豊かな人生の一部に~沼津フィッシュマーケット タップルーム~

沼津の港の目の前に“タップルーム”というところがある。
一歩中に足を踏み入れるとそこは
海外のフィッシャーマンマーケットにあるブルワリーパブだ。
オーナー自らも手を動かし作った店内は
レンガをモチーフにした壁に、
木を活かしたテーブル。
外を眺めるように大きな窓。
魚市場を眺める事ができる。

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そこに並べられているのはミャンマーの農工具をリメイクしたスツールで同じものは一つとしてない。

カウンターでクラフトビールを選んで購入し、
席に着く。
すべてキャッシュオン。
常時約15種類のビールが並ぶ。

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そこには季節限定も。
現在の限定は「大工さんのみかんエール(アルコール度数 6%)」
フルーティーな香りが口に広がる。
実はベアードビールでは季節限定で数えきれないほどのフルーツエールがある。
みかんをはじめ、ビワ、いちぢく、ブルーべりー、いちごなどなど。
どれも地元のものや、つながりのある人のこだわりのフルーツたちを使っている。
その一番最初に作ったフルーツエールが戸田の大工さんがもってきてくれたみかんを使った
「大工さんのみかんエール(アルコール度数 6%)」なのだ。
以来12年間、毎年この季節に現れる歴史ある季節限定ビールなのだ。
12年前の出来事、
“にこにこしながらね、戸田の大工さんが自分ちで取れたみかんを持ってきてくれたの。
 これビールにならないかな?って”
そう語るのはベアードさゆりさん。

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この大切なみかんをブルワーの皆で皮の表皮だけをピーラで剥き、
手絞りで果汁を絞っていく。
こうしないとえぐみが出てしまうのだ。

ベアードビールはこうした丁寧な作業の上で成り立っている。
そんなビールに惚れてたくさんの人がこのタップルームには来る。

ベアードビールは現在、修善寺の工場で作られているが、当初このタップルームの奥で日本一小さなブルワリーとしてビールの製造を始めた。

開店当初から、禁煙。
ビールは冷たくないし、今までの日本のビールとはちがう味。駅からもちょっと距離がある。

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当時はダメと言われることをやってきた。
だから最初の4年くらいはまったく相手にされなかった。
それでも、自分たちが好きで自信が持てるものを作り、
そして想いを伝え続けたら、次第に常連さんが出来、
その常連さんが人を紹介していった。
想いが詰まったビールは大切な人にしか教えたくない。
そんな連鎖もあってタップルームには面白い人が集まるという。

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そして、カンパニーの皆の気持ちがこもっているからか、
恋人に出会ったり、告白が成功したり、結婚したりとうれしい出来事もあるそう。
“ある人に豊かな人生の一部になったらうれしいな
 そして人生に厚みをもたせられたら。そういう役目をベアードビールができたらと思っています”
おいしいビールは人生も豊かにする。

ベアード ブライアンさんが言った。
“ここはあんまり会社じゃないんだよ、好きな人と好きなことをやる。好きな人と協力してね”

“好き”が詰まった空間は、自然に心が豊かになり
おいしいビールがさらに手助けをしてくれる。

そこにはもう一人の、マネージングパートナーのジョン チェセンさん。
実はブライアンさんとジョンさんはワシントンの大学院時代から続く親友なのだ。

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(左がジョン チェセンさん 右がベアード ブライアンさん )

そこで出会って10日もしないうちに飲みにいったそう。
しかも、ワシントンで有数のビールバーに。
“もしかするとブライアンはビールの仕事に就くってその時感じていたのかもね。
 僕は想像もしてなかったけど”
とジョンさんはおちゃめに話した。

その大学院で二人とも日本のことを勉強していた。
卒業後、別々に日本で仕事をしていたが
ブライアンさんがビールの製造を始めた時、ジョンさんは資金をだして応援をした。
ブライアンさんとさゆりさんの情熱をジョンさんが受け止め更なる成功へ導いた。

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始めは沼津と東京を行き来していたそうだが、
3年前正式にカンパニーの一員になり沼津へ移住。
21年。今でも一緒にビールを飲み語らう。
時に真剣に、時に笑いあう。
三人の様子は20年経っても変わらない。

ベアードビールを作る人自身も豊かな生活や素敵な仲間といるからこそ。
一人でも、国籍も年齢も関係なくおいしいビールがあれば楽しめる。
そんな場所なのだ。

≪沼津フィッシュマーケットタップルーム≫
沼津市千本港町19-4
TEL:055-963-2628


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