Category Archives: Food

あしたか牛を支える力

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“あしたか牛は本当にうまいんです”
自信をもって語るのは渡邊精肉店の専務取締役、渡邊勝之さん。
創業以来、牛豚肉の加工から卸、小売、直営の焼肉店まで手掛ける渡邊精肉店。
思い出されるのは昨年の沼津自慢フェスタ、出店ブースの前にできた長蛇の列。
お目当てはあしたか牛の焼肉。
売り上げは出店した全店舗の中でトップだった。
1日20kg、3日間で60kg。用意した肉は2日目にはすべて売り切れた。

“普段から地元の人たちが飲食店であしたか牛を食べてくれている。
そういった積み重ねが自慢フェスタといったイベントの時に発揮されたと思うんですよ”

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あしたか牛は厳選された飼料により一定期間肥育することによって仕上られた高品質な牛。
豊かなコクのある風味が特徴である。

今となっては地元のブランド牛として確立されているが、14~15年前はそうではなかった。
そこにはあしたか牛推進協議会による地道な活動があった。
“最初は鳴かず飛ばずでしたよ、苦しい時代でした”
渡邊さんは当時をこう振り返る。

流れが変わったのは、世の中の地産地消の動き。
地元のモノを使おうとまず動いたのは飲食店の料理人。

“土台を作ってくれたのはあしたか牛を使ってくれている飲食店です。
多少コストがかかっても使ってくれているから徐々に浸透していった。
だから、こういったイベントの時でも食べてみようってなると思うんです”

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自慢フェスタに参加してない店も含めて普段からあしたか牛を使い続けている飲食店、
小売店、消費者の想いが昨年売り上げトップという結果に結びついた。
渡邊さんは冷静に分析する。

そんな渡邊さんが今年の意気込みを語る。
“今年は牛を半分用意します(笑)限定30枚でステーキ焼いちゃおうと思って”
なんと!焼肉に加え今年は限定でステーキを焼く予定だという。
あしたか牛のステーキ、肉好きにはたまらないご褒美だ。

早い者勝ちの予感漂う渡邊精肉店のステーキ。
これだけでも自慢フェスタに行く理由となるはずだ。

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渡邊精肉店
静岡県沼津市原345
電話:055-966-0140

御殿場高原ビール

“創業時から本場ドイツの製法を守り続けています”

1995年、かつては牧場だった御殿場市神山の広々とした敷地に、
静岡県初の地ビールとして誕生した御殿場高原ビール。
この地を選んだのには理由があった。

営業部部長の藤田さんは
「ここには富士山から60~70年かけて
濾過を繰り返した伏流水が届く井戸があるんです。
この水を使った新鮮なビールを毎日お届けしています」
と胸を張る。

富士山からの水の恵み。
御殿場と沼津は水でつながっているのだ。

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ビールづくりへの真摯な姿勢は、
地ビールとしては国内有数の生産量となり、
直営レストランの席数が1000席を超えた今も変わらない。

メインの地ビールレストラン「グランテーブル」では
発酵タンク・貯蔵タンクからサーバーまでパイプで直結している。
一度も空気に触れない新鮮なビールを提供したいという
こだわりが生んだ独自のシステムだ。

藤田さんの案内で仕込釜を見学させていただいた。
麦の香りがただよう中、真剣な表情で窯の様子を見守るのは、
醸造長の鮎澤さん。
なんと、ビール好きが昂じてビール職人に転身してしまったのだという。

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鮎澤さんは「ビールづくりは基礎をしっかり積み重ねることが大事。
すべての工程において、それこそ掃除まできっちりこなさないと
美味しいビールはできません。
ドイツから来たブラウマイスターに常に言われていたのは
“クリーンネス、クリーンネス、クリーンネス”でしたよ」と振り返る。

富士山の恵みを沼津と共有する御殿場から、
職人の思いが詰まったビールが沼津自慢フェスタ2013に届く。

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御殿場高原ビール
http://gkb.co.jp
御殿場市神山719
TEL.0550-87-5500

中華一筋にかける想い

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沼津自慢フェスタの楽しみ方は人によって様々だが、
その中でもセンターテーブルはメインのひとつと言えるだろう。
沼津の料理人たちが織り成すコラボレーションをゆっくりと堪能していただきたいものだ。
そのコラボの中でも異色の組み合わせとして楽しみなのは12日のラセール×王味である。
かたやフレンチの名店、かたや大衆的中華料理店。
これだけ色のはっきりとしたコラボはないのではないだろうか。

“ラセールさんに胸を借りるつもりで頑張りたいですね”
王味の関口寛さんは語る。
関口さんは栃木県出身、高校時代の先生の勧めで横浜中華街で修業。
中華料理一筋32年のベテランだ。
先代から店を引き継いだのは11年前。
料理に対して勉強熱心だった先代が関口さんを口説いたかたちだ。

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食材は世界中から仕入れる。
“せっかく世界からいい食材がはいる日本にいるわけだから”
なるほど、これもまた日本に住んでいるからこその発想だ。

おいしいものを気軽に提供する。
それが王味のコンセプトだ。

決してぶれることのないスタンスが王味をここまでの人気店に押し上げた。

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そんな関口さんが自信を持って自慢フェスタに提供する料理がある。
中国は東北地方の家庭料理、乱湯麺だ。
夏野菜だけでとったスープにうどんをいれて食べる。
野菜の甘み、香りを存分に味わうことのできる一品だ。
料理人の思いが詰まったスープ。

9月12日のセンターテーブル、自慢フェスタ初参加の王味。
その実力を確認していただきたい。

王味
沼津市柳町1-56
電話:055-922-1313

祖母の味

沼津港の奥にはんぺん専門店がある。
ここは大正4年に創立したやいづ屋。
大正4年創業の歴史を持つ沼津の老舗である。

練り物問屋であるやいづ屋が店舗を出したのは3年前。
兼ねてから揚げたてをお客さんに提供したいと思っていた4代目の岩本さんが
沼津港に空いた物件を見つけてきてオープンさせた。

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揚げたてのはんぺんを食べる機会はどのくらいあるのだあろうか。
お店の前にはその場で食す人も多い。
「おいしい」という声が聞こえるとうれしい。
そのおいしさに惹かれ、帰りにお土産として買って帰る人もいるそう。

“沼津で唯一のねり製品”を守り続けるのは容易はない。
お店を開く際には築地で研究したりもした。

その中で看板メニューとなるものがある。
それは“まかないはんぺんメンチ”だ。

まかない、はんぺん、メンチ。
一見関係なさそうなこのワードをつなぐのが「祖母」だ。

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岩本さんが小さいころ祖母がいつも作ってくれた大好物。
残ったすり身を持ち帰り、ネギやニンジンなどの野菜、イカ、ひき肉を合わせ
パン粉をつけてあげる。
これこそが“まかないはんぺんメンチ”である。

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この祖母のおもいでの味をみんなにも知ってもらいたい。
この思い出の味で地元の人も沼津の練りものを知ってもらいたい。
そして地元の人に沼津港に来てほしい。

そんな願いを込めて商品化した。

祖母にお店でこのまかないはんぺんメンチを出したいと報告をしたとき、
とても喜んでくれた。

はんぺんには栄養もあるし、
食べ方次第でいろいろな楽しみ方ができる。

クーラーのない店舗で
はんぺんやさつま揚げを挙げている。
額には汗がにじむ。
それでも“守るべきもの”として岩本さんは店舗ではんぺんを売る。

このまかないはんぺんメンチは沼津自慢フェスタ2013でも販売する。
岩本さんと祖母の想いがつまった新感覚のはんぺんはビールにもよく合う。

やいづ屋
平日  11:00~15:30 土日祝 10:00~15:30 火曜日休み(不定休)
Tel:080-3254-8810

Seeing is Believing 体感するショップ

アメリカ西海岸のサンディエゴにmisson bayという場所ある。
ここでは釣りをする人、散歩をする人、テニスをする人。
気持ち良い自然とともに自由に楽しんでいる。

オーナーの坪井さんは
幼いころに家族旅行で訪ねた時の印象を強く持ち、また行きたいと思った。
大学生になりもう一度訪ねたミッションベイ。
変わらずいい街だった。

そのいい街を沼津に重ね合わせ
我入道に“ミッションベイ”という新しいお店をオープンさせた。

もともと公認会計士の資格をアメリカで取得。
LA、そしてシリコンバレーで財務などの仕事をしていた坪井さん。
チャレンジすることを当たり前とするシリコンバレーの環境の中で何かしたいと考えていた。
そしてその場所で2005年にプロダクトデザイナーの弟と100percentを設立した。

一年後、東京に拠点を移し100percentは本格始動をする。
商品を展開していく中で倉庫が必要になった。
そして兼ねてから考えていた実店舗を持つことも実現させたいと思うようになる。
物流拠点、かつて西海岸で見たライフスタイルの提案の場。
その夢を実現させる場所として沼津を選んだ。
ここは東京の商談にも1時間ちょっとで向かう事もできる。

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我入道にある倉庫を改装し
カフェと雑貨、家具などを販売。
倉庫の3分の2を占めている。
残りは事務所。
倉庫特有の広々とした非日常てきな空間に
黒板の壁や沼津の会社に作ってもらったパレットの棚、
そして選りすぐりのプロダクトたちが
なんとも気持ち良い空間を作り出している。

そんな中ひときわ目立つ壁がある。
“Seeing is Believing(見ることは信じること・百聞は一見にしかず)”
これこそがミッションベイの信念だ。

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見て触る価値をつくりだす場所。
カフェで使用しているお皿やフォークやナイフはすべて販売をしている。
職人が一つ一つろくろ挽きをして作っているお皿だったりと
“こだわり”を実際に体感し、よかったら家に持ち帰ろう。
まさに“Seeing is Believing(百聞は一見にしかず)”

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“わざわざ来てくれいているからこそ、ここじゃなきゃ買えないものを提供したい。”
プロダクトを担当する鈴木さん。

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“ものづくりの僕らがやっている”
その強みが力を抜いていい商品を作り出せる。

100percentではサクラサクグラスなど日常の中の出来事を少し楽しくさせるプロダクトが多くある。
このプロダクトも使ってみて面白さや驚きがあるように
このショップに来て初めて感じるものがあるだろう。

今回もう一つの体感にカフェがある。
メインには“ダッチベイビー”というパンケーキ。
パンケーキの概念を覆すような驚き。
シンプルでどこか懐かしさのある味だ。

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一歩、足を運んで体感してみると
今よりもう一歩面白い生活が待っている。

MissonBay(ミッションベイ)
10:00-20:00 (L.O.19:00/Drink のみ 19:30)

〒410-0823
静岡県 我入道 南条寺 69-1
TEL:055-946-6243

恵みのビール

静岡県東部ではよく目にする“丹那牛乳”。
鮮度にこだわった地元の牛乳。
この牛乳で育った人も少なくない。

その丹那牛乳の本拠地は丹那盆地にある。
生産者から集められた牛乳を殺菌する工場や乳製品の加工場、
その隣には酪農王国オラッチェもある。
ここでは乳製品を使用した商品を買うことができたり
動物たちと触れ合うことができる。
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実は牧場だけでなくビール工房も持っているのだ。
そもそもビールを作ろうと思ったのには理由があった。
“水がいいから”
そう断言するのは酪農王国株式会社の西村さん。

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このビールは酪農王国敷地内にある
大深度300mの深井戸から汲み上げた富士箱根山系の天然水を使用している。

モルト、ホップ、酵母はチェコ・ドイツ産をはじめとするオーガニック原料を厳選。
伊豆・丹那の恵まれた水をベースとした「美味しさ」と「安全」にとことんこだわったビールなのだ。

さらに地元で栽培された大麦も一部のビールで使う。
この大麦、牛たちの餌となるトウモロコシ畑の跡地に植えられる。
交互に作物を植えることで畑が空くこともなく効率がよい。
年間4~5トンほど収穫される。
そしてビールに加工する。

実はこの大麦は海外産に比べコストがかかる。
だが少しでも地元の農産物を使うことによって地域に還元できるようにしている。

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丹那盆地はもともとやせた土地で何をやってもダメだった。
そうした中で、地域として酪農に力を入れ、たい肥を土に還元する事を続ける。
次第に丹那の地は循環系が出来上がっていった。
土が良くなり、根菜類を中心とした農産物が美味しく出来上がる地となる。

“循環”がキーワードになる丹那。

この盆地にはやさしい風がふき、農と共に生き、農を活かす人々がいる。

三鷹にあるジブリ美術館で販売される「風の谷のビール」はオラッチェでつくられる。
ジブリがこの地のビールを選んだのには味と共にここで生きる人々の想いにも共感したのかもしれない。

安心、安全、そして地元をたっぷりと使ったビールは
沼津自慢フェスタ2013でもセールタウン沼津ビールとしても登場する。

ビール工房のマイスターこだわりの自信作を堪能してもらいたい。

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酪農王国 オラッチェ
9:00~17:00(季節により変動する場合が有ります)
入場無料 / 年中無休 / 駐車場無料 / 場内バリアフリー
〒419-0105 静岡県田方郡函南町丹那349-1
TEL. 055-974-4192

食材と向き合って

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静浦は馬込、穏やかな湾内を一望できる場所にその店はある。
レストラン、SHORE(ショア)
ここでは海を見ながらゆっくりとフレンチを楽しむことができる。

“2時間ぐらいの食事の中でどんどん表情が変わります。
時の流れをリアルに感じることができる。それがこの場所の魅力です”
そう語るのはオーナーシェフの鵜澤宏至さん。
太陽の動きにより刻一刻と表情を変える海と空。
鵜澤さんもここの魅力に惹きつけられたひとりだ。

東京は世田谷で生まれ、母親の実家である秋田で育った鵜澤さん。
“喧騒を離れようとすると神奈川でなくて静岡になる”
25~26年前、静岡の中でも沼津、静浦の景色に心奪われた。

“ここの湾内から太平洋に突き抜けていくところが見えるのはいい景色だなと思います”

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料理を楽しむとき、機能するのは味覚だけではない。
視覚、嗅覚、聴覚、触覚それらすべてが満たされたとき、満足を覚え心は動く。
感性に訴える料理、その中で鵜澤さんはフレンチを選んだ。
本場のフランス料理をベースに和食の食材、要素を盛り込んだ。
“フランスのものを消化して日本人として誇りを持った仕事をしないといけない”
鵜澤さんが問うのは食に対する誇りである。
そして、その問いは食材へのこだわりに繋がる。

“沼津港っていうのは北海道から九州まで魚介類が運ばれてきますから、
地元のものがなければ他県のものも使います”

その時々によりいいものを選ぶ柔軟なスタンスにあって、
決して変わることのないひとつの想い。
それは、食材への感謝の気持ち。
“いただきます”という気持ちが食材と真摯に向き合う姿勢となる。

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“沼津に誇りを持ってもらえるような仕事をしたい”

“沼津らしさっていうのが、魚を安くたくさん食べられるっていうのじゃ安っぽいじゃないですか?
そうじゃないというのを表現できればと思います”

食へ向けて楽しみは尽きない。

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RESTAURANT SHORE
静岡県沼津市馬込31-1
電話:055-960-7714
http://www.uzawa-french.com/

森藤七郎の末裔がつくる野菜

愛鷹山の麓に石川という地区がある。
この地域の農業の歴史を知ろうと森さんにお話を伺った。

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森家はこの地域の有力農民であり、1797年に幕府が愛鷹山に馬牧を開いてからは
5~7代にわたって馬牧の管理・経営にあたった。

森さんのひいお爺さんは森藤七郎と言い明治から大正にかけ
村長 村会議員 県会議員、などをつとめ地域行政に尽力した。

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江原素六と共に愛鷹山麓の土地を国から払い下げ地元に還元をする。
また浮島地域の開拓にも携わる。

30年前、森家の蔵を壊した時、森藤七郎を含む森家の史料は焼かれずに
沼津明治資料館に渡された。
それは5,000点以上の莫大な量だったようだ。
明治資料館の学芸員が整理し、目録も発刊された。

幾世代にもわたり豪農・地主として村の指導者であり続けた同家ならではの史料。
沼津ジャーナルとしても、これらの歴史を知ることから始めていこうと思う。
この地域の魅力がまた新たなところから見えてくるかもしれない。

現在も森家では愛鷹の麓で農を営む。
6年前、ご主人が本格的に専業農家となり様々な野菜をつくる。

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この日は赤おくらやきゅうりの収穫。
歪な形や虫に食べられてしまったものも。
農薬を使わずに育てられた野菜たちは、生命力を感じる。

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地域の方々に、安心でありおいしいと感じてもらう野菜をつくる事に尽くす森さん。
土づくりにも熱心に取り組み、様々な菌、植物、虫が連鎖して有機的な役割を持った土壌を目指す。

“有機的な”
森さんの物事に真摯と向き合う時の目を見ていると、
かつて森藤七郎もまた有機的な地域づくりを目指し、そして動いていたのかもしれない。
と、ふと思った。

地域への想いは今も受け継がれ、そして味わうことができる。
森さんの野菜は自慢フェスタのセンターテーブルにて料理としても提供される予定だ。

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本場のソーセージを求めて

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沼津で唯一の養豚農家が門池南西に店舗を構えたのは今年4月5日。
ちょうど門池の桜が見頃を迎える時期だ。
もともと市場に出荷する生産だけを行っていた農家が、
加工販売を始めたのは三代目である石塚貴久さんのアイデア。

麦豚工房石塚の豚は、餌となる麦を普通の豚より3倍近く多く配合しており、
脂質がよく、旨み成分を多く含む。その一番いい豚を自分のお店で販売したい、
それがオープンによせる石塚さんの想いであった。

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“どうせ修行するなら、すごい人のところがいいと思って”
最高のものを最高の技術で。
修行に行ったのは業界でトップをいく厚木ハム。
世界最大級の食肉加工コンテストIFFAで日本人初の3位となった嶋崎洋平さんのもと、
義理の妹である小野育恵さんがおよそ2年の修行を行い、その技術を学んだ。

カッターやスモーカー、真空包装器など設備もすべて本場ドイツ製のもの。
保存料や着色料は一切使わず、スパイスやスモークに使用するチップもドイツから取り寄せている。
こだわりが絶対の自信に繋がる。

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そんな石塚さんが今年、沼津自慢フェスタに初めて出店する。
ソーセージはもちろん、焼肉、豚のホルモンをカリカリに焼いてニンニク醤油で味付けたものなど
想像しただけでもよだれが出るラインナップだ。

また、当日は数量限定での販売を検討しているポークジャーキーもある。
“出来立てを食べたらびっくりしますよ。豚の脂と赤身をハサミで切り分けて、
一枚一枚のばすので手間はかかりますけど、すごく美味いです”
手間を惜しまず、丹念に作りこまれたポークジャーキー。
ビールに合わないわけがない。また新しい楽しみが増えた。

渡邊精肉店のあしたか牛、そして麦豚工房石塚の豚肉。
自慢フェスタで肉三昧。それもまた醍醐味だ。

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麦豚工房石塚
沼津市岡一色145-1
電話:055-943-6456
公式ブログ:http://ishizukapork.eshizuoka.jp/
Facebookページ

シチリアと沼津に魅せられて

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自慢フェスタの2日目、センターテーブルに登場するサンテラスキッチン。
そのサンテラスキッチンを支えるシェフ、山田慶介さんは東京出身。
東京から移住して3年、見えてきた沼津の良さからイタリア料理に対する想いまで訊いてみた。

●沼津に来られる前はどこでシェフをされていましたか?
「僕は生まれが東京だったので都内のイタリアンで仕事してたんです」

●そうなんですか!
「沼津の名前は知ってたんです。魚介類とか食材を仕入れていました。
で、業者さんとの縁もあって沼津に来たんです、知人の紹介といいますか」

●なるほど!沼津に来ての感想はいかがですか?
「沼津はいい場所ですね。海も近くて、山も近いので、都内では扱えない食材がけっこうありますね」

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