沼津アルプス:横山⇒徳倉山ルート

沼津アルプスの魅力は途中から登れて、途中から降りられること。
今回は横山~徳倉山という約3kmのトレッキングルートを紹介。

アルプス地図

上土バス停より温水プール行きのバスに乗る。乗車時間は16分、八重坂バス停で降車。

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バス停を前にして左手方向に2分ほど歩きカーブ道をぬけると右側に“いのしし注意”の看板が見えてくる。

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この横山の登山道を示す案内板から山道へ。

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案内板がなければ見落としてしまいそうな小さな登山道だが、すぐに急な斜面が待ち構えている。
足元にはどんぐりや栗、アケビが落ちている。こんなところにも秋は転がっている。

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30分後、横山山頂へ到着。ここにも山頂を示す案内板。
こういった案内板が整備されているのも沼津アルプスの良さである。
山頂で小休憩をとり、続く徳倉山へと歩みを進める。
徳倉山はその形が象に似ていることから象山と呼ばれ親しまれている。
ここは階段が一段一段高いため、鎖につかまり体を持ち上げるように登る。

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沼津アルプスもなかなかハードである。
それもそのはず、沼津アルプスは冬場も雪が積もらないため、トレーニング目的で訪れる登山者がいるぐらいである。決して高くない標高ではあるが長く続く起伏がいい練習になるそうだ。

横山山頂より40分、開けた場所にでたと思ったらそこが徳倉山の山頂。
眼下に広がる駿河湾、千本浜の描く曲線、北を見ると香貫山の向こうに愛鷹山、富士山という景色が広がり、近隣住民の方が初日の出を見に訪れるポイントでもある。

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ここで昼食をとるグループと遭遇。
バーナーでお湯を沸かし、パスタを茹で始める。
訊くと夏に富士山に登り山の魅力に気づいたとのこと。

“富士山もよかったんですけど、それよりも地元にいい山があるよねとなったんです”
“沼津アルプスはコンパクトながらに起伏があるし、眺望もいい。仲間同士で登っていると楽しいですよね”

次回のコースは志下坂峠へ。
この日は香貫台の分岐点で山を下りる。帰りはそのまま香貫台入口バス停から再び上土バス停へ。

Lot.nを基点に沼津アルプスの魅力を探す旅、気になったらLot.nスタッフに気軽に聞いてほしい。

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コーヒーで繋がる関係

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片浜駅の近く今沢にその店はある。
cafe花野子は気軽に本格的なコーヒーを楽しめる店として多くのファンを持つ。
コーヒーの味はもちろん、マスターである齋藤清一さんの人柄もその人気の秘密だ。
齋藤さんは2001年、サラリーマンを辞めて珈琲店を開いた。
まったくの素人だった齋藤さんが店を始めるにあたって修行に選んだのは東京は南千住の名店、カフェ・バッハ。日本における焙煎技術の第一人者、田口護氏のもとだ。

“ここしかないと思って電話したんです。そうしたら、とりあえず来いよとなったんです”

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ここで焙煎技術からコーヒーの理論、お客様に対する姿勢まで学んだ。
ちゃんとした商売をする、それは今でも変わらないスタンスだ。

“僕らが揺るいでたら駄目なんです。幹が10年でやっと育ってくるんです。うちで言ったらコーヒーをどれだけおいしく提供できるか、これが幹です”

開店して3年は不安だらけだった。家族の心配もあったし、お酒を販売すればという知人のアドバイスもあったそうだ。
それでも、バッハで学んだことを頑なに守り続けた。そこには絶対の自信があった。
自家焙煎の強みを活かして生豆の時と焙煎後の2回手作業で豆を選別する。
ひとつひとつの作業が最高品質のコーヒーを生み出す。
基本に忠実に、決して怠らず。それが花野子という幹を太くさせる。

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“お客様に満足して帰ってもらいたいから、そこは絶対にぶれないところです”

考え方はコーヒーにとどまらず店内のものすべてに応用される。
コーヒーをおいしくするために焼き菓子にもこだわる。トマトジュースもそうだ。
齋藤さんが販売するもの、それはバッハで学んだコーヒーに向かう姿勢、花野子という考え方。
花野子に集まるということはその考え方を享受するということ。

“うちにくるお客様はうるさいよ(笑)でも、そういうお客様が新しい方を紹介してくれる。そうやって店のレベルが上がっていくんですよ”

店とお客様の有機的な関係。
齋藤さんの入れるコーヒーにはそんな想いが込められている。

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Cafe花野子
沼津市今沢383-1
電話:055-969-2830

育てるスプーン

“ものを育ててください”
小野さんが商品を買った人に必ず伝えるこの言葉。

プラスチックなどとは違って銅と真鍮は使いながら
どんどん変化していく。

色や形、使いながらどんどん自分らしい表情をみせてくれる。
いつまでたっても飽きないのが小野さんのプロダクトだ。

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おじいさんのころから
神社の飾りなどを作る銅細工の職人の家系に生まれた。
時代の移り変わりとともにだんだん仕事が減ってきた。
その中でもっとやれることはないかと日々探していた。

そんな時、美術館で金で作られたコップをみた。
これなら銅や真鍮でも作れると思ったのがきっかけで趣味でまずはスプーンを作った。
そしていろいろなものをつくるようになった。

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それを見た娘さんからクラフトフェアへの出店をすすめられ
販売するようになった。

小野さんの熟練の技と柔軟性。

ロットンでも売れ筋商品である
おろし金スプーンは
最初はおろし金だけだったが、お客さんの声をきいてスプーンの形に変えた。

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かわいらしい都道府県の形をしたバッジも
行くところ行くところで増えていく。

さらに子供たちにむけてワークショップも始めた。
“初めはできないかもと。。。という子供たちも出来上がると飛び上がって喜ぶ、
その姿をみるのがとてもうれしい”
とやさしく答える小野さん。
銅や真鍮を作ることに触れるチャンスはなかなかない。

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子供のころからものづくりに触れること。
“育つ”プロダクトに触れること。
それは特別な体験。

大人も子供も“ものを大切にする”
当たり前のことを思い出させてくれるような小野さんのプロダクト。

一つ一つ手作りで形が違う小野さんのプロダクト。

“それもご愛嬌で”と小野さん。

ひとつひとつ丁寧に、全く違う表情は
自分にしかないお気に入りの一つに出会える。

スプーン一つ。
他の人にとってはなんでもないかもしれない。

でも丁寧に使うことによって
数年後、一緒に年をとり、一緒に素敵な瞬間を共にする。
もしかしたら落ち込んだときにあったかいコーヒーと一緒にそばにいてくれるかもしれない。

“ものと一緒に育つこと楽しんでください”
小野さんの言葉はそんな風にも聞こえる。

≪小野銅工店≫
沼津市真砂町19-4
TEL:055-963-1205

狩野川を下る

“狩野川って富士山に向かって流れているんだよ”
という話を聞いた。
なんとも不思議なことを言う人だと思ったのだがすぐにその意味がわかった。

狩野川は伊豆半島の最高峰、天城山に端を発し北流
沼津市付近で大きく向きを変えて駿河湾に注ぐ。
しかも狩野川のような太平洋側の大河川で北流するものは本川だけなのだ。

狩野川水系は、伊豆市の天城山に発し、さらに箱根山や富士山等を源とする柿田川、黄瀬川等を合わせ沼津市において駿河湾に注ぐ、幹川流路延長約46km、流域面積852㎞の一級河川である。
なんと欲張りなんだろうか。
伊豆、富士山、箱根のミネラルをぎゅっと集約している。

今回、カヤックタパさんの指導の下
ラフティングで狩野川中流(境川河口・長伏)から下流(リバーサイド前・上土)までを下った。
今回のクルーはタパさんとラフティング初心者3人を含む6人。

まず、ウエットスーツに身をつつむ。10月とはいえ水がかかると寒い。防寒はしっかりと。
タパさんではウエットスーツやマリンシューズの貸出しも行っているのでなにも持っていなくても安心だ。
ライフジャケットを着て街中を歩くのもなかなか悪くない。

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長伏までは車で移動。
着いたら全員でラフティングボートを膨らます。
この日は天候が悪かったのでちょっとしたお菓子と飲み物を持って。
天候が良ければガスバーナーを積んでお湯を沸かしお茶を淹れることもできる。

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準備体操をし、パドルの練習をしたら全員で川辺まで運ぶ。
草むらをかき分けてエントリー。
道なき草むらをぐいぐい進むのは冒険の始まりを教えてくれた。

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一人ずつ乗る。
そうぞうしたよりも安定感がある。
タパさんによる解説を聞きながら、ゆっくりとスタート。

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さっきまで見ていた景色とはうってかわって
大自然の中に放り込まれた感覚。
まるでジャングルクルーズ。

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川には多くの鳥たちを見ることができた。
想像以上にダイナミックな鳥たちの移動に驚き
こんなにも生き物がいることに感動する。

箱根や富士山から流れる川と次々合流していく。

柿田川には降りてみた。さすが湧水、透き通った水はとても冷たい。
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ここでちょっと休憩をしおやつを食べる。
心地よい疲労感に甘いチョコレートが染み渡る。
こういう休憩もラフティングのちょっとした楽しみである。

黄瀬川。橋の下をくぐる。
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さらに進む。
だんだん街の景色が見えてくる。

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いつもは自分たちが通っている道路を走る車を川から眺める。
川を眺める人に手を振る。

そしていよいよ到着。
約3時間のクルーズ。

のんびりと川の流れに身を任せてみたり、
仲間と話をしたり、休憩をしたり、
時には力いっぱい漕いでみる。

そこには植物、生き物、沼津アルプスなど山々、そして川の流れ。
すべてを一身に感じることができた。

当たり前のことなんだけど
いつもと違う目線で、ちょっと植物や動物たちの気持ちになると
河を汚したくないという気持ちになる。

タパさんにいろいろ解説をしてもらいながら
河川敷を整備するためにいろんな努力があることも知る。
だけどどんなに技術が発達しても自分たちが気をつけなければ一番良い状態にはならない。
川とともに暮らす私たちだからこそ、この川を愛おしく思っていきたい。
そういうとちょっと大げさかもしれないけれど。

カヤックやラフティングなどで川を下っていくと
日本で唯一富士山を進行方向に眺めることができる狩野川。

この日はあいにくの天気で眺めることができなかったが
これからの季節、うっすらと雪をまとった美しい富士山を見ながら川を下るチャンスも多いだろう。

どこをとっても楽しめる川、それが狩野川だと思う。
狩野川の可能性は大きい。
川や水を体感しそして楽しみたいという方、カヤックタパ自然学校では、川下りのプログラムが多くあるので相談することがおすすめだ。

≪カヤックタパ自然学校≫
http://tapa.ptu.jp/F055-933-1337
T 090-1283-0840
F 055-933-1337

感じるお菓子~LOTUS SWEETS~

LOTUS SWEETS (ロータススイーツ)は今年の夏に店舗を移転した。
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沼津駅と沼津港を結ぶ通り。
沼津駅から徒歩約15分。
元ひもの工場だ。

奥さんがLOTUS SWEETS を担当、旦那さんはギター教室をこの場所を行っている。

自分たちでこの空間は作られている。
現在も改築は続けられて、今は入口の戸を作っている。

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移転先でも前の場所と変わらずロータススイーツどこかショートムービーでも見ているような
ちょっと非日常的なゆるやかな空気に包まれる。

店主のあづささんはナチュラルな雰囲気。
この工房やイベントなどでも販売している。

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LOTUS SWEETSはどうやって誕生したのか。
10年前、カフェをやっていた時
必要に迫られてお菓子つくりを始めた。

技術がないところから始めたお菓子作り。
実は苦手だったそうだ。
試行錯誤をかさね、あづささんらしいお菓子の形が出来上がっていった。

その後カフェ閉めたが、あづささんのお菓子を求める人が多数いた。

その時、お客さんや今までおせわになってきた人に
仕事を通じて、そして社会的に恩返しをしたいと思うようになった。

お菓子作りを続けよう。

そうしてLOTUS SWEETSとしてお菓子作りは今日までつづいている。

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“私、なんか足りない感じが好きじゃないの”とあづささん。

みんなに喜んでもらおうとLOTUS SWEETSのお菓子はどれも大きくて食べごたえがある。
ちょっとした軽食や朝食にもぴったり。

“基本的に薄利多売なのよね”
と笑顔で答えるあづささん。

みんなのために。その想いを伝えるために。
出来るだけお手ごろな価格で、大きくて食べごたえのあるお菓子。
パッケージは一つずつ白いペンで手書きで書いてある。
いつもLOTUS SWEETS のまわりには人があふれているのがなんだかわかる気がした。

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LOTUS SWEETS (ロータススイーツ)

​静岡県沼津市下河原488
定休日  水 .土曜日
営業時間 10:00−17:00
TEL:055-956-4267

きつねの嫁入り行列:Film

栗名月に誘われて

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“日本でこういう場所って貴重なんでず”

現在、皇室が使用する御用邸は那須、葉山、須崎の3施設。
今は使われていないが見学できる施設として日光の田母沢と沼津の御用邸がある。

沼津御用邸記念公園の副館長、久保田雅博さんから丁寧な説明を受ける。
沼津御用邸は明治26年、大正天皇の静養のために造営。
昭和44年に廃止され、沼津市へ移管される。
昭和45年、東附属邸と西附属邸を中心として周囲の緑地と共に沼津市が沼津御用邸記念公園として開設された。

10月4日、東付属邸で『栗名月の宴』が行われた。
栗名月とは、中秋の名月(十五夜)から約1ヶ月後の満月の直前、十三夜の夜の月を指す。
中秋の名月が“芋名月”と呼ばれるのに対し、十三夜は“栗名月”と呼ばれる。
栗名月の起源はよくわかっていないが、一説には平安時代の宮中行事で、この時期に月見の宴を催したことから始まったともいわれている。

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“毎年やっているので楽しみにしていらっしゃる方も多いです”

『謡と舞のひととき』と題された能の舞台では重要無形文化財総合指定保持者である宝生流能楽師、辰巳満次郎氏の能を鑑賞。
幽玄、雅な世界観が御用邸と相まみえて独特の空気感を作り上げる。
優しく光を放つ月、松の木を揺らす浜風と打ち寄せる波音が溶け込んでいく。
能を堪能した後は懐石料理をいただく。
御用邸の持つ特別な雰囲気が料理を引き立たせる。

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“やっぱり沼津にとっても貴重なものですよね”

皇室ゆかりの施設として格調を重んじながらも多くの人に見てもらいたい、そのバランスが難しいと久保田さんは言う。
11月初めから『松籟の宴』というイベントが16日間に渡って行われる。
菊花展という花を愉しむこと、松間の饗宴(まつまのきょうえん)という食を愉しむことなど凛とした空間のなかで催しが行われる。

松間の饗宴は11月9日と10日、2日間に渡り生産者と料理人がタッグを組み料理を提供する。
松に囲まれた芝の庭園で、海からの風を浴びながら秋の恵みを愉しむ。

“御用邸もいろんな使い方ができるんです”

様々なカタチで御用邸の魅力を発信する久保田さん。
身近にありすぎて気が付かないもの、その価値に気づくこと。
そんな大切だけど忘れがちないくつかのことを御用邸は思い出させてくれる。

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沼津御用邸記念公園
沼津市下香貫島郷2802-1
電話:055-931-0005
ホームページ:http://www.numazu-goyotei.com/

シンプルに食と向き合う

牛山ベーコン、
これは東京ミッドタウンにあるDEAN&DELUCAのSelect shopの
お肉屋さんで一流のハモンイベリコ等々と一緒に売られている。
燻製の香りも高く、肉自体の質が良いので非常に美味。
業界では美味しいことで特に有名なのだ。

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牛山ベーコンは、沼津の三園町にログハウスの店構えの牛山精肉店で作られる。

“ただ買ってもらうだけでなく、
まず私たちがお客さんを知って、
お客さんが私たちが売るお肉を理解して買ってもらう。”

お肉を大切に想い売る姿勢に
こだわりがあるように感じたので
こだわりはなんですか?と問いかけた。

“こだわりはありません”

驚きの答えがかえってきた。

この言葉に秘められた想い。
それは自分が食べたいものしかうらない。
こだわりというよりも当たり前のことをお客さんを想いやっているだけなのだ。

店にはお肉だけではなく各地から取り寄せられた調味料も置いてある。
それもすべて、自分たちが食べたいものなのだ。

食べたいものを食べてみる。
そして納得をして、これは自分も食べたいからお客さんにも売る。
食べ物だけではなく応援したいものは雑貨でも絵でもなんでもお店の中にある。
ログハウス調の店舗では音楽ライブも開催される。

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“要するに、こういう商売をしていると神様がいるな~と思うんです”

その言葉には誠実さが伝わってくる。
いいものをいいと認める。
だからこそ、無駄をださない、ゴミをださない。
食べ物を、命、自然を大切にしているのだ。

決して特別なことではない。
普通のこととしてそう思っている。

ここに仕入れられたお肉は骨まで大切に扱われる。
ガラスープ、ドックフードのおしゃぶり用の骨など
本当に余すことなく全部使う。

牛山精肉店では店長が肉の解体をする。
大切に、大切に解体されていく。
その光景は美しい。
熟練の技は体に染みつき
今や感覚で解体することができる。

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素材を大切にする。
最後は心が宿る。
気持ちが入る。

この気持ちを理解せずに金額だけを見て買いに来るお客さんはほとんどいないという。
正直言って、一頭一頭じっくり時間をかけて育てていく牛山さんのお肉は
生産効率が悪いので少し値段も高くなる。

だが類は友を呼ぶ。
質に対してわかってくれる人たちがこのお店に集まる。

そのお客さんの気持ちを裏切らないように
沼津産だから売るということは絶対にしない。
産地にはこだわらない。

さらにここではすぐにお肉は売らない。
まずお客さんとのコミュニケーションをする。
そしていつ、どういう料理をするかを聞く。
そして頭の中でイメージし、
カットする。

牛山精肉店

お客さんが買ってよかったと、悔しい思いをせずにすむことは
お店の責任という。

責任感、そしてコミュニケーションがあるからこそ
おいしいものにありつける。

その前には生産者がいて私たち(精肉店)がいる。
地域の生産者と精肉店がもっとコミュニケーションをとることができたらいい、とのこと。

牛山精肉店でコミュニケーションと
真摯な思いが食卓をおいしく彩ることを知った。

牛山ベーコンはLot.nでも買うことができる。

牛山精肉店
〒410-0833 沼津市三園町10-21
営業時間:9:00~19:00  火・水曜定休(祝日は営業)
TEL:055-932-7007 FAX:055-932-7010

学校の向こう側

今年の沼津自慢フェスタでは、多くの方の協力がある。
高校生も参加。

そんな高校生の昨年の活躍をレポートする。

特別支援学校の皆さんは地域のために何かをしたいと申し出て、先生と生徒が裏方となってイベントを支えてくれた。
川に並べた干物の箱を使ったスタンディングテーブルの設置、

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アンケートの集計なども
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センターテーブルでは飛龍高校の食文化コースに通う2,3年生20名が
サービスボランティアとして参加。

センターテーブルは3日間かわるがわるシェフたちが腕によりをかけて料理を作った。
そしてお客様との懸け橋として高校生たちがサービスを。

高校生たちはまず初めに説明を聞き、テーブルセッティングに入る。
周りの方々に指導をしてもらいながら真剣に力を合わせて整えていく。

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いつの間にか高校生たちは自分たちでリーダーを決め、
指示仕合い今から始まるセンターテーブルに向けて集中していく。
その様子は緊張感と期待に満ち溢れていた。

そして本番。
今回から温かいものも出したいとオープンキッチンを導入。
それに合わせて料理を出していく。
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料理の説明やお皿を下げたり。
緊張しながらもシェフやお店の方と一丸となってサービスをし成功へ導いた。

20時になると高校生の業務は終了。
3日とも全員前にならびお客様へ挨拶。
会場ではその一生懸命な姿に大きな拍手が沸き起こった。

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これから未来にはばたく高校生とシェフが固い握手を交わし、
これからもがんばってと激励を受けた。
この姿に涙する人も。

そんな素敵なイベント終え、反省会が行われるということで参加させてもらった。
お菓子とジュースをお供になごやかに開催された。

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“とても良い機会でした”
という声が多く聞けた。

“地元に貢献できたことがよかったです”
これからはばたく高校生たちが
また沼津にもどって何か素敵なことを起こしてくれるようなそんな気がした。
地元でみるかっこいい大人。

その中で
“料理についてうまく伝えられなかったのが心残り”
など反省点もちらほら。

ここで学ぶこと。
学校だけでは見えない“世界”
いいことも悪いことも糧になる。

“シェフはたくさんのひとの料理を作っている。
 だけどお客さんにとっては特別な1枚。
 それをちゃんとシェフはわかっていて想いを込めて作っているのを感じました”
など、一皿にかける料理人の想いも感じたようだ。

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高校生たちの満足に満ち溢れた笑顔。
敏感に、そして純粋にこのイベントを通じて学んでいた。
活躍する大人の姿、それは言葉よりももっと力強く胸に響いたのではないだろうか。
もし、この機会がなければこの時期に見ることができない
背伸びをして見る大人の世界。
これから進学や就職をひかえた高校生たちへのギフトになったのではないだろうか。
その箱を開けるのはそれぞれ。
来年かもしれないし、10年後かもしれない。
でもいつかこの経験が彼らにとってかけがえのないものになるだろう。

そして、大人たちにとっても
自分たちが若かった頃を思い出し初心に帰れた場所になったのではないだろうか。
高校生の若いエネルギーに満ちた力がこのイベントに彩りを与えてくれた。

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HAIRock

“曲がる棒に人生をかけている”

HAIRock。
それは彩どりの糸をまとった曲がる棒。

使い方は自由自在。
髪留めの代わりにしてもいいし、
カーテンをとめるものにしてもいい。

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キャンプなどアウトドアでも活躍しそうなこのアイテム。
ただとめるだけでなくカラフルな色が目でも楽しめる。

“おすすめは猫の頭に丸めておくことです”
おちゃめにかつ真剣に話を聞かせてくれたのは工場長の中伊豆太郎さん。

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10年前、ドレッドヘアだった太郎さん。
ドレッドヘアは自分の髪の毛で縛るか針金でしばるしかなかったそう。
その時、針金を装飾して使い始めるようになった。
それをみた友人たちがほしがり、プロダクトとしてちゃんと作るようになった。

こわれにくく、よりロスを減らして作れるように追及をし改良を重ねた。
ハサミ1本。接着剤はつかわないとてもシンプルな構造だからこそ
突き詰めるためへの努力をしてきた。

ハサミ1本、それとテクニックとセンス。
それだけでできるのがHAIRock。

“一点もののクラフトではない”
より気軽に、いろいろな人に手に取ってもらえるように
効率よく、そしてほぼ同じものが作れるようにしたかった。

パッケージにもこだわり
現在の形になったのは2年前。

とにかく
“手に取って見てほしい”
そう語る。

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丸くHAIRockがくるんとおさまるパッケージ。
思わず手に取ってしまう。
約ひと月でお店の商品を変えて回る。
色とりどりのHAIRock。

いつかはそのパッケージに想いを届けられるような
何かができたらと夢は膨らむ。

曲がる棒は可能性に満ちている。

副工場長の兼崎香さんは北海道出身。
縁あって住むようになった街。

“気候がいい。それにいい音楽、お店、自然。
本当に住みやすい街”

二人が地元のお店にHAIRockを置くこだわり。
地元で頑張っているお店と一緒に頑張りたい。

週末にはイベントや展示にも参加。
活動的なHAIRockに込められた
“ただ見てもらいたい。見たことによってその人の何かになれば”

可能性を秘めた曲がる棒に期待ができる。

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色とりどりのHAIRockはLot.nにも1600円で販売している。

お気に入りのHAIRockをお気に入りの使い方で。