狐の嫁入り行列 2013

現在上土にある上土朝日稲荷神社は、1579年武田勝頼により築城された三枚橋城築城のとき、城地守護のために城内に稲荷・天神社を祭ったのがはじまり。

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その後廃城となり転々と所在を変え現在地に鎮座された。
江戸時代に入って稲荷が商売の神ともなり、上土商店街の商店主にとって生活に溶け込む神社となった。

そんな神社をもとに作られたお話がある。
『朝日稲荷と嫁入り船』

我入道の漁師とみなとで出会った娘の恋が実る話。
朝日稲荷の神様が結婚へと導く。

そんな物語を今年も再現し、10月6日にきつねの嫁入り行列が行われた。
集まった人々は次々と狐に変身をしていく。
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狐の嫁入りといえば天気雨、前日の天気が悪く心配していた。しかし当日は晴れ、気温は30度と汗をかくほどの陽気。風が強かったが不思議と我入道から花嫁さんが渡し船で上がってくるときは風が止み富士山まで顔を見せていた。

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大人も子供も外国の方もみんな狐顔、この狐化粧をしてもらうだけで独特なこの狐の嫁入りの雰囲気に溶け込んでしまう。
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おとぎ話のようなこの奇習、ただ見ているだけではもったいない。
自分自身も狐化粧をして参列して初めて感じる一体感。

通りすがりの人でもメイクをしてくれ、誰でも気軽に参加ができた。

この運営は商店街の振興組合、おかみさん会、稲荷会、自治会、こども会、リバーサイドホテルと様々な地域の団体がサポートし、誰でも参加しやすい催しとなっている。

これは、多くの方に楽しんでもらいたいという上土商店街の人々のおもてなしの文化の表れのようだ。

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今年も沼津港、上土商店街、仲見世商店街と行列し、稲荷神社で式を行い、最後にリバーサイドホテルのケーキカットにより、花嫁花婿は多くの人々によって祝福された。

まだ狐の嫁入り行列に参列したことのない方、是非来年は狐になりきってこの不思議な空気を味わってほしい。

そしてまた来年もまた結婚をされる方を募集するようだ。

こうしてイベントは毎年続き、この笑顔が溢れる一体感は地域の魅力、そして文化となっていく。
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地元を映すカクテル

9月沼津中央公園で行われたTHIS IS NUMAZUにてカクテルショー(フレア)が行われた。
普段は見ることのできないカクテルショーを間近でみることのできる特別なショー。

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その一人が元日本チャンピオンである
BAR THE PINE(バー・ザ・パイン)森俊­文さん。

BAR THE PINE(バー・ザ・パイン)は沼津駅北口にあるHOTEL MIWA2階にお店を構え、
宿泊者をはじめ、地元沼津にも­ファンが多い。

なぜフレアを始めたのか。
“10年前、たまたまフレアのショーを見に行った。
カクテルを“見て”楽しむことを初めて知った”

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それから独学でビデオをまわしながら
何度も何度も練習し、大会に出るまでになった。

お店ではやることのないフレア。
今回は沼津自慢フェスタのために特別に披露してくれた。
沼津には素晴らしいバーがあることを知ってもらうため。
子供たちにも驚きと感動を与えていた。
もしかすると森さんがバーテンダーになったきっかけのように。

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そもそも森さんがバーテンダーになったきっかけには
沼津のバーがあるからだ。

高校卒業後に社会勉強のためだと母親に連れて行ってもらったのが
「ヴィクトリー」
もちろんジュースだったが、
カクテルを作ったりお客さんと接するバーテンダーに目を奪われた。

その後、バーテンダースクールへ通い、
「フランク」で7年間修業した。

沼津のバー文化を支える名店にきっかけと技術を学び、今沼津でバーを開いている。
たくさんの先輩方に学び、努力を惜しまず新しいことにチャレンジしているのがわかる。

それはメニューにも表れている。
メニューには地元の特産を使っているものが多くある。

世界大会に日本代表で出た時に
自分の実力不足を感じ、作品にも日本のものをもっと使えばよかったと思ったそう。
その後悔は日本へ持ち帰った。

“地元”
それは森さんにとってバーテンダーとしての道を与えてくれた場所。
沼津には素晴らしいバーがあり、出会えたからこそ。

BAR THE PINE(バー・ザ・パイン)の名前にも千本浜の「松」の意味を持っている。
さらにオリジナルの手法を加えて、五感で味わえるカクテルを提供する。
まるで遊園地のよう。
メニューを見るだけでわくわくする。

戸田塩をムース上にし、滑らかでやさしい味わいの戸田塩を最後まで味わうことができるソルティエドッグ。

コーヒーリキュールを燻製したカルーアミルク。
これは静岡茶で燻製することによって、やさしく香ばしく仕上げる。

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そのほかにも三島のバラや西浦のみかん、自家製のトリュフウォッカやシナモンブランデーなど素材と味、そして手法にこだわったカクテルが並ぶ。
もちろんおつまみにも地元のものが多くある。
森さん自身が生産者をまわり、メニューに取り入れている。

カクテルはわかりやすく写真つき。
初めて来た人も安心して利用できる。

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他県の人も地元の人も分け隔てなく利用できるのは
森さんの柔らかく気さくな雰囲気と、心遣いからだろう。

カクテルがコミュニケーションツールとなり
他県の人と地元の人が盛り上がることも。

“カクテルっていろんな可能性があると思うんです。
だからこれからもいろいろなカクテルを作りたいです”

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≪プロフィール≫
森俊­文
BACARDI MARTINI GRAND PRIX優勝
同イタリア世界大会 日本代表
スコッチ文化研究所 会員
ANFA静岡ブロック所属

BAR THE PINE(バー・ザ・パイン)
OPEN 17:00~2:00
定休日:日曜日

沼津市高島町7-2ホテルミワ2F
TEL:055-922-2377

いったい自慢フェスタとはなんだったんだろうか?

先日、沼津自慢フェスタの反省会が行われた。
実行委員長である、フレンチレストランNinoeの橋本さんを中心に、様々な意見がでた。

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台風直撃を免れた今年の沼津自慢フェスタ。

そうはいっても雨が降るかもしれない。
天候のことは最後の最後まで頭を悩ませた。
そのために仲見世商店街、新仲見世商店街などたくさんの人のところへ
足を運んで相談した。
みなさん快く相談に乗ってくれ、今までは関わりがなかったが新しい出会いもあったことが嬉しく、
多くの方の応援もあり当日まで走ってきた。

このように実行委員は多くの方に直接出向き想いを伝え、
その想いに賛同した方たちの協力で成り立っていく。

「いったい私たちは沼津のためにできることってなんだろう?」

多くの方とこの事を考えると、それぞれの立場の地域での役割が見えてくる。

実行委員は準備をボランティアで約半年間続けた。

このイベントは、いわゆるただ盛り上がるだけのイベントではない
様々な沼津の誇りを見つめ、そしてこの地域の可能性を見つめる。

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水産物・畜産物・農産物・お酒。この地域には自慢ができる食がある。

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自慢のできる料理人が多くいる。

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自慢のできるバーテンダーがいる。

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この地域を楽しむ人々がいる。

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そんな自慢できるものに囲まれた環境を楽しむ大人たちの隣では
子供たちが段ボールで夢の家をつくり、家は集まって夢の街のきっかけができていく。

想いはモノとしてカタチ作られ。
想いが集まり街となる。

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ステージでは地域のスターをステージ横から子供たちが熱い眼差しで見つめる。

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センターテーブルでは料理人が集まり、お店の垣根を超え美食を提供する。
そして高校生たちが憧れの料理人の横で手伝いをし、食を通じて一つのチームとなる。

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沼津の誇りが次の世代にに引き継がれていく。

今年は約9000名が来場し
そしてたくさんのドラマがあった。

“沼津のために”

実行委員集合

いったい自慢フェスタとはなんだったんだろうか?

沼津ジャーナルでは、各ブースであった物語を取り上げていく予定だ。

あの日、沼津中央公園を中心に多くのものが輝いていた。

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沼津自慢フェスタ オフィシャルホームページ
http://numazu-pride.net/

賑わう商店街

今週、上土商店街近隣は特に賑わった。

10日オープンしたのが「グランマ」
先代は旭園本店として和菓子店を営み15年前に老舗店は閉店したが
時代が流れ、5代目の中川さんが洋菓子店としてお店が開くこととなった。

街の人たちの期待は大きい。
オープン前の行列は約60m
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店舗のなかにはきれいに並んだ生菓子、焼き菓子など洋菓子とともに
旭治左衛門(あじざえもん)と命名された、新たな沼津土産も並ぶ。

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同じ日JOUJOUKA(ジュジュカ)は約1ケ月ぶりに店舗を再開した。

店主の奥村ご夫妻は一年に2回海外へと買い付けに行く。
その間、お店がお休みとなる。
今回も8月の終わりから買い付けの旅に出た。
向かった先はアメリカ、イギリス、フランス。

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そこに住んでいる人の生活を感じ、そこにあったモノの物語を感じる。

オープンな気持ちでいることが大切だそうだ。
観念に縛られずいいものはいいというスタンス。
それ故にJOUJOUKAに並ぶ商品はどれも個性的でその時にしかないものだ。
JOUJOUKAの今現在を感じるのは、やはり今しかないのである。

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そんな店主の見つけた、時代、場所が変わっても“いいもの”。
店舗が再開してお客さんは本当に楽しみににお店にやってくる。

店主からモノの物語を聞き、モノの価値を知り海外からやってきた“いいもの”はライフスタイルの一部になっていく。

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上土商店街を駅を背にして進みスルガ銀行本店の交差点を右に曲がり進み
大門町にあるPiLOT(パイロット)も本日、1ヶ月ぶりに再開した。

こちらのお店も定期的に、アメリカに買い付けに行く。
西海岸を中心とし、雰囲気もJOUJOUKAとはちがうのが面白い。

今年はアメカジの復活もありコットンのネルシャツやニットなど デニムを基本とした王道コーデの他、
ハウスウェア(雑貨)と 人気の靴も多数入荷した。

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今季のコンセプトを店主にたずねた。

今年は原点回帰でPiLOTの基本の戻りたい
‘’ おバカでHappyな服 ‘’

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個性豊かな店主の、個性のある商品がまた商店街にあふれる事になりそうだ。

グランマ
沼津市上土町63
TEL:055-962-2588

JOUJOUKA(ジュジュカ)
沼津市上土町70
TEL:055-954-0240

【PiLOT・PiLOT women】
沼津市大門町17番地
TEL:055-962-4847
http://www.pilot-numazu.com/

東京からバスで日帰りトレッキング

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朝8:30、新宿駅西口の高速バスターミナルより沼津アルプスを目指し沼津行のバスに乗る。
11:15、上土バス停に到着。
沼津駅の次の停留所で降りるのがポイント。
目の前にLot.nがある。
Lot.nに立ち寄りスタッフに相談し今日のコースを決める。
この付近でピクニック用の食材も調達できる。

いざ沼津アルプスへ。
候補は香貫山、徳倉山、鷲頭山。

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それぞれの山へは上土バス停から沼津登山東海バスを利用する。
香貫山は黒瀬バス停まで、徳倉山は八重坂バス停、鷲頭山は志下公会堂前バス停まで。
所要時間は5分~15分といったところだ。

12:00、新宿をでてから3時間30分。
あたりはすっかり緑に囲まれる。
どの山もこれからの時期は紅葉が見ものである。もちろん秋晴れに富士山と駿河湾の大パノラマも最高だ!

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ペースにあわせて登る場所、降りる場所を変え日程を組めるのが沼津アルプルの大きな魅力。

また路線バスで、Lot.nへ帰還。
山の後にカヤックも30分 1000円で楽しめる。
(人気があるため要予約)
体を動かした後に乾杯!
沼津の誇る生樽のベアードビールが待っている。
ビールを飲みながらローカル情報を手に入れる。

汗を落としたいという方には
近くにはシャワールームを備えた沼津ランニングステーションという施設もある。

最後に街でご自宅用の夕飯を買ってバスの停留所へ。

沼津駅北口17:00発の高速バスに乗り東京に戻る。
新宿到着は19:25になる。こうして沼津アルプスを日帰りで楽しむことができる。

東京からほどよい距離、ほどよい自然、山と川と海のある景色を一日で体験する。
バスでゆるりと旅する、東京日帰り登山ライフ。
たまにはそんな休日もどうだろうか。

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香貫山を走る

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【2013年の記事です。現在は記事のサービスを施設で提供しておりません】

“今となっては生きていくために走らないといけない(笑)”

15年ほどサラリーマンをやっていた西堂路さん、あくまで趣味であったランニングだったが知人の勧めで湘南マラソンに参加、次第に仕事へとなっていく。
この日、香貫山を使って初めてのトレイルランが行われた。
トレイルランとはランニングスポーツの一種で、舗装路以外の山野を走るものをさす。引率するのは普段は都内や鎌倉を中心に活動を行っているかまくRUNの西堂路淳さん。
Nステこと沼津RUNNNING&SKILLS STATIONに集まったのはおよそ10名。
第1回目のわりには多い参加者だと西堂路さんは言う。

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“鎌倉で一番最初に始めたときは2~3人でしたからね。10人集まったのは素晴らしいですよ”

香貫山でトレイルしたい、走りたい、そんなニーズがあったのだろうか、言われてみればそれもそうだ。
こんな街中にある山だ、いままでトレイルしなかったほうが不思議と言えば不思議である。
ただし、ランニングのプロである西堂路さんが言うには決して楽な山ではないとのこと。
沼津アルプスの織り成す起伏は鎌倉の山にはないという。普段は軽装で登れる香貫山だけに意外である。

“安全で危ない山ではないのでそういう意味では初心者向きですが、正直しんどいなというのが第一印象です。アップダウンが続くので初めての人は誰でもウェルカムという山ではないですね”

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集まった10人は30分ほどの講習を受ける。
かかとから履くという正しいシューズの履き方、バックの選び方、救急セットなどの持ち物や飲み物について、二人一組になってハチマキを使用した捻挫対応方法など初心者でもわかりやすく、経験者にとっては目からうろこの内容だ。

講習が終わるとさっそく香貫山へ向けてスタートする、目指すは193mの山頂、芝住展望台。

“ランニング教室というかもう山に行ってしまったほうがいいんです、そのほうが楽しいんですよ。駿河湾とか景色もいいですしね”

Nステでは今後も継続してトレイルランを行っていく予定だという。
徐々に距離を伸ばし最終的には沼津アルプスの縦走が目標だ。参加資格はロードを60分程度継続して走れる方。あまり難しく考えずまずは体験を。
身体を動かす喜びを自然の中で感じようではないか。

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かまくRUN:http://www.kamakurun.jp/
沼津RUNNNING&SKILLS STATION:http://n-sta.com/

港と街をたのしむ方法

海、山、川。そして街。
そのすべての要素がバランスよく集まっており
自然と街の両方をたのしめるのが沼津。

明日はイベントが目白押しだ。
10時から沼津魚市場でライジングサンマフェスティバルが行われる。
また13時に沼津港を狐の嫁入り行列が行われる。
14時から上土朝日稲荷の前で挙式を見ることもできる。

休日、沼津港は全国から来る観光客の方で賑わい、車が止められない。
イベントの日は特に混み、明日も駐車場待に時間ががかかる事が予想される。

そこでおすすめなのが街中に車をとめて、バスで港へ行く方法。

街中の駐車場をまとめてみた。

≪沼津駅周辺MAP≫
沼津駅周辺駐車場

バスは沼津駅から出ている。
伊豆箱根バス→時刻表は★こちら

ロットンのある上土商店街はリバーサイド前に沼津港行きの無料シャトルバスもとまる。

無料シャトルバス→時刻表は★こちら

街中に車をとめ、バスやタクシーを利用。
駐車場を待つ時間にもう一つ。
沼津を感じてみてはどうだろう。

体力と時間に余裕があれば
港まで歩いてみるのも面白い。

海の幸を堪能したあとは、ショッピングやお茶をしに街にくりだしてみてはどうだろうか。

ロットンでも街の情報を知ることができる。
カヤックも貸し出している。
陸地を堪能したら、川から眺める街の景色も見てもらいたい。

ライジングサンマフェスティバル

今年も沼津魚市場でライジングサンマフェスティバルが行われる。

“復興したらいつかサンマフェスティバルみたいのをやりたいね”

イベントの発起人は2011年3月、仙台や気仙沼へ沼津から赴き被災地でボランティアスタッフとして1ヶ月ほど滞在した。
現地で壊滅的な港を見ていた地元の方からそんな言葉を聞いた。

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日本一の水揚げのある秋刀魚は、気仙沼の象徴だった。
いつか水揚げされたら…
いつかという夢物語に願いを込め宮城県の想いを持った人々と静岡のデザイナーなどが協力し手拭いを作った。
その手拭いこそがライジングサンマフェスティバルのはじまりである。

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秋の初めのこの季節、気仙沼ではお祭り騒ぎ(FESTIVAL)で秋刀魚を水揚げ(RISE)していること
秋刀魚が勢いよく水揚げされることが、気仙沼の復興の幕開け(rising sun)になるように。

そんな想いが込められた手ぬぐいは、その想いに共感した全国の方々の手に渡ることになる。

夢物語はその年の10月、現実へと動き出す。
崩壊した魚市場をなんとか再建し、船が入れるようになり秋刀魚の水揚げが始まったのだ。

気仙沼で水揚げされたサンマを
それまで家電製品など支援物資を送ってくれた沼津に送ろう。
この気仙沼の方の気持ちに応え沼津魚市場が場所を提供をした。

そんな港町と港町の想いがつながるイベント。

3回目を迎えるライジングサンマフェスティバル。
昨年から羽野水産、佐政水産など沼津の水産会社が買い取った秋刀魚をチャリティーとして提供するようになった。

気仙沼の方の求めているモノってなんだろうと確認をすると、
毎年
「忘れないでほしい」
と答えが返ってくる。

今年の支援金は、気仙沼の子供たちや高校生の活動に支援する。
我々同じ港街として共に笑顔になる日々を共有していけたらと思う。

同じ日に気仙沼でもサンマフェスティバルが行われる。
港と港のサンマリレー。

【1回目のサンマフェスティバルが始まるまでと当日の動画】

10月6日(日)
10時〜13時半
沼津魚市場第一市場
限定1000尾
http://rising-sanma.org

きつねの嫁入り行列

昭和32、3年頃
あげつち商店街はかつて上土センター街と呼ばれていた。

ものがない時代。
その中で上土センター街は活気にあふれていた。
その中で、街の若い男性がきつねのお面をかぶり
御殿場、富士、そして伊豆までを
その当時珍しかったバイクやオープンカーを走らせ
セールやお歳暮の宣伝をして回っていた。

狐の嫁入り

そんなユニークなこともやってきた上土(あげつち)。
あげつち商店街と名前をかえた今。
5年前から新しいイベントが始まった。

上土(あげつち)にある由緒正しい上土朝日神社と
毎月15日に開催しているいなり市、
そして50年前の出来事を合体させて出てきた案。
それが“きつねの嫁入り”である。

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我入道から渡し船で花嫁がやってくる。
上土で待つお婿さん。
二人は出会い、上土朝日神社の前で結婚式を行う。
そして人力車に乗り街中をまわり皆に祝福される。

お嫁さんもお婿さんも行列に参加する人も
みんなきつねのメイク。

記念すべき第一回目。
このイベントの実行委員長で紳士服店ノーブルを営む内田さんはこう振り返る。

“一回目は2月14日に行われた。
寒さも厳しく、西風が強かったがこの時ばかりはぴたっと風が止み、
とてもいい天気になるという不思議なことが起きたよ。
そして、川を渡し船に乗ってくるお嫁さんはそれはもう本当にきれいだった。”

最初は商店街のメンバー20人くらいでやろうといっていたが
周りの人の協力もあり、子供会の子供たちも参加し200人近い参列者。
新聞など各メディアにも取り上げられるほどの好評で終わり、
今年は5回目の開催となる。

このきつねの嫁入りのすごいところは
ただみんながきつねのメイクをしてお嫁さんが川をわたってくるからだけではない。

本当に結婚するカップルを募集し、
本当に宮司さんを呼び、
結婚の儀式を行い町中で祝福する。

フィクションとノンフィクションのはざまに私たちが参加している
なんとも不思議なイベントなのである。

終了時にはケーキカットや撮影会、
いちばんきつねらしかったで賞、
写真コンテストなども行われる予定。

今年も10月6日(日)に行われる。
きつねのメイクをして参列したい人は
12時に集合。
メイクをして行列に参加できる。

きつねになって参加してもよし、
行列をながめるのもよし。
1年に一度、きつねの花嫁を祝福する。
川と街が不思議に包まれるのを味わってもらいたい。

去年の様子

キツネの嫁入り行列 沼津 2012 from REFS on Vimeo.

≪お問い合わせ≫
あげつち商店街振興組合
TEL:055-962-3812

自然と共に自転車のある風景

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“狩野川流域の自然豊かな風景が魅力だと思います”

会場となった伊豆の国市、中島運動公園は地元の物販のほかに、高知県四万十市からの出店などまさにお祭りといった感だ。
今年で14回目を迎えた狩野川100kmサイクリング。参加者は年々増え、今年は866名のエントリーとなった。そのうち、647名は大会名称にもなっている100kmコースへの参加者となっている。

“自転車のブームがマウンテンバイクからロードバイクに変わり、長く乗れる自転車が増えたこと。それに伴って狩野川も舗装されるようになって環境が整ったのもあると思います”

実行委員会のひとり、伊豆の国市観光協会の山下康晴さんは語る。富士山に向かって走る形になるのは北へ向かって流れる狩野川ならではのコースだ。大会は2日間行われ、3つのコースを選んで参加できる。

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“平坦で誰でも楽しめる大会ってこの辺りではなかなかないと思います”

伊豆の国ポタリングはファミリー向けのスタンプラリーコース。50kmコースは狩野川沿いを中心とした比較的平坦なコース。大会の名称にもなっている100kmコースは50kmコースに中伊豆地区・天城地区を加えた走りごたえのあるコースだ。大会は当時の大仁町が自転車にとって素晴らしい環境が整っているということで2000年から始めたもの。最年少は7歳、最年長は78歳と幅広い年代層に支持されている。

“6割ぐらいは県内の参加者ですが、一番遠くは佐賀県や大分県といった方がいますね”

県外からエントリーする参加者にとって、富士山はなんといっても魅力的だ。
富士山の見えるところに住んでいるとついつい見逃しがちになるが、狩野川と富士山、その豊かな自然と暖かい気候は伊豆の大きな魅力である。イベントを通じて伊豆の良さ、地域の良さを再発見する人も多いのではないだろうか?

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“100kmサイクリングは集大成なので、普段から自転車を楽しめる環境を整えていけたらいいなと思います”

100kmサイクリングの目指すところを山下さんは語る。
それは非日常的なイベントだけではなく、自転車のある風景を日常とすること。
自転車を通じて自分たちが住んでいる地域を知るということ。
快適な大会運営は参加者との一体感を生む。
そこにもやはり想いがある。

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伊豆の国市観光協会では誰でも気軽に自転車を楽しめるようレンタサイクルも行なっている。ルイガノ社製ミニベロなどおしゃれな自転車が1日500円でレンタルできる。伊豆長岡駅でレンタルし、自転車で狩野川沿いの風を感じるのはこの時期とてもおすすめだ。
http://www.izunotabi.com/cycle/