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日本酒を楽しむということ

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今年で3回目を迎えた沼津日本酒フェスが9月21日に行われた。
会場を大手町会館からキラメッセぬまづに変更し、来場者も350名と増え、日本酒好きの集まるイベントとして定着した感もある。
青森から福岡まで28蔵の方が沼津に集まり、出品もあわせると40蔵のお酒が楽しめた。

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その日本酒フェスを主催するのが吉田町に店を構える丸茂芹澤酒店、大正13年から続く老舗である。

“定期的に沼津でやる試飲会ってほとんどないんで。地元でもやってみたいなと思って始めました。飲み比べるって家ではなかなかできないですしね”

そう語るのは三代目となる店主の芹澤直茂さん。
清酒、焼酎、ビール、リキュール各種そろえた店内。その中でも目を引くのはやはり日本酒の品揃えだ。
日本酒は軽い口当たりから味わい深い物まで幅広いタイプが100種類以上。
並んだ酒瓶のラベルを見ているだけでも気分が高まる。
芹澤さんは全国から仕入れた全てのお酒を試飲し、その出来を確認しているという。

“日本酒は幅が広いので各蔵の違いを楽しんでほしい。新酒には新酒の良さがあるし寝かせたお酒には寝かせた良さがある”

寝かせたお酒とはいわゆる古酒と呼ばれる琥珀色の日本酒だ。
厳密な規定はないが3年以上寝かせた日本酒を古酒と呼ぶらしい。
芹澤酒店には蔵で10年、店で20年寝かせた古酒がある。

“含まれる成分から違ってきますから味わいがまるで違います、銘柄によっても違いますから同じようにはできないですね”

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うう、日本酒好きにはたまらない話だ。
芹澤さんではこの手の話題に事欠かない。
自分の好みやその日の気分を伝えればすべてお任せで選んでくれる。

“作り手と話す機会は日ごろないじゃないですか?日本酒もそれぞれにストーリーがあるんです。それを知っていただきたいというのもあって日本酒フェスタをやっているんです。それに、みんなでワイワイ飲むのは楽しいじゃないですか”

そう、ここでも楽しむことが前提とされる。
“おいしい、楽しい経験をする。まずはそれが大事”
そう語った髙嶋酒造の髙嶋さんとどこか通ずるものがある。
作り手と売り手、立場は違えども日本酒に対する想い、地域に対する想いは変わらない。

日本酒は奥が深い。その分、ついつい有名銘柄で選んでしまう。
たまにはスーパーではなく、専門家である酒屋さんに相談しながら決めるというのはいかがだろうか。

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丸茂芹澤酒店
沼津市吉田町24-15
電話:055-931-1514

時代を見極める酒

白隠正宗を造る高嶋酒造は
原駅からほど近く
住宅の間にひっそりと酒蔵を構える。

蔵の横には酒で使用している“水”をくむことができ
地元の人がくる。
あまりに自然な光景にほっとする。

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今回、髙嶋酒造代表の髙嶋さんにお話しを伺った。
社長でもあり、杜氏でもある。
経営者が酒を造るのはめずらしい。
実際に高嶋酒造でも初めてのことだ。
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経営者と杜氏のどちらもをやるとどうなるか。
冬はほどんど外に出ることなく酒造りに専念。
酒造りが終わると全国の取引先や酒蔵を回る。
製造とマーケティングの両方をみることにより
より深く市場を理解できるし、想いを伝えられる。

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「市場があるように見えて、市場は自分たちで作っていく」

実は髙嶋酒造の日本酒は純米酒しか販売していない。
純米酒は高級酒だ。
普通酒と高級酒の比率は8:2。
高級酒の中でも純米酒さらに少なくなる。

10年前に今の社長に代替わりをし普通酒を造るのをやめていった。

どうしてそんなことをしたのか。
もちろん、”地方酒蔵が生き残るため”でもある。

でももう一つ、地酒の大切な役割があるという。
それは地酒は地元の食が見えるものということだ。

生産者とのつながり。
農とのつながる。

だからこそ突き詰めていくと米だけで作ったお酒になる。

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地元食材・食文化に合う。
それが大事なのだ。

お酒はコミュニケーションツール。
髙嶋酒造のお酒は
“だらだら長く飲める酒、一晩付き合える酒。”
料理を食べながら、そして香りも華やかすぎず
ずっと飲むことができる。
上質なお酒には上質なコミュニケーション。

日本酒を楽しむために必要なこと。

「おいしい、楽しい経験をする。まずはそれが大事。」
と髙嶋さんは言う。

スペックやうんちくではなく“感じる”ことから日本酒をたしなむ。
楽しいことから「違い」に気づき、調べる。

楽しい経験とともにこんな地酒があるんだと知ってほしい。

高嶋酒造

≪髙嶋酒造≫

人生を彩る夜

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沼津はバーを選ぶ楽しさがある。
以前にもそう書いたが、逆にどこへ行っていいか分からないとお嘆きの方も多いのではないだろうか?
“もっと気楽に”
そう答えていただいたのはFARAOのマスター、三島卓也さん。
その優しい笑顔に萎縮していた自分も安心感をおぼえた。

三島さんが店をオープンしたのは1986年。
“27~28年前はバーが少なくて、オーセンティックなバーってほとんどなかったですよね。ヴィクトリーさんとフランクさんぐらいで”
オープン当時の状況を教えていただく。
今となっては想像もつかないが当時はまだバーが少なかった。
“自分が一番若かったので先輩方にいろいろ教わって”
当時を懐かしむがごとく三島さんは話を続ける。
“そのうち後輩もついてきて徐々に膨れ上がったんです。そこから沼津、三島、富士といったように広がっていったんです”
なるほど!沼津のバーの歴史も面白い。

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三島さんがオープンに沼津を選んだ理由。
そのひとつが沼津の人々がもつ穏やかさだと言う。
“ゆったりとした人柄的なところは沼津の良さだと思います”
バーは人と人を繋げる場所だ。数多くの出会いがあり、そして別れもある。
つまるところ人生の縮図ともいえる場所だ。
“人が好きというか、人の集まりが好きで”
バーで働くことを選んだ理由を三島さんはこう答える。
ゆったりとした人の集まり、沼津らしさを表した言葉ではないだろうか?

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そんな三島さんの人柄もあってか、FARAOには地元の人も多く集まる。
決して飾らず、普段のまま、日常に溶け込み、人生を彩る。

こここには心温まるお酒と暖かい笑顔に出会える。

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BAR FARAO
沼津市大手町2-7-9 メゾンスルガ1F
電話:055-951-3181

沼津のバーを愉しむ

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“忙しかったんですけど気持ちいい仕事ができました。改めて見直したという人もいたり、反響の大きさにびっくりしましたね”
昨年の沼津自慢フェスタの感想をGATO BARの金子忠裕さんは語る。

干物の空箱で作られたバーカウンター、背面には“THIS IS NUMAZU”の文字。
その前に整然と並ぶバーテンダー達。
ベテランから若手まで勢ぞろいしたメンバー、その組み合わせに驚いた方もいただろう。

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“沼津の人たちに見せつけてやろうと思って”

その意気込みから沼津の“バー文化”を感じた瞬間だった。

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バーはその街の文化度を測る目安だ。

その街にどんなバーがあり、どんな人々が集まり、どんな使い方をしているのか?
バーをみれば街がわかる。

“バーテンダーは街のコンシェルジュです。そのためには私たちがまず沼津のことを知らなくてはいけない”

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バーテンダーの役割について金子さんは説明する。
“沼津再発見の案内役をバーテンダーが担えたらいい、沼津はポテンシャルをもっているんだから”

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日々のお店のことと共に金子さんの視線は自然と若手バーテンダーへと向く。
“自慢フェスタのような場所は若い人たちにとっていい経験。シンプルな動きを覚えてほしいですね”
日本バーテンダー協会の沼津支部長を務める金子さんは、ベテランと若手を繋ぐパイプ役も務める。
沼津のバー文化、その根本は選ぶ楽しさである。
オーセンティックなバーからカジュアルなバーまで、その幅広さが受け皿となり、多様性が文化となる。

大人たちが笑顔で集まれる場所、ゆるやかに流れる時間。
多くの方に沼津のバーを楽しんでいただきたい。

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GATO BAR
沼津市大手町2-3-1 Wiseビル1F
電話:055-963-2379

アンダーグラウンド

沼津のとあるBarを訪ねて沼津駅から10分ほど歩き大岡地区の住宅地に入っていく。
そこに一軒の家がある。
以前は外車を売っているお店の事務所だったところ。

中に入ってみると
アメリカンスタイルな店内。
カウンターとテーブル席がある。
奥にはDJブースも。

開店前。オーナーの金刺さんは快く出迎えてくれた。
ラジオステーションと名付けられたバーは開店してから19年経つ。

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オーセンティックなバーではなく
アンダーグランドなバー。

アンダーグランドといっても
クオリティーは約束されている。
ただ、いい意味で悪いヤツというか個性が強く
オーナーのスタイルを全面に感じられる。

そんなバーをアンダーグラウンドと金刺さんは呼ぶ。

たとえば、音楽通だったり、釣りのことをよく知っていたり。

金刺さんはディスコなどがどんどんなくなっていく中で
音楽を聴ける場所を作りたい。そこにはお酒もほしい。
そういう思いからバーをやることにした。

さらにいろんな近辺情報をつたえたいとういうことで
名前は「ラジオステーション」とした。

ちょっとラフなところで勉強してオーセンティックなバーにいくのもよい。
そんなきっかけにもなるバー。

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「バーをデートコースで使い分けていく感覚。
“今日はオーセンティックに。
今日はちょっとラフに。”
なんてファッションのようにバーを使わけてほしい」
と金刺さんは言う。

この感覚、かつてバーで出会った先輩たちに教わったそう。

「日によって、週によってバーを選んでもらって
その選択肢であり続けられるようなお店でありたい」

そして、そこにたまたま居合わせた人とのコミュニケーションが生まれる。
ふと気付けば隣のお客さんとも合流なんてことも。
その中ですっとほかのお客さんに目を配る。

バーテンダーは絶妙なバランスで
お店の空気を作り出す。その安心感もラジオステーションにはある。

オシャレをするようにバーを選ぶことをスタイルとする金指さん、
「いろんなバーに顔を出してほしい」
その言葉のとおり、自分のお店以外にもここがいいよと何件も話してくれた。

バーテンダーによって、同じカクテルでも味が違う。
一日一日ライブのような感覚で
その時しか味わえない時間を過ごせる場所。
一期一会にプラスα。
ちょっとラフなアンダーグラウンドだからこそ。

 

≪ラジオステnumazujournal_ラジオステーション2ーション≫
静岡県 沼津市大岡1705-11
定休日:火曜日
tel:055-951-6338

駿河湾にかぶりつく

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駿河湾では古くから底引き網(トロール)漁が行われ、
沼津港や戸田港にはトロール漁で獲れた深海魚が多く水揚げされている。
この深海魚を活かそうと誕生したのがぬまづトロフィッシュバーガーだ。
その定義はシンプルで、沼津で水揚げされた深海魚を使い、バーガー形式で食べること。
その中でも人気なのがバンデロールの“のっぽパン”を使ったトロフィッシュバーガーだ。

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静岡県東部にお住まいの方はのっぽパンといえばすぐにキリンのイラストが頭に浮かぶだろう。
ある年代の人には特別な想いを持つ方もいるのではないだろうか。
なぜなら、15時のおやつにのっぽパンと言えばご褒美だったからだ。
そこにはノスタルジックな思い出がある。

“三島なら三島コロッケ、富士宮なら富士宮やきそばがあったのに対して沼津は何もなかったんですよ”
トロフィッシュバーガーの開発を手掛けたバンデロールの佐野五男さんは言う。

“たまたま戸田の深海魚を使ったトロはんぺんを紹介していただいて、そのはんぺんを挟んだらどうかと思ったんです。のっぽパンと戸田のトロはんぺんを組み合わせてみようかと”

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もともと漁師の家庭料理として食されていたトロはんぺん。
それを細長いのっぽパンに合うように加工したのは戸田のツツミ水産だ。
“僕ら深海魚のことはぜんぜんわからないので加工してるツツミさんにお任せです”
それぞれの長所を合わせた結果、トロフィッシュバーガーが生まれた。
そこにはそれぞれの想いが詰まっている。

そのトロフィッシュバーガーを食べる機会が沼津自慢フェスタである。
昨年に引き続き出店するバンデロール、佐野さんは自慢フェスタへの意気込みを語る。

“沼津はのっぽパン誕生の地。トロフィッシュバーガーが少しでも沼津の自慢になるように協力していきたい”

沼津のソウルフードであるのっぽパン。
のっぽパンから生まれたトロフィッシュバーガー。
開発者の想い、こだわりを味わっていただきたい。

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バンデリ沼津駅ビル店
沼津市大手町1-1-1沼津駅ビル アントレ内
電話:055-963-2637

すべてのルーツ

沼津駅南口をでて左手に行くと
ホテルアリアがある。
その1階に本格的なフレンチレストランとして、
またアラカルト1品から楽しめるバーとして15年の歴史をもつninoeというところがある。

沼津自慢フェスタの実行委員長を務める
オーナの橋本さんのお店である。

ソムリエ、バーテンダー、調理と3つの視点から飲食に携わっている橋本さんだからこその観点で
実行委員や出店者、お客さんたちと沼津の美酒、美食を愉しむ特別な空間を作り出す。

そして、もう一つの観点。
それは海藻押し葉アーティスト。

Ninoeは海辺を感じる海のサロンとして、伊豆の海で取れた海藻を使った“海藻アート”を楽しむことができる。
オーナーの橋本さんがなぜこの店をレストランバーだけでなく海藻アートのサロンとしたのか。

“日本一の深海を持つ駿河湾のある伊豆。
実は世界一海藻の種類が多い。”

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お店には橋本さんの海藻アート作品を飾っている。
このアートは浜辺に打ち上げられた様々な海藻を素材にした「押し葉」だ。

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どれも本当にきれいな色でまるで絵のようだ。
こんなにもきれいな色を海藻が持っていたなんて驚きである。
カラフルなものから幾何学的な模様を持つものまで。
一つとして同じものはない。
その海藻は丁寧にまた押し葉アートとして命を吹き込まれる。

なぜ、海藻押し葉をしようと思ったのか。
問いかけてみた。

「東京で働いたのち、地元に帰ってきた。
東京都比べると最新の情報が遅いかもしれないが
東京ではできないことをしたい。」

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そう思いとにかく地元を調べることにした。
徹底的調べる中で“海藻押し葉の本”に出会う。
作者は修善寺在住。
これが海藻アートとの出会いだった。

すべてのルーツがここ(海藻)にはある。
地球ができて、海ができて、プランクトンが生まれ、海藻がうまれ・・・
私たちやわたしたちを取り巻くものが生まれる。
この果てしない過去へ道にはロマンがある。

つまり野菜からワインまで元をたどれば
植物のルーツ、そう海藻なのだ。

東京にではできないこと。

海に5分でいける。
街中にいても海を感じる。

この海藻押し葉をやるようになり
仕事へのとりくみも変わったそう。
海、山の恵みを十分に理解し手をかけて提供する。
海藻が果たす役割、地球の現状、自然への関心などすべてにおいて”食”につながり
“海藻アート”を見ることで意識がかわる。

地元の資源を大切にする働き方、
地元らしい働き方は地元が持っている当たり前を見て見つかる。
そんな気がした。

沼津自慢フェスタ2013ではいろいろな「食」を通じていろいろな人が出店する。
その人にしかない個性。
形は違えど、地元を愛する人たちが集まってくる。
それがイベントを通じて具体的な形になり、出店者も参加者もより深まればいい。

「昨年の自慢フェスタも良い時間だった。
今年は“楽しい気持ち”をより多くの人に味わってもらいたい」
と一言をいただいた。

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≪Ninoe(ニノエ)≫
静岡県沼津市大手町2-4-8 ホテルアリア1F
営業時間:18:00~翌2:00 定休日:水曜日
tel:055-963-0031

戸田を味わい尽くす

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“発想は漁師の家庭料理です。もらった魚ですり身を作れば家庭の味になるんです”
へだトロはんぺんの元祖とも言えるツツミ水産の堤勝彦さんは語る。

日本で最も深い駿河湾。
戸田では約200メートルの深海に住むタカアシガニの底引き網(トロール)漁が盛んだ。
その漁で同時に獲れるトロボッチ(メヒカリ)やメギスなどの深海魚をすり身にし揚げたのがへだトロはんぺんだ。

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歴史を紐解くとディアナ号の沈没とも関係があるようだ。
1854年、安政東海地震による大津波で遠洋航海が不能となったロシアの軍艦、ディアナ号。
乗員500名は全員救出されて戸田に収容された。
ここで天城の木材を使用し日露共同による日本最初の洋式造船が始まったのだ。
この時、救出された500名の食を支えたのがへだトロはんぺんという。
以来、家庭の味として長く親しまれてきた。

“15年前、何か地元のものを使ったものができないかと思ったのが商品化の始まりです。
いまでは食堂や民宿など戸田に来れば食べることができます”
現在、へだトロはんぺんはご当地グルメとして認知されるようになった。
それは各地のイベントへ積極的に参加してきた結果でもある。
沼津自慢フェスタへの出店もそのひとつといえる。

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“へだトロはんぺん以外にもメヒカリのから揚げとかエビの味噌汁とかだしますよ”

さらにもう一つ、堤さんに関する商品が並ぶ。バンデロールのトロフィッシュバーガー。
沼津生まれののっぽパンにはさまれたトロはんぺん。そのトロはんぺんを手掛けるのがツツミ水産だ。

へだトロはんぺんとトロフィッシュバーガー。自慢フェスタでは戸田を堪能する組み合わせも可能だ。

“100%、駿河湾でとれた魚です!”
堤さんは自信を持って言う。日本で最も深い駿河湾。
駿河湾を感じる料理から目が離せない。

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ツツミ水産
沼津市戸田2938
電話:0558-94-4277
http://oyogu-himono.sakura.ne.jp/

至福を味わう時間〜山正〜

“至福の時を味わっていただきたい。”
山正のモットーをやさしいまなざしで語るのは大将の竹下さん。

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沼津駅からほど近く
店先には干物が干してある。
店内に入ってみると
カウンターには新鮮な海の幸。
そしてその後ろで真剣なまなざしで料理をする板前たち。
その臨場感に圧倒される。

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山正はもともと35年続く鮮魚店だった。
その鮮魚店で培った魚に対する知識、仕入れをもとに
おいしいもの作って提供したいと始まったのが8年前。

昼の定食でお父さんの作った干物を食べてもらうのが始まりだった。
今でもお父さんが店先で干物を干す姿を見ることができる。
この干物は買うこともできる。

さらに、今では昼は行列が絶えず、夜も予約でいっぱいの人気店になった。
地元の人や出張や観光で訪れた人たちで
ランチでは開店前に売り切れになってしまう時もある。
まさに「地元の人が自慢したくなる店」だ。

絶えず人気の理由。

おいしいものを食べて至福の時を味わいたい。
このシンプルな思いにこたえてくれる。

最近は女性一人で来店する人もいるそう。
お寿司屋さんに一人では少し入りにくいと思う人も多いかもしれない。
何を頼んだらいいかわからない時も、板前さんに相談してみると
おすすめで2~3品と握りなどその時の気分に応じて出してくれる。
女性スタッフの雰囲気も安心感がある。

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少し落ち着く夜の時間は会話を楽しむこともできる。
“楽しくやっているよ”と大将。
そんな言葉が納得できるお店の雰囲気。

“お子様連れでも、女性一人でも、家族でも、会社の人とでも
 食事を楽しみたいひとならどなたでもいらしてください。”

月一で遠方から訪れる人、記念日や誕生日に、
会社の人たちと日頃のねぎらいを込めて利用する。

厨房では忙しく夜の仕込みをしていた。
お客さんがどのような利用をするのかを考え
小分けにしたり大皿にしたりと一人ひとりに気を配っている。
ここには職人の心意気とお店の丁寧さがちゃんとある。

まさに“至福の時”を作っているところだった。

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山正は沼津自慢フェスタ2013のCENTER TABLEにも参加する。

山正
(ランチ) 11:30~14:00(LO 13:20)/(夜の部)17:30~23:00(LO 22:00)
日曜・祝日のみ20:30ラストオーダー※第3日曜 定休 臨時休業あり

静岡県沼津市平町3-14
Tel:055-963-0377

太陽を感じるドリンク

沼津自慢フェスタに狩野川に店をかまえるTHE BLUE WATERも出店をする。

ノンアルコールカクテルやソフトドリンクを提供。

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ここで注目したいのが
今回初登場となる“早摘みみかんジュース”

内浦の早摘みみかんを使用したオリジナルのジュースだ。
あまり聞きなれない早摘みみかん。
今回なぜこのみかんを使うことにしたのか、オーナーの天野さんにお話を伺った。

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「ふだんのドリンクをだしてもいいが、今回のイベントの趣旨として
 特別に地のものを使おうと思ったんです。でも今の時期フルーツはない。
 どうしようかなと。」

そんな時に良い偶然が起きた。
たまたまお店のスタッフの中に実家がみかん農家という方が2人いた。
そのときに話に上がったのがこの“早摘みみかん”。

8月の頭、実際に持ってきてもらい使用できるかを試すためジュースにした。
まだ青く、手のひらに楽々おさまってしまうかわいいサイズ。
炭酸で割り、シロップを入れて飲んでみた。
すごくおいしかった。
暑い日に、すきっと気持ちよい酸味とみかんの香り。
冬に食べるみかんとは全然違う良さがある。

みかんジュースよりもみかん“らしい”果実の味。

「オレンジ色に熟した甘いみかんを人は旬という。
でもこれは人間が勝手に決めた旬。
人間でもそう。10代だからまだ青くてだめということはない。
10代でも30代でも60代でもそれぞれに良さがある。
このみかんは青くて若くて勢いがある。」
と天野さんは言う。

熟してないからこそでる酸味、それは甘酸っぱい夏っぽい味。
まだ暑さの残るこの時期にぴったりだ。
夏の終わりへの名残惜しさと、これから実りの秋が来るわくわく感を味わえる、
今というシーズンの空気がそのままでているこのジュース。

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みかん畑にふりそそぐ8月の太陽を感じてほしい。

≪THE BLUE WATER≫
CLOTHING&CAFE 12:00-22:00
LOOM 12:00-23:00

沼津市魚町15
tel:055-951-0001