタルする。
選べるのはハーレーやNINJA1000、CB400などバイク好きにはたまらないラインナップだ。
仲見世商店街のレンタルバイク沼津駅前店。
レンタルは4時間から。
ここでは50ccスクーターから1000ccオーバーの外車まで豊富な在庫の中から目的に合ったモデルを選ぶことができる。
4時間2880円~20,880円と車種によって値段が変わる。
ヘルメットやグローブといったバイク用品も揃えているので、手ぶらで借りることも可能だ。

“ここでレンタルして伊豆半島一周したり富士山を一周したりと楽しみ方は人それぞれ、沼津はどこへ行くにもちょうどいい場所なんですよ”

そう語るのは店長の宮本宏治さん。

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初心者から数十年ぶりにバイクに乗るといった人までお客さんも様々だ。
そのなかでも多いのは40~50歳のお客さん。
若いころに乗っていたが結婚や引っ越しなどの理由で今はバイクから遠ざかっている、そんな方が多いそうだ。バイクに乗るとみんな笑顔になって戻ってくる、嬉しそうに宮本さんは言う。

“帰ってくるとどこへ行ってきたとか報告してくれるんですよ。皆さん、本当に楽しんでくれて。そんな笑顔を見るとこちらまで元気になりますね”

もともとバイクが大好きな宮本さん、お客さんとも自然に会話が弾むという。
レンタルから戻ってきたバイクを洗車するのも宮本さんの仕事。
いつでも綺麗なバイクを貸し出せるよう、丁寧に洗車する。
洗車が趣味じゃないとこの仕事はできないと宮本さん。

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“バイクは目的なくただ走っているだけでも楽しい。風を直接感じることができて、自然を大切にしようと思えてくる。解放感というのは車とは全然違いますね”

車とは違う景色、いつもとは違う視点で伊豆や周辺の自然を楽しむ。
スピードを出すわけでもなく、ゆっくりと安全運転で。
レンタルバイクという新しいスタイルで沼津を基点に旅をする。
天気のいい休日、新しいことに挑戦してみてはいかがだろうか?

≪レンタルバイク沼津駅前店≫
沼津市大手町5-4-21
TEL:055-963-8558
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週水曜日
    毎月 第2 第4 火曜日
http://www.rental819.com/area/shopinfo.php?tenpoid=05601&area=6

美術館でもない、文学館でもない“ことば館”とは~大岡信ことば館~

三島駅北口を出て右手に進むとZ会の大きなオフィスビルがあり、この1,2階に“大岡信ことば館”がある。
ここは“ことば”に包まれ、“ことば”を感じられる場所だ。

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大岡信(おおかまこと)は三島市生まれの詩人・批評家だ。
明治大学、東京芸術大学の教授、そして日本ペンクラブの会長も務め、日本語が持つ可能性を追求し日本文化に大きな影響を与えている。

大岡信と通信教育事業を展開し長泉町に本社のあるZ会はもともと親交があり、三島に建てられるビルにことばの魅力を伝える場を作る事に。
そうして2009年、三島でこの「大岡信ことば館」が開館する事となった。

開館当初、来場者は朝日新聞で29年の間に6762回連載をしていた「折々のうた」を通じて大岡信に馴染みある年代の方が多かったそうだ。
4年が経ち今では大岡信を教科書で知る世代も増え、来場者の半数が若者となった。
たまたま来た大学生が「こういう所だと思わなかった!」と驚いていたそう。

「こういう所」とはどういう所か。
“美術館でもない、文学館でもない”という今までになかった“ハコ”なのだ。

この“ハコ”を知るキーワードとなるのが館長であり造形家の岩本圭司さんだ。
キーマン岩本館長にお話しを伺った。

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“ことばというのは、文章のことばだけではありません。音楽、美術、身体表現にもつながります。
 そして、「伝えよう」という役割も。
ここは、ことばのもつ広い範疇を体験し、楽しむところです。
「日本語」を愛した大岡信とつながるコンセプトなのです”

大岡信ことば館は、ことばを体感できる場所なのだ。

入るとまず、大岡信の著書が展示され、これまでの活動を知ることができるコーナーがある。

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その奥には2階まで吹き抜けた空間の壁一面に大岡信の歌。
白い壁に白い文字が張り付いている。

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光があることで“文字を読む”ことを体感する。
この広い空間にはもともと琵琶の演奏用に作られた椅子が置いてあり、
この椅子にも座ることもできる。

座って壁を見る。また違う見え方がする。

ここでは、過ごし方に制限がない。
フロアには座布団がおいてあり、寝っころがっても、座っても良い。
一人ひとりに与えられた空間は無限に可能性を広げる。

ぴかぴかに磨かれた床に座ってみると
また違う世界が見える。

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“言葉”を意識してくると全然ちがう“ことば”に出会ってしまう。
それは紙の上に並ぶ文字ではなく“ことば”という生き物を感じた。

今開催されている「聞くことはさわること?展」
では音としてのことばを展示している。

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高校生からNHKアナウンサーまで声で活躍する方々が朗読した詩が展示されている。
前代未聞の音の展示は期待を裏切らない仕様だ。
会場に設けられた5つの音響空間。
大岡信の詩とそれぞれの朗読がその場に立つ一人ひとりに向かって響く。

こうしてフロアを見て回ると最後に細い通路を通り
壁に張り付いて、壁に張り付いた詩を読む。
そして通り抜ける。

まるでおとぎ話の世界に行った後、日常に戻る路のように。
ただ、それは名残惜しいものではなく、
現実世界で出会う“ことば”によってワクワクするようなものなのだ。

このような“ハコ”ができるまで、展示方法を見出すまでに
2年を費やしたそうだ。
造形家の館長だからこその発想でコレクションを並べるだけではない今までにない空間が出来た。
毎回展示は館長が考え、そしてスタッフの皆さんで手作りで造り上げるそうだ。
コンセプトによって考え抜かれた空間、そしてひとつひとつの詩、その展示方法までしっかり味わってもらいたい。

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また『大築勇吏仁―記憶と現在―展』も同時開催されている。
大岡信の影響を受けた画家だ。
ここでは大岡信に影響を受けた人が多くいる事を知り、文学だけではなく心を潤す芸術にも出会える。

次回の展示について館長からこのような言葉を頂いた。
“次の展示は来場された方もこの企画展の一部になります”と。
少し展示方法などは聞いたがあえて伏せておきたい。
なぜなら、私と同じ驚きをしてほしいのだ。

“ことば”をどう感じるかは自分次第。
ただ、実際にここに行って感じる事で
身近な“ことば”が明日から変わるかもしれない。

そして大岡信の作品の中には“水”という言葉も多く出てくる。
柿田川や源平川などの清流のある三島で育ち、狩野川や千本浜と水の豊富な沼津で青春時代を過ごし生まれたことば。
そんなこの土地によって生み出されたことばに出会い、その余韻に浸りながら三島、沼津の水を巡る旅もおすすめだ。

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大岡信
1931(昭和6)年、三島市生まれの詩人・批評家。歌人の父と明治から昭和にかけての歌人窪田空穂の影響を受け、沼津中学時代に作歌・詩作を行った。
その後、東京大学に進学。在学中に「現代文学」、卒業後「櫂」に参加し、「シュルレアリスム研究会」「鰐」を結成。
読売新聞外報部勤務を経て、明治大学・東京芸術大学の教授を務める。
詩と批評を中心とした多様な精神活動を行い、数々の賞も受賞している。

≪大岡信ことば館≫
三島市文教町1-9-11 Z会文教町ビル1・2階
TEL:055-976-9160
午後10時~午後5時(入館は午後4時半まで)
http://www.zkai.co.jp/kotobakan/


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アクティブに動く~沼津グランドホテル~

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朝起きるとおいしそうなパンの香りがする。
毎朝10種類くらい焼いている。
この名物朝ご飯は宿泊者無料だ。
おなかいっぱいにしたら準備は完了。
沼津の自然に繰り出そう!そう後押しをしてくれるようなホテルがある。

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沼津グランドホテル。
THEビジネスホテルといっていい部屋の個数は
シングルルーム142部屋、ツイン8部屋合計150部屋という。

仕事をするビジネスマンにはうれしいサービスがそろっているのだが
これがアウトドアをする人にもぴったりなのだ。

そしてジャンボパーキングを保有するホテル。
駐車場代も割安に押さえることができる。

さらに地下にも駐車場がありセキュリティーも抜群。
ロードバイクやバイクを
雨風にさらさず、盗難の心配もせずに置いておくことができる。
二輪車は駐車代無料だ。

伊豆の入口である沼津を拠点にアウトドアアクティビティーをする。
ビジネスホテルの利用方法はビジネスだけではない。

そのことを教えてくれる。

30年を迎える沼津グランドホテル。
いたるところに昭和を感じるものが。
まず、エントランスに入ってすぐの照明。

グランドホテル6

かわいらしいテキスタイルのようだし、
クリスマスシーズンにはちょっとしたイルミネーションみたいで暖かな光を演出、
そしてフロント周りは大理石だそう。
トイレのマークも宇宙的でかわいらしい。

グランドホテル3

現代における見えるのか見えないのかわからないシンプルなデザインとは真逆なところがなんだかほっとする。
細部までしっかりと掃除がしてあり、30年間大切に使ってきたことがわかる。

グランドホテル2

マットレスに寝っころがる寝検査をしてみた。
ちょうど良い硬さ。どちらかというと固めだ。

シングルルーム142部屋、ツイン8部屋合計150部屋という
狭めの部屋も穴倉に入ったような感じでリラックスできる。

10階にある洗濯機、使用するのも、洗剤も無料。
アウトドアを楽しむ人にはこのちょっとしたサービスはうれしい。

グランドホテル1

ストイックにアクティビティーを楽しむのに最適のホテルといってもいいだろう。

“宿泊料は押さえて余ったお金で沼津を楽しんでもらいたい”
という話を専務取締役の小森さんはおっしゃっていた。

沼津にはとてもいいバーがある。
昼間はアクティビティーを。夜は夜の沼津を楽しんでほしい。

日帰りで帰れる場所だからこそ、泊まって夜を味わうをまたひと味もふた味も違う沼津を味わうことができる。
沼津駅南口の中心地という便利な立地にあるからこそ。

そしてフロントスタッフの対応がとても良い。
仲の良さそうな雰囲気が一人旅でも安心して泊まることができる。
ロードバイクを持って伊豆を巡る拠点にしてはいかがだろうか?

グランドホテル5

《沼津グランドホテル》
沼津市大手町3丁目6番12号
TEL:055-962-0001

シングルルーム (1名様) 6,300円  
セミダブルルーム(2名様) 8,400円 
ツインルームA (2名様) 11,500円 
ツインルームB (2名様) 13,650円  
※すべて朝食付


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沼津に初めてできたシティーホテル~ホテル沼津キャッスル~

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沼津で一番古いシティーホテル“ホテル沼津キャッスル”
30年前、ラグジュアリーな空間を沼津に作り出した。

宿泊用の部屋、シングル、ツイン、ダブル、和室を持ちあらゆる年代の方に対応。
宴会場、そして天井の高いチャペルもある。
さらにホテル直営のレストラン。
ホテルといえば人気のランチブッフェも好評だ。

30年の歴史は随所にみられる。
宴会場は時代のニーズに合わせ何度かリニューアルしたそう。
現在はアリスをイメージしたかわいらしい中にも豪華さが上品に光る宴会場などになっていた。

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新しい結婚式場とは違う、
30年保ってきた場所だからこその重みと重なり合いできる空間。
現在では両親が結婚式を挙げたところでということで親子二代で利用する人もいるそう。

30年の歴史の中で、今大きな変化を迎えようとしている。
宴会場は改装してきたが、
客室はカーペットなど消耗品は変えてたものの大きな改装はしていなかったのだ。

沼津駅北口にコンベンションホールができることをきっかけに
客室を大きく改装することを決めた。
ビジネスホテルが増える中、沼津を誇るシティーホテルから“あなたのMyHOTEL”へ生まれ変わる。
本来のイメージをより強く、非日常の贅沢を楽しめる空間を作り出すことに。

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あらゆるVIPのお客様に対応すべく、ビジネスサポートセンターやお付きの人が利用できるタイプのお部屋なども完備。
ホテルの“初めての試み”に対して、ホスピタリティーにも気を配り、スタッフの教育にも力を入れていくそう。

沼津は御用邸があったり、お城があったりと歴史深く上質なものが集まる地であったし今もそうだ。
だからこそこのホテルの価値が大切になっていく。

来年3月にはリニューアルオープンとなる。
この30年の歴史を刻んだ部屋は姿を変える。
その前に、一度泊まってみたい。

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両親が結婚した式場だったり
七五三の時に利用したり、
数々の想い出がある人。
沼津ラグジュアリーを感じてみたい人。

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最近では埋め込み型が多い中、
卓上の時計。

30年間使われてきた机は30年経ったとは思えない。
30年という月日の中で
掃除のスタッフもフロントマンも、すべての人たちが大切にした塊だ。

部屋の案内板も
今では珍しい部屋の鍵も懐かしさがこみあげてきて愛おしくなる。

沼津の時代を感じる上質な旅をしてみたい時にはおすすめのホテルだ。

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≪ホテル沼津キャッスル≫
沼津市日の出町1-1
TEL:055-923-1255
http://www.numazu-castle.co.jp/

一泊二日
大人1名シングル:6,500円
大人2名ツイン:11,500円


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