Author Archives: 佐伯

360度沼津~大型展望水門びゅうお~

沼津港の観光スポットとしても人気の沼津港大型展望水門「びゅうお」。

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この沼津港大型展望水門「びゅうお」は沼津港の内港と外港を結ぶ航路から進入する津波から港の背後地の50ha、 9,000人を守るために作られた水門だ。
津波をシャットアウトする扉体(ひたい)は、幅40m、 高さ9.3m、重量は406tと日本最大級。
そしてこの水門には展望施設がある。

約30mの高さにある展望フロアには両岸に設置したエレベーターで昇ることができ両岸の機械室の周囲を展望回廊がまわっている。左右の岸をつなぐのは長さ約30mの連絡橋で、
北には愛鷹山、富士山、南アルプスを望み、遠く清水、箱根連山や沼津アルプス、眼下には我入道海岸が広がり、その先に駿河湾に突き出した大瀬崎をくっきりと見ることができる
なんとも贅沢なスポットなのだ。

入場料は大人100円、小人50円で1日、何度でも入場できるというお得感満載だ。

お勧めしたいのは、
沼津港に来たらまずびゅうおに登る。
日中の青空と海、山々をそのままの色で楽しむ。
ここで忘れてはならないのが日没時間のチェックだ。

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そして、一度降り沼津港や若山牧水記念館、芹沢光次郎記念館など沼津港周辺のスポットを回る。

日没の20分前に登る。
エレベーターを待っている間もどんどん日は沈むので早めの行動が望ましい。

そして、変わりゆく空のいろ、赤く染まる富士山や、沼津アルプスを楽しむ。
最後に海に太陽の沈む瞬間は最高だ。
沼津は海に夕日が沈む。その瞬間をぜひ感じてほしい。
こんなにも壮大な景色、周りには遮るものは何もない。

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そしてもう一つ、日没とともにびゅうおのライティングが点灯する。

新鮮館の横の市場のところから沼津港大型展望水門「びゅうお」を見ると
ちょうど水門の間に太陽が沈む。
そして沈んだらびゅうおがライトアップされるという
自然と人工の融合が素敵だ。

日が沈んだら
沼津港の目の前にある沼津の地ビール、ベアードビールのタップルームは午前0時まで営業。
港八十三番地は午後10時までの営業だ。

贅沢な一日は沼津港大型展望水門「びゅうお」から。
ここから見える沼津、伊豆、富士山、箱根の景色を見て静岡の旅がまた面白くなる。

≪沼津港大型展望水門「びゅうお」≫
沼津市本字千本1905番地の27
沼津市産業振興部観光交流課
TEL:055-4746
NPO法人沼津観光協会
TEL:-964-1300
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/sisetu/byuo/

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ノスタルジック ワールド~ひねもすカフェ~

沼津駅から港の方へ歩いて行く。
スルガ銀行本店の裏路地を入ってくと蔵があり、
ひねもすカフェがある。

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店の前には野菜が干してあったり、
外壁にはイラスト。
ただならぬ雰囲気を醸し出している。

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懐かしい引き戸をを開けるとカウンター。

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そして大きな階段がある。

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オーナーの近藤さんにお話を伺った。
もともと出身は東京。
東京の出来ては潰れる店たち。
入れ替わりの激しいエキサイティングな街も好きだったけど
疲れも覚えていた。
そんな中、山中湖で冥想会に参加。
その経験がその後の近藤さんの運命を変える。

東京を出たいなと思うようになり
山中湖に行こうかと思った。
・・・が、寒さが苦手なのでどうしようかなと思っていた時、
昔、父親の出張などで旅行に来たことがあった沼津に仕事を見つけた。
そういう経緯で馴染みもある沼津に移住することに。

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馴染みはあったとはいえ、知り合いはいない。
本当は山中湖に住んでみたかったので
最初は沼津に対してはなんだか中途半端な地方都市だな~と思っていたそう。
だが、暮すにつれ、狩野川や牛臥が本当に綺麗なことに気付き今では好きな場所に変わった。

昔から、“はまる場所”つまり居心地のいい場所を探すのが癖だった近藤さん。
小学生のころは図書室とか屋上とか。
そのうち、レストランのあの角の席がいいとか、カフェとかを探すように。
そして“自分で作っちゃえばいいじゃん!”と思ったそう。

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移住して働いているとき、いつかカフェがやりたいと思ってる夢を
陶芸教室の内村先生に話したところ“今やればいいじゃん”と言われ本当に実行することに。

お金はないし、ノウハウもない。半ば強引に行き当たりばったりでスタート。
ただ、場所は目を付けていた。
毎日の通勤路でなんだか気になっていた場所。そう、この蔵だ。
元々お店だったそうで、2階は住居だったそう。
色々と改装の打合せをしていた時に、近藤さんの夢を応援する人がまわりに集まりはじめた。

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自分たちで改装することにした。
みんなで作りながら、塗りながら、ライブ感あふれる改装。
それは店舗のところどころに表れている。
天井をはがすと立派な梁がでてきて、そのまま活かそう。とか
ちょっとアンティークっぽくするために加工してみたりなどなど。
こっちの方がかっこいいからとトイレは塗るのを途中でやめる。

蔵は自分の手で改装することによって
愛着のある、居心地の良い空間へと変わっていく。

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この“居心地の良い空間”がひねもすカフェのキーワードになっている。

ひねもすカフェの2階には畳とコタツがある。
おばあちゃんちに来たようなゆるく暖かい空気が流れている。
思わず足をのばして寝転んでしまいそう。

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個人的には真ん中にある壁を向いた席も好きだ。
現実からちょっと違う場所に来たように自分だけの世界に入ることができる。

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種類豊富なごはんメニューや
カフェメニュー。

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ちょっとレトロな食器だったり
細部まで近藤さんの作り出す“居心地”が。

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このお店に惹かれたスタッフさんもひねもすワールドの一部分としてここならではの世界観をつくる。

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この空間や集まる人のつくる絶妙な感覚にまた心地よさが増す。

そして、展示やライブ、販売も行っている。
ひねもすカフェのイラストを手掛けた杉イラストレーション工房のコルクさんも人気だ。

展示やライブは持ち込みだそう。
この“居心地”がパフォーマーを集めているのだろう。

ちょっとした隠れ家に
自分の居場所を探しにいってはどうだろうか。

≪ひねもすカフェ≫
沼津市魚町20番地
TLE:055-951-7812
http://www.geocities.jp/hinemoscafe/


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駅から1分、徹底した“ここち良さ”~ココチホテル沼津~

2011年11月11日11時11分。
沼津の北口に話題を持って現れた“ココチホテル沼津”

老舗ビジネスホテルのホテルニューオオタケが区画整理のため移転した際に新しく生まれ変わった。

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ビジネスホテルとシティーホテルの中間のようなホテル。

なんといってもセキュリティーが素晴らしい。
12時以降はホテルの宿泊者以外は中に入ることができない(カードキーが入口にある)
また、自分の宿泊フロア以外はいけないようになっているのだ。
女性の一人旅や大学受験や高校受験で一人で未成年だけでの宿泊でも安心だ。

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※10階のコーナーツインの部屋から東方面を見た景色。奥には箱根の山、手前には沼津駅を一望できる。

さらにココチホテル最大の売りであるリラックスルーム(ダブル、ツイン)がある。
和モダンを意識した部屋には
グレーの畳。そして低めのベッド。
靴を脱いでくつろげる。
とある部屋はトイレにお花まで。

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まるで家が移動したような落着き感は旅の疲れを本当にいやしてくれる。
なかなか外では寝れないという人も眠ってしまいそう。

ビジネスマンもいい仕事ができそうなこの部屋。

部屋に戻ったら、ぱーっと靴を脱ぎすて
自宅のようにくつろぎ
駅まで1分という立地を活かし、
そのまま東京へ出勤というのもありだろう。
これは心も体もリフレッシュできるからこそ。
富士山を見てから出社するものたまにはいいもんだ。

2年目のココチホテル、細部まで気を配り
オシャレかつリラックスできる空間に仕上がっている。
部屋も良い香り。一部屋一部屋にこのような身だしなみセットがあるさりげない心配りもたまらない。

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スタッフは接客が本当に好きなんだそう。
アメニティーもひとつひとつスタッフが2年の間に必要なものを選び
バラバラにならないように男性用女性用にパッケージしている。
またフロント対応も性別年齢問わずどのスタッフもとても笑顔で親切だ。

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メモ用紙一つをとっても畳の和モダン。
38年続くビジネスホテルからさらに進化したホテルに。
徹底した“ここち良さ”を提案した社長の想いが詰まっている。

実はもう一つ、心地よさにさらにプラスαの楽しみがある。
全国からデザインを募集しコンペが行われ
受賞したアイディアがデザインルームになった。

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 ●最優秀賞になった7歳の女の子がデザインしたという「夕やけ空」

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 ●本が壁一面におかれている「トラベルライブラリー」
旅の本、生活の本、小説などがおかれている。
トラベルとついているがいわゆるガイドブックはおかれていない。
より豊かな生活への旅路を示唆してくれるような本が多いと感じた。

どの部屋も布団の収納場所など細かいところまでデザインの邪魔にならないように計算。
宿泊という泊まる意外のデザインと泊まることをうまく融合させてある。
ビジネスホテルにきて、こんな珍しい空間に宿泊することはまるで遊園地に泊まるような高揚感がある。
本当に”夢がみれる”部屋になってる。
この試みも珍しいことだ。ちなみに泊まるときにはちゃんと部屋のデザインを確認して欲しい。

リラックスとデザイン、そして遊び心。
社長の想いにさらにスタッフの力が加わって
“ホテル”よりも“家”に近く、でも“非日常”というここでしか味わえない空間になっている。

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≪ココチホテル≫
沼津市高島町1−12
TEL:055-924-1100
http://cocochee.jp/

1名様利用リラックスツイン(畳敷き):7,800円(休日)
2名様利用和モダンなツイン(畳敷き):10,800円(休日・一人当たり)


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ジャズと骨董品と~古美術 光工房~

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新仲見世のアーケードを通っているとジャズが聞こえてくる。
ジャズの音色を追うと不思議な看板。
そこには古美術 光工房がある。

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開けた間口は骨董屋という敷居の高さを忘れさせてくれる。
むろん、ここのお店は“そういう”敷居の高さはない。

ここにあるのは亭主荒木さんの“好き”なモノだけだ。

もともと機械の設計の仕事をしていた荒木さん。
プライベートでは骨董品をコレクションするのが趣味だった。
そのうちどんどんコレクションは増えていき
“これどうするの?”“誰が片づけるの?”なんて家族からクレームが聞かれるように。
そんなちょっと悲しいきっかけで、売ってみるか!と思い立った。
それならば大好きなジャズをかけ、大好きなコレクションを販売する店舗にしようと決めた。

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“ジャズと骨董品が共存しているのは私にとってはなにも違和感がないんです”

その後めぐりあわせで、知人に今の場所を紹介してもらい3年前店舗を構えることに。

以前は清水市に住んでいたのだがその家を売って、修善寺の山の中へ移住した。
そして商いの場は沼津の街。
このギャップのバランスが良いとのこと。

だから、ここには荒木さんのライフスタイルが詰まったお店なのだ。

ジャズに包まれた骨董品。
今もコレクションをするように、ほぼ毎週定休日には自分の好きなものを集めてきている。
好きなものをコレクションし、売る。
家族からのクレームもクリアし好きなものに囲まれる。
なんともうらやましい限りだ。

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数十万もする品もあるが手ごろな価格のものも多くある。
全体的に古民具が多い。

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お客さんは年齢を問わず“古くて良いもの”を求める。
実際客層も50~80代が多いそうだが20代も来るそう。

“出会いによって広がりが深まったりするのが楽しい”

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骨董やジャズを通じていろいろな人が来る。
そこで話をしたり、素敵なものに出会ったり。

沢山の大好きなものが詰まった小さな空間は
過去と未来をつなぐ未知の世界が広がっている。

≪古美術 光工房≫
沼津市大手町4-5-14 沼津新仲見世通り


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美術館でもない、文学館でもない“ことば館”とは~大岡信ことば館~

三島駅北口を出て右手に進むとZ会の大きなオフィスビルがあり、この1,2階に“大岡信ことば館”がある。
ここは“ことば”に包まれ、“ことば”を感じられる場所だ。

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大岡信(おおかまこと)は三島市生まれの詩人・批評家だ。
明治大学、東京芸術大学の教授、そして日本ペンクラブの会長も務め、日本語が持つ可能性を追求し日本文化に大きな影響を与えている。

大岡信と通信教育事業を展開し長泉町に本社のあるZ会はもともと親交があり、三島に建てられるビルにことばの魅力を伝える場を作る事に。
そうして2009年、三島でこの「大岡信ことば館」が開館する事となった。

開館当初、来場者は朝日新聞で29年の間に6762回連載をしていた「折々のうた」を通じて大岡信に馴染みある年代の方が多かったそうだ。
4年が経ち今では大岡信を教科書で知る世代も増え、来場者の半数が若者となった。
たまたま来た大学生が「こういう所だと思わなかった!」と驚いていたそう。

「こういう所」とはどういう所か。
“美術館でもない、文学館でもない”という今までになかった“ハコ”なのだ。

この“ハコ”を知るキーワードとなるのが館長であり造形家の岩本圭司さんだ。
キーマン岩本館長にお話しを伺った。

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“ことばというのは、文章のことばだけではありません。音楽、美術、身体表現にもつながります。
 そして、「伝えよう」という役割も。
ここは、ことばのもつ広い範疇を体験し、楽しむところです。
「日本語」を愛した大岡信とつながるコンセプトなのです”

大岡信ことば館は、ことばを体感できる場所なのだ。

入るとまず、大岡信の著書が展示され、これまでの活動を知ることができるコーナーがある。

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その奥には2階まで吹き抜けた空間の壁一面に大岡信の歌。
白い壁に白い文字が張り付いている。

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光があることで“文字を読む”ことを体感する。
この広い空間にはもともと琵琶の演奏用に作られた椅子が置いてあり、
この椅子にも座ることもできる。

座って壁を見る。また違う見え方がする。

ここでは、過ごし方に制限がない。
フロアには座布団がおいてあり、寝っころがっても、座っても良い。
一人ひとりに与えられた空間は無限に可能性を広げる。

ぴかぴかに磨かれた床に座ってみると
また違う世界が見える。

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“言葉”を意識してくると全然ちがう“ことば”に出会ってしまう。
それは紙の上に並ぶ文字ではなく“ことば”という生き物を感じた。

今開催されている「聞くことはさわること?展」
では音としてのことばを展示している。

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高校生からNHKアナウンサーまで声で活躍する方々が朗読した詩が展示されている。
前代未聞の音の展示は期待を裏切らない仕様だ。
会場に設けられた5つの音響空間。
大岡信の詩とそれぞれの朗読がその場に立つ一人ひとりに向かって響く。

こうしてフロアを見て回ると最後に細い通路を通り
壁に張り付いて、壁に張り付いた詩を読む。
そして通り抜ける。

まるでおとぎ話の世界に行った後、日常に戻る路のように。
ただ、それは名残惜しいものではなく、
現実世界で出会う“ことば”によってワクワクするようなものなのだ。

このような“ハコ”ができるまで、展示方法を見出すまでに
2年を費やしたそうだ。
造形家の館長だからこその発想でコレクションを並べるだけではない今までにない空間が出来た。
毎回展示は館長が考え、そしてスタッフの皆さんで手作りで造り上げるそうだ。
コンセプトによって考え抜かれた空間、そしてひとつひとつの詩、その展示方法までしっかり味わってもらいたい。

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また『大築勇吏仁―記憶と現在―展』も同時開催されている。
大岡信の影響を受けた画家だ。
ここでは大岡信に影響を受けた人が多くいる事を知り、文学だけではなく心を潤す芸術にも出会える。

次回の展示について館長からこのような言葉を頂いた。
“次の展示は来場された方もこの企画展の一部になります”と。
少し展示方法などは聞いたがあえて伏せておきたい。
なぜなら、私と同じ驚きをしてほしいのだ。

“ことば”をどう感じるかは自分次第。
ただ、実際にここに行って感じる事で
身近な“ことば”が明日から変わるかもしれない。

そして大岡信の作品の中には“水”という言葉も多く出てくる。
柿田川や源平川などの清流のある三島で育ち、狩野川や千本浜と水の豊富な沼津で青春時代を過ごし生まれたことば。
そんなこの土地によって生み出されたことばに出会い、その余韻に浸りながら三島、沼津の水を巡る旅もおすすめだ。

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大岡信
1931(昭和6)年、三島市生まれの詩人・批評家。歌人の父と明治から昭和にかけての歌人窪田空穂の影響を受け、沼津中学時代に作歌・詩作を行った。
その後、東京大学に進学。在学中に「現代文学」、卒業後「櫂」に参加し、「シュルレアリスム研究会」「鰐」を結成。
読売新聞外報部勤務を経て、明治大学・東京芸術大学の教授を務める。
詩と批評を中心とした多様な精神活動を行い、数々の賞も受賞している。

≪大岡信ことば館≫
三島市文教町1-9-11 Z会文教町ビル1・2階
TEL:055-976-9160
午後10時~午後5時(入館は午後4時半まで)
http://www.zkai.co.jp/kotobakan/


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Lot.nワークショップ・レポート~和田家具、Akkord、中村園芸~

Lot.nのコミュニティスペースでは定期的にワークショップも行われる。

この地域でモノ作りや創作活動をする方々を知って頂き身近に感じて頂けたら、
そして地域の素材を使いモノをつくる時間を楽しんで頂こうとこのワークショップが始まった。

今回は先月行われた 和田家具Akkord中村園芸のワークショップをレポートする。

【和田家具:木で木のかたちをつくろう】
家具職人の和田さんのプログラムは自分で選んだ木を重ね、オリジナルツリーを作るワークショップ。

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1から20までちょっとずつ木の長さが替えられた木を選んでいく。
色も濃い目のものから薄い色まで様々。
様々な木の種類があることを知る。

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選ぶだけでも楽しい時間。
選んだ木がたまたま檜だったのでいい香りがしたり。

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木を重ね、木ができる。
クリスマスツリーとしてはもちろんのこと、
一年を通して「木のある家」にしてくれるこのツリー。

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実際に家具職人から学びながら作るのも日頃には無い経験。
木に対する扱い方や、職人の技の凄さを感じる事もできる。
「つくる」ことの経験は愛着にかわる。
大人から子供まで楽しんでいた。

【アコルト~クリスマスを彩るアレンジの会】
12月8日、10日とフラワーアーティストのアコルト土屋さんによるワークショップが行われた。

常緑樹と生花を使ってつくるアレンジ。

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常緑樹は日持ちがするし、乾燥するとドライフラワーのようになりずっと楽しめる。
シュトーレンのようにクリスマスまで少しずつ変わっていくのが楽しいアレンジメントだ。

器を決めた後、どのように飾りたいのかを決めていく。
自分の部屋を想像しながら。

そこには土屋さんの想いがあった。
“お花は生き物だから”という土屋さんの言葉のとおり
家に帰って飾って世話をして最後まで楽しむ。
そのためにはまず飾るところをイメージするところから始まるのだ。

そして花を選ぶ作業。
土屋さんの世界観で用意された花を選ぶのはなかなか迷う。

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配置のバランスや、花の扱い方を教えてもらいながら活けていく。

花に触る時間はとても貴重な時間だと感じた。
簡単に折れてしまう茎を慎重に扱うことで「丁寧さ」を感じたり、
可愛らいしい花を自分の手で形づくっていく「ものづくり」の楽しさ、
そして生きている植物と暮らすわくわく感。
どれをとっても心穏やかになる時間になった。

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アコルトセンスが光る植物、そしてテクニックに
自分らしさをプラス。
作る時も、作った後も楽しめるワークショップになったようだ。

【中村園芸:エアープランツでhappy new year!!!】
毎月恒例になっている中村園芸のワークショップ。
狩野川に辿り着いた流木を組み合わせ土台を作り
その中にエアープランツを活ける。
今回はお正月に合うように、水引きを付けた。
水引ももちろん自分で形作っていく。

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流木は選ぶもの、組み合わせによって全然違う形になり
エアープランツと組み合わせるとさらに表情が出てくる。

それぞれ流木を見ながら、どう組み合わせたらよいのか考え
そして、講師の中村さんにアドバイスをもらいながら
麻紐で縛っていった。

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土や根を必要とせず、葉から雨や空気中の水分を吸収するエアープランツは
植物のある暮らしをするにはお手軽な植物だ。

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ただ、飾り方やお手入れ方法などは馴染みがないためあまり知られていない。
今回のワークショップでは持ち帰ってすぐに部屋になじみ、
育て方もレクチャーしてもらえるので安心だ。

このように季節に合わせたワークショップは、1月2月も開催される。

モノづくりに触れモノができる時間を楽しみ出来上がった物を生活の一部にする事は、日常のライフスタイルをちょっと豊かにしてくれるだろう。
そしてこの地域で素敵に創作活動をする方がいる事にさりげなく誇りを持って頂けたらと思う。

月に一度、心を穏やかになる時間を皆様も是非!

≪次回ワークショップ≫
アコルトワークショップ~春を先どるフラワーアレンジの会~完全予約制
■日時:1月22日(水)19:00~20:00 ■2月2日(日)11:00~12:00
・参加費:3500円(参加費、材料、お茶付き)
・所要時間:約1時間

和田家具~自分だけのスツール作り~完全予約制
■2月23日(日) 
・11時・13時・14時・15時・16時・17時・18時・19時(各回5名様まで)
・所要時間:約1時間
・参加費:6500円(材料費、参加費込)

沼津ソウルフード紀行~伊豆家~

どこの街にも、地元の人に長く愛されるお店がある。
そのお店には、時代を経ても変わらない看板のメニューがある。
子供の頃から親と通い、親になると子供と共に通い続ける。
その店の雰囲気、味はアイデンティティとして形成される。

沼津にも昔から続く自慢したくなるお店がありメニューがある。
そんな沼津のソウルフードを紹介していこうと思う。

今回は「伊豆家」。
沼津駅から歩いて15分、永代橋のすぐ脇にそのお店はある。
知らないと見つからないような場所。

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地元の人から支持されている天丼屋。
あの三國連太郎さんも通われていたようだ。

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暖簾をくぐると2組のおじさんたち。
女子一人で乗り込んだのでちょっと場違いだったかな?と思ってしまった。

威勢のよいおばちゃんが、
お茶の入った急須とカラの湯飲み、そして漬物を置いた。
ひとりには大きすぎる急須。柄もなんだか懐かしくかわいらしい。
きっと狙ってるわけではないのだろうけど。

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「後で注文とりにくるから」と笑顔で声をかけてくれたのでひとまずほっとする。

メニュー。
天丼しかない。

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エビ天、イカ天、魚天。
その組み合わせのよう。
エビが2~3匹乗っているという上天丼もある。

ここはオーソドックスに「天丼」にした。
エビ天、イカ天、魚天がひとつずつ。

周りを見るとみんな味噌汁を頼んでいるので
味噌汁100円も追加。

そうしているうちに、気づくと席は満席になっていた。
若い人からおいじいちゃんまであらゆる層の男女。
女一人の私がいても気にならない。

5分くらいして出てきた。

どんぶりの蓋からチラリと見える天丼に心躍る。
明けるとドーン!と、どんぶり一杯の天丼。
しっかりタレがかかっている。

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サクサクとした触感とタレのかかった部分の柔らかさが何とも言えない。
ぺろりと食べてしまえる天ぷらだ。
100円とはおもえない味噌汁。
付けて正解。

厨房の奥からは
おばちゃんたちの話声。中の良さが伺えてなんだかほっこりした。
お客さんとも、「今年もよろしくね~」なんて声を交わす。
HPもないし、自ら宣伝しているわけでもない伊豆家。

地元の人にライフスタイルの一部として組み込まれ、
沼津に来ると必ず寄るという県外の方にとっても、沼津の街の大切な一部となっている。

≪伊豆家≫
沼津市仲町20-2
TEL:055-962-2296


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アクティブに動く~沼津グランドホテル~

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朝起きるとおいしそうなパンの香りがする。
毎朝10種類くらい焼いている。
この名物朝ご飯は宿泊者無料だ。
おなかいっぱいにしたら準備は完了。
沼津の自然に繰り出そう!そう後押しをしてくれるようなホテルがある。

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沼津グランドホテル。
THEビジネスホテルといっていい部屋の個数は
シングルルーム142部屋、ツイン8部屋合計150部屋という。

仕事をするビジネスマンにはうれしいサービスがそろっているのだが
これがアウトドアをする人にもぴったりなのだ。

そしてジャンボパーキングを保有するホテル。
駐車場代も割安に押さえることができる。

さらに地下にも駐車場がありセキュリティーも抜群。
ロードバイクやバイクを
雨風にさらさず、盗難の心配もせずに置いておくことができる。
二輪車は駐車代無料だ。

伊豆の入口である沼津を拠点にアウトドアアクティビティーをする。
ビジネスホテルの利用方法はビジネスだけではない。

そのことを教えてくれる。

30年を迎える沼津グランドホテル。
いたるところに昭和を感じるものが。
まず、エントランスに入ってすぐの照明。

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かわいらしいテキスタイルのようだし、
クリスマスシーズンにはちょっとしたイルミネーションみたいで暖かな光を演出、
そしてフロント周りは大理石だそう。
トイレのマークも宇宙的でかわいらしい。

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現代における見えるのか見えないのかわからないシンプルなデザインとは真逆なところがなんだかほっとする。
細部までしっかりと掃除がしてあり、30年間大切に使ってきたことがわかる。

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マットレスに寝っころがる寝検査をしてみた。
ちょうど良い硬さ。どちらかというと固めだ。

シングルルーム142部屋、ツイン8部屋合計150部屋という
狭めの部屋も穴倉に入ったような感じでリラックスできる。

10階にある洗濯機、使用するのも、洗剤も無料。
アウトドアを楽しむ人にはこのちょっとしたサービスはうれしい。

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ストイックにアクティビティーを楽しむのに最適のホテルといってもいいだろう。

“宿泊料は押さえて余ったお金で沼津を楽しんでもらいたい”
という話を専務取締役の小森さんはおっしゃっていた。

沼津にはとてもいいバーがある。
昼間はアクティビティーを。夜は夜の沼津を楽しんでほしい。

日帰りで帰れる場所だからこそ、泊まって夜を味わうをまたひと味もふた味も違う沼津を味わうことができる。
沼津駅南口の中心地という便利な立地にあるからこそ。

そしてフロントスタッフの対応がとても良い。
仲の良さそうな雰囲気が一人旅でも安心して泊まることができる。
ロードバイクを持って伊豆を巡る拠点にしてはいかがだろうか?

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《沼津グランドホテル》
沼津市大手町3丁目6番12号
TEL:055-962-0001

シングルルーム (1名様) 6,300円  
セミダブルルーム(2名様) 8,400円 
ツインルームA (2名様) 11,500円 
ツインルームB (2名様) 13,650円  
※すべて朝食付


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沼津に初めてできたシティーホテル~ホテル沼津キャッスル~

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沼津で一番古いシティーホテル“ホテル沼津キャッスル”
30年前、ラグジュアリーな空間を沼津に作り出した。

宿泊用の部屋、シングル、ツイン、ダブル、和室を持ちあらゆる年代の方に対応。
宴会場、そして天井の高いチャペルもある。
さらにホテル直営のレストラン。
ホテルといえば人気のランチブッフェも好評だ。

30年の歴史は随所にみられる。
宴会場は時代のニーズに合わせ何度かリニューアルしたそう。
現在はアリスをイメージしたかわいらしい中にも豪華さが上品に光る宴会場などになっていた。

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新しい結婚式場とは違う、
30年保ってきた場所だからこその重みと重なり合いできる空間。
現在では両親が結婚式を挙げたところでということで親子二代で利用する人もいるそう。

30年の歴史の中で、今大きな変化を迎えようとしている。
宴会場は改装してきたが、
客室はカーペットなど消耗品は変えてたものの大きな改装はしていなかったのだ。

沼津駅北口にコンベンションホールができることをきっかけに
客室を大きく改装することを決めた。
ビジネスホテルが増える中、沼津を誇るシティーホテルから“あなたのMyHOTEL”へ生まれ変わる。
本来のイメージをより強く、非日常の贅沢を楽しめる空間を作り出すことに。

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あらゆるVIPのお客様に対応すべく、ビジネスサポートセンターやお付きの人が利用できるタイプのお部屋なども完備。
ホテルの“初めての試み”に対して、ホスピタリティーにも気を配り、スタッフの教育にも力を入れていくそう。

沼津は御用邸があったり、お城があったりと歴史深く上質なものが集まる地であったし今もそうだ。
だからこそこのホテルの価値が大切になっていく。

来年3月にはリニューアルオープンとなる。
この30年の歴史を刻んだ部屋は姿を変える。
その前に、一度泊まってみたい。

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両親が結婚した式場だったり
七五三の時に利用したり、
数々の想い出がある人。
沼津ラグジュアリーを感じてみたい人。

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最近では埋め込み型が多い中、
卓上の時計。

30年間使われてきた机は30年経ったとは思えない。
30年という月日の中で
掃除のスタッフもフロントマンも、すべての人たちが大切にした塊だ。

部屋の案内板も
今では珍しい部屋の鍵も懐かしさがこみあげてきて愛おしくなる。

沼津の時代を感じる上質な旅をしてみたい時にはおすすめのホテルだ。

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≪ホテル沼津キャッスル≫
沼津市日の出町1-1
TEL:055-923-1255
http://www.numazu-castle.co.jp/

一泊二日
大人1名シングル:6,500円
大人2名ツイン:11,500円


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豊かな食と農を感じる~第44回沼津農林祭り~

12月15(日)キラメッセぬまづ(プラサ ヴェルデ)で
第44回沼津農林祭りが行われた。

目玉の一つ、農産物コンテストも行われており、
前日に審査が行われた。

農林祭り1

審査員は地元の市場の方など野菜のプロフェッショナルな方々。
各種類に分けられた野菜たちが並ぶ。

見た目で審査されるので、
大きさ、色、形を見極めて市場にあったものが選ばれていく。
選ばれたものには付箋がはられていく。
味へのこだわりはもちろんのこと、見た目へのこだわりが伝わってきた。

農林祭り2

傷がついているものは原点となる。
大根も細くても太くてもだめ。形が良くても大きさが合わないとだめ。
など厳しい審査がなされる。

つまり、何気なく買っている野菜も厳しい審査や
生産者の苦労が詰まっているのだ。

第44回沼津農林祭り当日、
この選ばれた方の表彰式が行われた。
そして、なんとこのコンテストに出された農産物が競り売り、販売が行われた。
販売には多くの人が並び整理券順に好きなものを選んで買うことができる。
安く、そしてコンテストに出した農作物を購入できると大人気だった。

農林祭り6

新しくプラザヴェルデになった会場。
広くてどんなふうになるのか想像がつかなかったそうだが、
いつもより多くの出展者が集まった。

各地区のJA支店や、農産者など多くのブースが出店しており
生産者と直接話したり、試食などを楽しめた。
即売もあり、お茶の詰め放題など農林祭りらしいお買い得も。

農林祭り8

そのほか、毎年恒例のあしたか牛の無料配布やプチヴェールを使用したジュースの試飲などもあり、
“今年はしずおか食セレクションの認定を受けたばかりの「あしたか牛」と「プチヴェール」の
お披露目も出来てよかったです”
と南駿農業協同組合営農支援課の関野さんもお話しされていた。

販売や、宣伝ブースの中沼津の昔の写真の展示や昔の給食展示などいくつか気になる催し物もあった。
揚げパンを配布していたり、
今と昔を比べることでただ今あるものを見るよりも食への理解が深まる。

農林祭り4

その理解の実践の場も。
JA愛鷹の1支店1共同運動で行っている“茶ぁぐりースクール”だ。
小学生10名が集まりお茶を使用したサーターアンダーギー“茶ァーターアンダギー”を作り1個50円で販売した。
大きな声で呼び込みをし、お金を預かり、ありがとうと言って一生懸命販売する姿に
お客さんも思わず笑顔に。

農林祭り5

”地域貢献の活動と愛鷹なのでお茶の普及を込めてこの活動をしました。
 参加してくれた子供たちも一般公募で応募してきてくれたんですよ”
と支店長の樋口さん。
JA職員と未来を担う子供たちが一緒にサーターアンダーギーを作ることで
今回の農林まつりのテーマでもある”輝けぬまづ!みらいへつづけ、豊かな食と農!”がより理解されると感じた。

このほかにも子供たちが体験できるスポット、戸田森林組合のブースネイチャークラフト体験や

農林祭り3

小学校3~6年生の子どもを対象として、体験型農業学校“あぐりスクール”の育てたトウモロコシで作ったポップコーンが販売された。

農産物は“食”の中心で
その農作物を扱う人たちが、消費者と一緒に“食”を楽しむ。
普段スーパーでは見えない人たちと出会うことで“楽しみ”や“安心”が芽生える。

JA職員にとっても沼津が集結する年に一度のお祭り、
半年前から念入りに準備し、市役所や生産者と連携しこのような会になった。

毎日食べるもの、
そして地元においしい“食”があることを感じてほしい。