地域が作家を育てていかないと~千松庵・千松窯~

numazu-journal3

“陶芸に限らず若い作家はいっぱいいる。そういった作家を地域が育てていかないと”

満面の笑みでそう語るのは千本緑町に工房を構える陶芸家、内村実さん。
嫌味を感じさせない快活な言動、その豊かな人間味に魅了される人も決して少なくはない。
そんな内村さんに助言を求める地域の若手作家も多数いる。

若い作家から内村さん自身も常に新しい刺激を受け、作品へのインスピレーションとする。

numazu-journal

陶芸を始めて23年、その前はグリーンサウナという男性専用のサウナのオーナーであった。
当時はサウナ自体珍しく駐車場に車が止まりきれないほどの盛況ぶりだったそうだ。
そのころから大好きだったお茶か陶芸の道で生きていこうと考え、下香貫にある杉山昇さんの陶芸教室に通い基礎を学ぶ。

“本気で陶芸をやったら終わりがないから大変だよ”

粘土から釉薬、陶芸に使うための道具まで全て自作。

numazu-journal5

試行錯誤を繰り返し、ようやく自分らしい陶器を作れるようになったという。
それでも同じものはできないというから陶芸は奥が深い。

“陶器は脇役だからね。花瓶だって花を目立たせるためにある。陶器は目立っちゃいけないんだよ”

奥深い陶芸の世界をわかりやすく伝えるため、陶芸教室も開いている。
千松庵陶芸教室と名付けられた教室には20~30人の生徒さんが通う。
なかには10年間通っている方もいるそうだ。

numazu-journal4

生徒集めに苦労したかと思えば、教室を始めてすぐに口コミで人が集まったという。
これもまた内村さんの人柄であろうか。

100円で食器が買える現在、それでも本物の陶器を求める人々がいる。
茶碗や湯呑みなど毎日使うものは使えば使うほど愛着がわく。
持ったときの手触り、口をつけたときの口当たり、作家の個性は細部に表れる。

numazu-journal2

そんな内村さんの個展が魚町のひねもすcafeで現在行われている。
意外なことに沼津市内では初となる個展。約170点の作品が展示されている。
この機会に是非手に取って触れていただきたい。
陶器の持つ温かみ、ふたつとない個性を感じることができるだろう。

≪千松庵・千松窯≫
沼津市千本緑町3-15-11
TEL:055-962-4526
http://www2.tokai.or.jp/green/kyousitu.html

≪ひねもすカフェ 内村実 うつわ展≫
12月29日まで開催
沼津市魚町20番地
055-951-7812
http://www.geocities.jp/hinemoscafe/

地域が作家を育てていかないと~千松庵・千松窯~」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 蔵を改築した心地いい場所~ひねもすカフェ~ | Numazu Journal - 沼津ジャーナル

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>