寒さで朝起きるのがつらくなるこの季節、エイっと思い切って布団からでる。
まだ薄暗いなか準備し始めると空が明るくなってくる。
夏だとこの時間ではかなり明るくなっているが
冬というこの季節だからこそ、この時間に味わえる朝焼け。
太陽が昇るにつれて空の色、雲の色、水面の色が刻々と変わっていく
この色のグラデーションは何度見ても飽きることがない。
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約2時間のトレッキング~大平山~
“週末はみんなで山に行こうか”
気軽にトレッキングに行けるのは沼津ならではの利点。
今回は山登り初心者にも練習になるよう短時間で登れる大平山(おおひらやま)を選んだ。
沼津アルプスの最も南に位置する標高356mの低山だ。
短時間だが、グイっと急斜面を登り絶景を楽しめる。
休憩を考えなければ2時間ほどで、登って下山できるコース。
バスで向かうのがおすすめだ。
沼津駅からバス停7番多比(たび)方面行き。15分置きにバスが出る。
25分ほどで多比停留所に着く。
下車し停留所から少し引き返したところに多比口峠登り口の小さな目印が現われる。
多比口峠登り口から登り口まで20分ほど舗装された道を歩く。
大平山トレッキングの装備として落ち葉で滑りやすくなっていたりするので
足元はしっかりとした靴がおすすめだ。
膝が弱い方や山登りに慣れていない方にはストックやステッキがあると
体にかかる負担が軽くなる。
初めての山登りで専門店へ行って高価な装備を揃えるのではなく、
まずは自分が持っているものからポリエステルやジャージなどの
動きやすくて汗をかいても乾きやすい服を選んでみる。
そして実際に山に登って必要な物を揃えていくのをお勧めする。
落ち葉で覆われた山道へ入っていく。
歩くたびカサカサと乾いた落ち葉の気持ちのよい音が鳴る。
ところどころ土を掘り返したあとがある
イノシシが掘った後だ。
イノシシは植物の根、ミミズなどが大好物で土を掘って探す。
しばらく歩いていると木の実を見つけて盛り上がる
どんぐり、栗、カラスウリなど色んな木の実が落ちている。
「リースの飾りにしようかな」という声。
自然からの刺激で想像したり何か作ってみたくなったり
自分の中から様々な思いが芽生えてくる。
山道から20分程で鷲頭山方面と大平山方面への分岐点に着く。
大平山山頂を目指し尾根道を歩く。
先ほど歩いてきた道とは違って
手をついて這い上がらなければならない坂道も現れる。
木々の間から右手には静浦の海が見え左手には大平の町並みが見渡せる。
ずっとこの坂が続くのかと少し弱音を吐いてしまいそうになった所で
ちょうど山頂に到着!
お楽しみのお昼ごはん。
今日は鍋、フライパン、ガスバーナー、食材、水など
ある程度人数がいると荷物を分散して色んな物を持ってくることができる。
カレーを温め、黒はんぺんを焼き
お湯を沸かしちゃんと出汁パックでお出汁をとってお味噌汁を作る。
具は青さのりだけのシンプルだけど香りが良くて本当においしい。
街中でお店に集まりランチをするのも楽しいけれど
自分たちの足で目的地に行き
自分たちの手で簡単なものだけど作って食べる。
街の中では味合うことの出来ない雰囲気。
お腹がいっぱいに、心も楽しさでいっぱいになった頃、下山開始。
“あれ?もう分岐点に着いたの?”と
大平山山頂から15分もしないうちに分岐地点を通過にみんな驚く
下りは登りとは違って自然に足が進んでいく。
帰りのバスは休日のみ沼津港経由の便もあるので、バスの時間を確認して港で買い物というプランもおすすめだ。
http://www.izuhakone.co.jp/bus/search/timetable/route/route019.php
外から帰ってきてからも大人の外遊びの続きがある。
山からちょっといただいてきた木の実のお土産、
この木の実は本来、山に住んでいる者たちのものなので少しだけ頂く。
今回はどんぐり一粒をピンの飾りに付けてみた。
これからの季節、ニット帽やストールなどに活躍しそう。
付けているとちょっとウキウキしてしまう。
何も手を加えなくても花のアレンジメントの周りや
ただ器に木の実を並べるだけでも、季節のディスプレイとして楽しめる。
山にあった季節のモノを生活の一部にさりげなく取り入れる。
大人になっての外遊びは、生活のなかに心地よい余韻を残す。
ロードバイクが好きだから~プロショップナカムラ~
沼津でロードバイクの販売、修理を手掛けるプロショップ・ナカムラはロードバイク好きの集まる店として知る人ぞ知る店である。
ご主人の中村健さんは東京出身。奥様の出身である沼津に店を構えたのは33年前。
当時はロードバイクを趣味で乗るということはほとんどなく、あくまで競技用のものだった。
ロードバイクの専門店というと都内でも4~5軒くらいしかなかった。
そんな専門店を沼津でオープンさせるといったときに周りからの反対も多くあったそうだ。
“東京で自転車とは関係ない実家の仕事をしていたんですけど、子供のころから自転車が好きだったんで沼津に来て自転車屋をやろうと思ったんです”
小学校のころから自転車をいじることが大好きだったという中村さん。
学校から帰ってくると意味もなく自転車を分解しては組み立てたりしていたそうだ。
お店をオープンする頃には一通りのことは自分でできるようになっていたと中村さんは言う。
“昔はお店が少なかったから全部自分でメンテナンスができなくてはいけなかったんですよ”
自転車の流行を長年見続けてきた中村さん、今は健康のために自転車に乗る人が増えたそうだ。
それまでの競技目的から現在の健康志向へ、ロードバイク人口もここ数年で飛躍的に増えた。
初心者がロードバイクを購入するとき、何を買っていいのか迷ったときにはその使用目的に応じて一緒に選んでくれる。専門店ならではの安心感、中村さんの自転車に対する確かな技術が可能にするアフターサービス。
ロードバイクはメンテナンスが大事、だから近くの専門店で買ったほうがいい。
そうやってナカムラには多くのロードバイク好きが集まるようになった。
沼津は平坦な道が多く自転車も走りやすい。駿河湾の海岸線や富士山など走るロケーションも抜群だ。
“沼津に来て知り合いもいなかったけど、ロードバイクが縁になっていろんな人と知り合うことができました”
好きなことを仕事にし、それを信じて商売をやってきた。
ここにはロードバイクが好きという共通の意識で繋がる幸せな人間関係がある。
≪プロショップ ナカムラ≫
沼津市双葉町5-19
TEL:055-925-1722
http://web.thn.jp/ProShopNAKAMURA/
街中を駆け抜ける~静岡県内初のクリテリウム~
11月24日、県内で初となるクリテリウムの大会が清水町で行われた。
クリテリウムとは、他の交通を遮断して街中に作られた周回コースで行われる自転車のロードレースのこと。
清水町の町制50周年を記念して行われたこの大会。参加者は県内外から351名。
県内の参加者がおよそ7割。茨城、群馬、大阪など遠方からの参加者もいる。
会場になった卸団地には特設の周回コースが設けられた。
“卸団地地区と道路を使用してイベントをしようというのは長年の夢だったんです”
答えていただいたのは企画を担当した清水町役場の太田雅明さん。
当初は踊りのイベントであったり様々な企画があがったなか、
平坦でコンパクトな清水町の特徴を活かしたイベントとしてクリテリウムを行うに至ったそうだ。
レースは1周約930メートル。
ロードバイクを使用した本格的なロードレーサーの部以外にもママチャリの部や小さな子供を対象としたキックバイクの部などもあるため、参加した年齢は2歳から70歳までと幅広い。
“鉄道駅もない街ですし、自転車を使った街づくりのきっかけになればいいかなと思ってます”
スタート前、この日が来るのを待ちわびていたであろう参加者の笑顔でスタートラインは和やかなムード。
だが、レースが始まれば一気に真剣モードに切り替わる。
ロードバイクのスピード、迫力に観衆も驚きを隠せない。
普段の卸団地とは全く違った新鮮な風景、街中をロードバイクが走り抜けるその光景。
参加者も観衆も誰もが喜びに満ちた空気に包み込まれる。
“参加いただいた方からは好評いただいてますので、今後定期的に行えていけたらいいなと考えています”
レースの結果ではなく、参加することに喜びを感じる。
自転車が好きという共通の意識がここにはある。
“いい経験になりました。またチャレンジしたいです”
ロードレーサー男子一般の部に参加した裾野市の庄司浩将さんは笑顔でコメントしてくれた。
県内で初となるクリテリウムの大会。
街中を駆け抜けるロードバイクに魅了された一日だった。
30年間 水辺での挑戦~カヤックタパ自然学校/上野裕晃さん~
狩野川の魅力を発信し続けるカヤックタパ自然学校のタパさんこと上野裕晃さん。
牛臥海岸近くの事務所を拠点にカヌーインストラクターとして狩野川や駿河湾をより身近に感じられるよう活動を続けている。
タパさんがカヌーに出会ったのは30年前、26歳のとき。ディンギーと呼ばれる小型ボートこそやっていたがカヌーに触れたのはこの時が初めて。
それまでは住宅用のサッシを販売していたが、会社員と並行してカヌーのショップを始めた。
42歳のとき、会社員を辞めカヌーだけで食べていくことを決意。
決意を込めメキシコへ旅に出た。このとき、鍋のふたの意味を持つ“タパ”をフィールドネームとした。
“鍋のふた”をあけるとそこには美味しいものがある。
スペイン語のふたを象徴とし、自分の使命として名付けたのだ。
川という場所でカヌーに出会うと素晴らしい自然に出会える、そんな機会をつくる存在になる。
だから、上野さんことタパさんははじめてカヌーをする方にやさしく自然の事を教えてくれる。
最初は不安だらけだった。
沼津リバーサイドホテルの目の前で、狩野川を使いカヌー体験を始めるようになった。
それでも、最初は年間20名しかお客さんはいなかった。
いろいろな場所で水の可能性を確かめた。情報がまったくない。
静岡東部の様々な川や海で、ひとつひとつ体を動かし可能性を確かめていった。
開拓の日々。
タパさんの想いとは反して、川に浮くカヌーを異質な存在を捉えていた方も多かったようだ。
川に対する意識がなく、川に近付きバーベキューをやる人は川を汚す。
河川管理者の行政からもタパさんの活動も同様に見られていた。
そんな中でもカヌーフェスティバルなどを催し、川に多くの方に親しみをもって頂きゴミを拾うイベントを12年おこなった。
長くやっていると世代に受け継がれていき、想いは文化となっていく。
そして、行政もお互いに歩み寄っていった。
そんなタパさんの原風景ともいえる少年時代のことを訊いた。
“アウトドアというか外で遊ぶのが当たり前でしたね。
学校終わったら外に遊びに行って、夕暮れに家に帰るのが通常のパターンでした。
怪我したら自分の責任。そういうのが当たり前の時代でした”
今は怪我をしたら誰かの責任になってしまう、それは親が遊び方を知らないからだとタパさんは言う。
火を見たことがない子供に火は熱いということを伝えていくこと、それが自然の中での応用力を生む基礎になるそうだ。
“大人になってからの遊びはお金を出せばいくらでもできる。子供のころに他愛もないことでいいから野外で遊ぶことが必要なのかもしれない”
カヌー体験やスクールなどを通じて自然体験の大切さを伝える。
2~3時間の体験で大人も子供も笑顔になる。その笑顔を見れるのが一番うれしい。
20代の頃、漠然と思っていた狩野川をカヌーでいっぱいにしたいという夢。
30年経った今でも変わらないモチベーション。
タパさんは、昔の大変だった頃を改めて思い出した。
“川は楽しい!自分が楽しいと思うからみんなも楽しもうよ”
一方的な想いだったかもしれない。
“川を通して笑顔が溢れる時間を提供するには……”
相手の立場にとっての川という存在を意識するようになった。
そして、沼津ビーチフェスというイベントも4年前から始め、海の使い方も提案をしている。
まだまだ市民の認知度は低いがタパさんの夢は変わらない。
“自然をもっと身近に”
タパさんの想いは常に水辺と共にある。
≪カヤックタパ自然学校≫
沼津市下香貫柿原2814-20
電話:090-1283-0840
http://www5a.biglobe.ne.jp/~uenohiro/
沼津アルプス最大の難所へ<南ルート:志下山⇒大平山>
前回の横山~徳倉山ルートに引き続き、沼津アルプスを堪能する。
今回もLot.nからスタート。
香貫台入口から登り、志下山、小鷲頭山、鷲頭山、大平山までが今回のルート。
9時42分、上土バス停から沼津登山東海バスの下香貫循環に乗り、香貫台入口を目指す。
バス停から10分ほど歩くと徳倉山の登り口に。そこから香貫台の分岐点まで急坂を登ること20分。
登る前に全体の高低差を確認しよう。
こう見ると低山ながら標高差が激しい事がわかる。
沼津アルプス最大の難所は小鷲頭山手前のグイッと登る斜面である。
天気はいいものの海からの風が強く、山の尾根に差し掛かると体を押されるような風を受ける。
象山の背中は比較的なだらか、しばらく歩くと岩に千金岩の文字。
視界は開け、眼下に淡島と江浦湾、そして伊豆半島という眺望を眺めることができる。
この景色は横山~徳倉山ルートにはなかった景色だ。
志下山周辺はさざなみ展望台や奥駿河パノラマ台などビューポイントも多く、海沿いならではの景色を楽しむことができる。
ふたつ連続して見えるのが小鷲頭山と沼津アルプスの最高峰、鷲頭山だ。
道中はぼたもち岩や中将宮など見所も多い。
ゆったりとした気持ちから、気を引き締め最大の難所へ。
小鷲頭山に差し掛かると急な斜面が待っている、ロープを頼りに何とか体を持ち上げる。
標高330mの小鷲頭山に到着、ここからは牛臥山と御用邸の松林を見下ろすことができる。
難所を征した達成感と共に小鷲頭山山頂でランチがおすすめだ。
Lot.nで買った山桜カッティングボードの上にパンを並べ、オイルサバディンをサンドして食べる。
やっぱり山メシは格別だ。
しばしの休憩後、鷲頭山を目指し再スタート。
山頂では休憩するいくつかのグループに遭遇。皆さん、それぞれに沼津アルプスを楽しんでいるようだ。
鷲頭山から10分ほど下ると多比峠に差し掛かる。
その先から多比口峠まで、沼津アルプスのハイライトとも言われるやせた岩尾根が続く。
多比口峠から大平山までの往復は20分ほど。
大平山山頂は眺望こそないもののベンチなどがあり、休憩するにはうってつけの場所だ。
再び多比口峠に戻ってきたら、そこから下山ルートを進む。
山道を抜けるとミカン畑が広がる。
冬場はミカンの収穫時期である。
この辺りは無人のミカン販売所も多く設置されているので
ジューシーなミカンで喉を潤すのもおすすめだ。
沼津アルプス:横山⇒徳倉山ルート
沼津アルプスの魅力は途中から登れて、途中から降りられること。
今回は横山~徳倉山という約3kmのトレッキングルートを紹介。
上土バス停より温水プール行きのバスに乗る。乗車時間は16分、八重坂バス停で降車。
バス停を前にして左手方向に2分ほど歩きカーブ道をぬけると右側に“いのしし注意”の看板が見えてくる。
この横山の登山道を示す案内板から山道へ。
案内板がなければ見落としてしまいそうな小さな登山道だが、すぐに急な斜面が待ち構えている。
足元にはどんぐりや栗、アケビが落ちている。こんなところにも秋は転がっている。
30分後、横山山頂へ到着。ここにも山頂を示す案内板。
こういった案内板が整備されているのも沼津アルプスの良さである。
山頂で小休憩をとり、続く徳倉山へと歩みを進める。
徳倉山はその形が象に似ていることから象山と呼ばれ親しまれている。
ここは階段が一段一段高いため、鎖につかまり体を持ち上げるように登る。
沼津アルプスもなかなかハードである。
それもそのはず、沼津アルプスは冬場も雪が積もらないため、トレーニング目的で訪れる登山者がいるぐらいである。決して高くない標高ではあるが長く続く起伏がいい練習になるそうだ。
横山山頂より40分、開けた場所にでたと思ったらそこが徳倉山の山頂。
眼下に広がる駿河湾、千本浜の描く曲線、北を見ると香貫山の向こうに愛鷹山、富士山という景色が広がり、近隣住民の方が初日の出を見に訪れるポイントでもある。
ここで昼食をとるグループと遭遇。
バーナーでお湯を沸かし、パスタを茹で始める。
訊くと夏に富士山に登り山の魅力に気づいたとのこと。
“富士山もよかったんですけど、それよりも地元にいい山があるよねとなったんです”
“沼津アルプスはコンパクトながらに起伏があるし、眺望もいい。仲間同士で登っていると楽しいですよね”
次回のコースは志下坂峠へ。
この日は香貫台の分岐点で山を下りる。帰りはそのまま香貫台入口バス停から再び上土バス停へ。
Lot.nを基点に沼津アルプスの魅力を探す旅、気になったらLot.nスタッフに気軽に聞いてほしい。
狩野川を下る
“狩野川って富士山に向かって流れているんだよ”
という話を聞いた。
なんとも不思議なことを言う人だと思ったのだがすぐにその意味がわかった。
狩野川は伊豆半島の最高峰、天城山に端を発し北流
沼津市付近で大きく向きを変えて駿河湾に注ぐ。
しかも狩野川のような太平洋側の大河川で北流するものは本川だけなのだ。
狩野川水系は、伊豆市の天城山に発し、さらに箱根山や富士山等を源とする柿田川、黄瀬川等を合わせ沼津市において駿河湾に注ぐ、幹川流路延長約46km、流域面積852㎞の一級河川である。
なんと欲張りなんだろうか。
伊豆、富士山、箱根のミネラルをぎゅっと集約している。
今回、カヤックタパさんの指導の下
ラフティングで狩野川中流(境川河口・長伏)から下流(リバーサイド前・上土)までを下った。
今回のクルーはタパさんとラフティング初心者3人を含む6人。
まず、ウエットスーツに身をつつむ。10月とはいえ水がかかると寒い。防寒はしっかりと。
タパさんではウエットスーツやマリンシューズの貸出しも行っているのでなにも持っていなくても安心だ。
ライフジャケットを着て街中を歩くのもなかなか悪くない。
長伏までは車で移動。
着いたら全員でラフティングボートを膨らます。
この日は天候が悪かったのでちょっとしたお菓子と飲み物を持って。
天候が良ければガスバーナーを積んでお湯を沸かしお茶を淹れることもできる。
準備体操をし、パドルの練習をしたら全員で川辺まで運ぶ。
草むらをかき分けてエントリー。
道なき草むらをぐいぐい進むのは冒険の始まりを教えてくれた。
一人ずつ乗る。
そうぞうしたよりも安定感がある。
タパさんによる解説を聞きながら、ゆっくりとスタート。
さっきまで見ていた景色とはうってかわって
大自然の中に放り込まれた感覚。
まるでジャングルクルーズ。
川には多くの鳥たちを見ることができた。
想像以上にダイナミックな鳥たちの移動に驚き
こんなにも生き物がいることに感動する。
箱根や富士山から流れる川と次々合流していく。
柿田川には降りてみた。さすが湧水、透き通った水はとても冷たい。
ここでちょっと休憩をしおやつを食べる。
心地よい疲労感に甘いチョコレートが染み渡る。
こういう休憩もラフティングのちょっとした楽しみである。
さらに進む。
だんだん街の景色が見えてくる。
いつもは自分たちが通っている道路を走る車を川から眺める。
川を眺める人に手を振る。
そしていよいよ到着。
約3時間のクルーズ。
のんびりと川の流れに身を任せてみたり、
仲間と話をしたり、休憩をしたり、
時には力いっぱい漕いでみる。
そこには植物、生き物、沼津アルプスなど山々、そして川の流れ。
すべてを一身に感じることができた。
当たり前のことなんだけど
いつもと違う目線で、ちょっと植物や動物たちの気持ちになると
河を汚したくないという気持ちになる。
タパさんにいろいろ解説をしてもらいながら
河川敷を整備するためにいろんな努力があることも知る。
だけどどんなに技術が発達しても自分たちが気をつけなければ一番良い状態にはならない。
川とともに暮らす私たちだからこそ、この川を愛おしく思っていきたい。
そういうとちょっと大げさかもしれないけれど。
カヤックやラフティングなどで川を下っていくと
日本で唯一富士山を進行方向に眺めることができる狩野川。
この日はあいにくの天気で眺めることができなかったが
これからの季節、うっすらと雪をまとった美しい富士山を見ながら川を下るチャンスも多いだろう。
どこをとっても楽しめる川、それが狩野川だと思う。
狩野川の可能性は大きい。
川や水を体感しそして楽しみたいという方、カヤックタパ自然学校では、川下りのプログラムが多くあるので相談することがおすすめだ。
≪カヤックタパ自然学校≫
http://tapa.ptu.jp/F055-933-1337
T 090-1283-0840
F 055-933-1337
東京からバスで日帰りトレッキング
朝8:30、新宿駅西口の高速バスターミナルより沼津アルプスを目指し沼津行のバスに乗る。
11:15、上土バス停に到着。
沼津駅の次の停留所で降りるのがポイント。
目の前にLot.nがある。
Lot.nに立ち寄りスタッフに相談し今日のコースを決める。
この付近でピクニック用の食材も調達できる。
いざ沼津アルプスへ。
候補は香貫山、徳倉山、鷲頭山。
それぞれの山へは上土バス停から沼津登山東海バスを利用する。
香貫山は黒瀬バス停まで、徳倉山は八重坂バス停、鷲頭山は志下公会堂前バス停まで。
所要時間は5分~15分といったところだ。
12:00、新宿をでてから3時間30分。
あたりはすっかり緑に囲まれる。
どの山もこれからの時期は紅葉が見ものである。もちろん秋晴れに富士山と駿河湾の大パノラマも最高だ!
ペースにあわせて登る場所、降りる場所を変え日程を組めるのが沼津アルプルの大きな魅力。
また路線バスで、Lot.nへ帰還。
山の後にカヤックも30分 1000円で楽しめる。
(人気があるため要予約)
体を動かした後に乾杯!
沼津の誇る生樽のベアードビールが待っている。
ビールを飲みながらローカル情報を手に入れる。
汗を落としたいという方には
近くにはシャワールームを備えた沼津ランニングステーションという施設もある。
最後に街でご自宅用の夕飯を買ってバスの停留所へ。
沼津駅北口17:00発の高速バスに乗り東京に戻る。
新宿到着は19:25になる。こうして沼津アルプスを日帰りで楽しむことができる。
東京からほどよい距離、ほどよい自然、山と川と海のある景色を一日で体験する。
バスでゆるりと旅する、東京日帰り登山ライフ。
たまにはそんな休日もどうだろうか。
香貫山を走る
【2013年の記事です。現在は記事のサービスを施設で提供しておりません】
“今となっては生きていくために走らないといけない(笑)”
15年ほどサラリーマンをやっていた西堂路さん、あくまで趣味であったランニングだったが知人の勧めで湘南マラソンに参加、次第に仕事へとなっていく。
この日、香貫山を使って初めてのトレイルランが行われた。
トレイルランとはランニングスポーツの一種で、舗装路以外の山野を走るものをさす。引率するのは普段は都内や鎌倉を中心に活動を行っているかまくRUNの西堂路淳さん。
Nステこと沼津RUNNNING&SKILLS STATIONに集まったのはおよそ10名。
第1回目のわりには多い参加者だと西堂路さんは言う。
“鎌倉で一番最初に始めたときは2~3人でしたからね。10人集まったのは素晴らしいですよ”
香貫山でトレイルしたい、走りたい、そんなニーズがあったのだろうか、言われてみればそれもそうだ。
こんな街中にある山だ、いままでトレイルしなかったほうが不思議と言えば不思議である。
ただし、ランニングのプロである西堂路さんが言うには決して楽な山ではないとのこと。
沼津アルプスの織り成す起伏は鎌倉の山にはないという。普段は軽装で登れる香貫山だけに意外である。
“安全で危ない山ではないのでそういう意味では初心者向きですが、正直しんどいなというのが第一印象です。アップダウンが続くので初めての人は誰でもウェルカムという山ではないですね”
集まった10人は30分ほどの講習を受ける。
かかとから履くという正しいシューズの履き方、バックの選び方、救急セットなどの持ち物や飲み物について、二人一組になってハチマキを使用した捻挫対応方法など初心者でもわかりやすく、経験者にとっては目からうろこの内容だ。
講習が終わるとさっそく香貫山へ向けてスタートする、目指すは193mの山頂、芝住展望台。
“ランニング教室というかもう山に行ってしまったほうがいいんです、そのほうが楽しいんですよ。駿河湾とか景色もいいですしね”
Nステでは今後も継続してトレイルランを行っていく予定だという。
徐々に距離を伸ばし最終的には沼津アルプスの縦走が目標だ。参加資格はロードを60分程度継続して走れる方。あまり難しく考えずまずは体験を。
身体を動かす喜びを自然の中で感じようではないか。
かまくRUN:http://www.kamakurun.jp/
沼津RUNNNING&SKILLS STATION:http://n-sta.com/