Category Archives: BAR

40年前から続く心地よさ~梅邑Bar~

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【2017年の記事です。現在は記事のサービスを店舗で提供しておりません】

沼津銀座に店を構えて40年以上、知る人ぞ知る名店といえばバー梅邑(うめむら)である。
まさに隠れ家といった入り口を開けると2階に続く階段、2階に上がるとやや暗めの照明にバーカウンター、テーブル席も2つ、こじんまりとしたなかにどこか歴史の重みを感じさせるお店である。

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バーテンダーは街のコンシェルジュ 〜GATO BAR〜

バーはその街の文化度を測る目安だ。

その街にどんなバーがあり、どんな人々が集まり、どんな使い方をしているのか?
バーをみれば街がわかる。

“バーテンダーは街のコンシェルジュです。そのためには私たちがまず沼津のことを知らなくてはいけない”

バーテンダーの役割についてGATO BARのマスターの金子さんは説明してくれた。

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ワインと共にルーツを感じる場所  ~Ninoe~

【2016年の記事です。現在は記事のサービスを施設で提供しておりません】

沼津駅南口をから歩いて3分ほどの場所にあるホテルアリア。
その1階に本格的なフレンチレストラン、
またアラカルト1品から楽しめるバーとして15年の歴史をもつNinoe(ニノエ)がある。

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地元を映すカクテル

9月沼津中央公園で行われたTHIS IS NUMAZUにてカクテルショー(フレア)が行われた。
普段は見ることのできないカクテルショーを間近でみることのできる特別なショー。

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その一人が元日本チャンピオンである
BAR THE PINE(バー・ザ・パイン)森俊­文さん。

BAR THE PINE(バー・ザ・パイン)は沼津駅北口にあるHOTEL MIWA2階にお店を構え、
宿泊者をはじめ、地元沼津にも­ファンが多い。

なぜフレアを始めたのか。
“10年前、たまたまフレアのショーを見に行った。
カクテルを“見て”楽しむことを初めて知った”

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それから独学でビデオをまわしながら
何度も何度も練習し、大会に出るまでになった。

お店ではやることのないフレア。
今回は沼津自慢フェスタのために特別に披露してくれた。
沼津には素晴らしいバーがあることを知ってもらうため。
子供たちにも驚きと感動を与えていた。
もしかすると森さんがバーテンダーになったきっかけのように。

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そもそも森さんがバーテンダーになったきっかけには
沼津のバーがあるからだ。

高校卒業後に社会勉強のためだと母親に連れて行ってもらったのが
「ヴィクトリー」
もちろんジュースだったが、
カクテルを作ったりお客さんと接するバーテンダーに目を奪われた。

その後、バーテンダースクールへ通い、
「フランク」で7年間修業した。

沼津のバー文化を支える名店にきっかけと技術を学び、今沼津でバーを開いている。
たくさんの先輩方に学び、努力を惜しまず新しいことにチャレンジしているのがわかる。

それはメニューにも表れている。
メニューには地元の特産を使っているものが多くある。

世界大会に日本代表で出た時に
自分の実力不足を感じ、作品にも日本のものをもっと使えばよかったと思ったそう。
その後悔は日本へ持ち帰った。

“地元”
それは森さんにとってバーテンダーとしての道を与えてくれた場所。
沼津には素晴らしいバーがあり、出会えたからこそ。

BAR THE PINE(バー・ザ・パイン)の名前にも千本浜の「松」の意味を持っている。
さらにオリジナルの手法を加えて、五感で味わえるカクテルを提供する。
まるで遊園地のよう。
メニューを見るだけでわくわくする。

戸田塩をムース上にし、滑らかでやさしい味わいの戸田塩を最後まで味わうことができるソルティエドッグ。

コーヒーリキュールを燻製したカルーアミルク。
これは静岡茶で燻製することによって、やさしく香ばしく仕上げる。

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そのほかにも三島のバラや西浦のみかん、自家製のトリュフウォッカやシナモンブランデーなど素材と味、そして手法にこだわったカクテルが並ぶ。
もちろんおつまみにも地元のものが多くある。
森さん自身が生産者をまわり、メニューに取り入れている。

カクテルはわかりやすく写真つき。
初めて来た人も安心して利用できる。

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他県の人も地元の人も分け隔てなく利用できるのは
森さんの柔らかく気さくな雰囲気と、心遣いからだろう。

カクテルがコミュニケーションツールとなり
他県の人と地元の人が盛り上がることも。

“カクテルっていろんな可能性があると思うんです。
だからこれからもいろいろなカクテルを作りたいです”

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≪プロフィール≫
森俊­文
BACARDI MARTINI GRAND PRIX優勝
同イタリア世界大会 日本代表
スコッチ文化研究所 会員
ANFA静岡ブロック所属

BAR THE PINE(バー・ザ・パイン)
OPEN 17:00~2:00
定休日:日曜日

沼津市高島町7-2ホテルミワ2F
TEL:055-922-2377

人生を彩る夜

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沼津はバーを選ぶ楽しさがある。
以前にもそう書いたが、逆にどこへ行っていいか分からないとお嘆きの方も多いのではないだろうか?
“もっと気楽に”
そう答えていただいたのはFARAOのマスター、三島卓也さん。
その優しい笑顔に萎縮していた自分も安心感をおぼえた。

三島さんが店をオープンしたのは1986年。
“27~28年前はバーが少なくて、オーセンティックなバーってほとんどなかったですよね。ヴィクトリーさんとフランクさんぐらいで”
オープン当時の状況を教えていただく。
今となっては想像もつかないが当時はまだバーが少なかった。
“自分が一番若かったので先輩方にいろいろ教わって”
当時を懐かしむがごとく三島さんは話を続ける。
“そのうち後輩もついてきて徐々に膨れ上がったんです。そこから沼津、三島、富士といったように広がっていったんです”
なるほど!沼津のバーの歴史も面白い。

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三島さんがオープンに沼津を選んだ理由。
そのひとつが沼津の人々がもつ穏やかさだと言う。
“ゆったりとした人柄的なところは沼津の良さだと思います”
バーは人と人を繋げる場所だ。数多くの出会いがあり、そして別れもある。
つまるところ人生の縮図ともいえる場所だ。
“人が好きというか、人の集まりが好きで”
バーで働くことを選んだ理由を三島さんはこう答える。
ゆったりとした人の集まり、沼津らしさを表した言葉ではないだろうか?

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そんな三島さんの人柄もあってか、FARAOには地元の人も多く集まる。
決して飾らず、普段のまま、日常に溶け込み、人生を彩る。

こここには心温まるお酒と暖かい笑顔に出会える。

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BAR FARAO
沼津市大手町2-7-9 メゾンスルガ1F
電話:055-951-3181

沼津のバーを愉しむ

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“忙しかったんですけど気持ちいい仕事ができました。改めて見直したという人もいたり、反響の大きさにびっくりしましたね”
昨年の沼津自慢フェスタの感想をGATO BARの金子忠裕さんは語る。

干物の空箱で作られたバーカウンター、背面には“THIS IS NUMAZU”の文字。
その前に整然と並ぶバーテンダー達。
ベテランから若手まで勢ぞろいしたメンバー、その組み合わせに驚いた方もいただろう。

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“沼津の人たちに見せつけてやろうと思って”

その意気込みから沼津の“バー文化”を感じた瞬間だった。

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バーはその街の文化度を測る目安だ。

その街にどんなバーがあり、どんな人々が集まり、どんな使い方をしているのか?
バーをみれば街がわかる。

“バーテンダーは街のコンシェルジュです。そのためには私たちがまず沼津のことを知らなくてはいけない”

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バーテンダーの役割について金子さんは説明する。
“沼津再発見の案内役をバーテンダーが担えたらいい、沼津はポテンシャルをもっているんだから”

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日々のお店のことと共に金子さんの視線は自然と若手バーテンダーへと向く。
“自慢フェスタのような場所は若い人たちにとっていい経験。シンプルな動きを覚えてほしいですね”
日本バーテンダー協会の沼津支部長を務める金子さんは、ベテランと若手を繋ぐパイプ役も務める。
沼津のバー文化、その根本は選ぶ楽しさである。
オーセンティックなバーからカジュアルなバーまで、その幅広さが受け皿となり、多様性が文化となる。

大人たちが笑顔で集まれる場所、ゆるやかに流れる時間。
多くの方に沼津のバーを楽しんでいただきたい。

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GATO BAR
沼津市大手町2-3-1 Wiseビル1F
電話:055-963-2379

アンダーグラウンド

沼津のとあるBarを訪ねて沼津駅から10分ほど歩き大岡地区の住宅地に入っていく。
そこに一軒の家がある。
以前は外車を売っているお店の事務所だったところ。

中に入ってみると
アメリカンスタイルな店内。
カウンターとテーブル席がある。
奥にはDJブースも。

開店前。オーナーの金刺さんは快く出迎えてくれた。
ラジオステーションと名付けられたバーは開店してから19年経つ。

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オーセンティックなバーではなく
アンダーグランドなバー。

アンダーグランドといっても
クオリティーは約束されている。
ただ、いい意味で悪いヤツというか個性が強く
オーナーのスタイルを全面に感じられる。

そんなバーをアンダーグラウンドと金刺さんは呼ぶ。

たとえば、音楽通だったり、釣りのことをよく知っていたり。

金刺さんはディスコなどがどんどんなくなっていく中で
音楽を聴ける場所を作りたい。そこにはお酒もほしい。
そういう思いからバーをやることにした。

さらにいろんな近辺情報をつたえたいとういうことで
名前は「ラジオステーション」とした。

ちょっとラフなところで勉強してオーセンティックなバーにいくのもよい。
そんなきっかけにもなるバー。

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「バーをデートコースで使い分けていく感覚。
“今日はオーセンティックに。
今日はちょっとラフに。”
なんてファッションのようにバーを使わけてほしい」
と金刺さんは言う。

この感覚、かつてバーで出会った先輩たちに教わったそう。

「日によって、週によってバーを選んでもらって
その選択肢であり続けられるようなお店でありたい」

そして、そこにたまたま居合わせた人とのコミュニケーションが生まれる。
ふと気付けば隣のお客さんとも合流なんてことも。
その中ですっとほかのお客さんに目を配る。

バーテンダーは絶妙なバランスで
お店の空気を作り出す。その安心感もラジオステーションにはある。

オシャレをするようにバーを選ぶことをスタイルとする金指さん、
「いろんなバーに顔を出してほしい」
その言葉のとおり、自分のお店以外にもここがいいよと何件も話してくれた。

バーテンダーによって、同じカクテルでも味が違う。
一日一日ライブのような感覚で
その時しか味わえない時間を過ごせる場所。
一期一会にプラスα。
ちょっとラフなアンダーグラウンドだからこそ。

 

≪ラジオステnumazujournal_ラジオステーション2ーション≫
静岡県 沼津市大岡1705-11
定休日:火曜日
tel:055-951-6338

すべてのルーツ

沼津駅南口をでて左手に行くと
ホテルアリアがある。
その1階に本格的なフレンチレストランとして、
またアラカルト1品から楽しめるバーとして15年の歴史をもつninoeというところがある。

沼津自慢フェスタの実行委員長を務める
オーナの橋本さんのお店である。

ソムリエ、バーテンダー、調理と3つの視点から飲食に携わっている橋本さんだからこその観点で
実行委員や出店者、お客さんたちと沼津の美酒、美食を愉しむ特別な空間を作り出す。

そして、もう一つの観点。
それは海藻押し葉アーティスト。

Ninoeは海辺を感じる海のサロンとして、伊豆の海で取れた海藻を使った“海藻アート”を楽しむことができる。
オーナーの橋本さんがなぜこの店をレストランバーだけでなく海藻アートのサロンとしたのか。

“日本一の深海を持つ駿河湾のある伊豆。
実は世界一海藻の種類が多い。”

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お店には橋本さんの海藻アート作品を飾っている。
このアートは浜辺に打ち上げられた様々な海藻を素材にした「押し葉」だ。

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どれも本当にきれいな色でまるで絵のようだ。
こんなにもきれいな色を海藻が持っていたなんて驚きである。
カラフルなものから幾何学的な模様を持つものまで。
一つとして同じものはない。
その海藻は丁寧にまた押し葉アートとして命を吹き込まれる。

なぜ、海藻押し葉をしようと思ったのか。
問いかけてみた。

「東京で働いたのち、地元に帰ってきた。
東京都比べると最新の情報が遅いかもしれないが
東京ではできないことをしたい。」

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そう思いとにかく地元を調べることにした。
徹底的調べる中で“海藻押し葉の本”に出会う。
作者は修善寺在住。
これが海藻アートとの出会いだった。

すべてのルーツがここ(海藻)にはある。
地球ができて、海ができて、プランクトンが生まれ、海藻がうまれ・・・
私たちやわたしたちを取り巻くものが生まれる。
この果てしない過去へ道にはロマンがある。

つまり野菜からワインまで元をたどれば
植物のルーツ、そう海藻なのだ。

東京にではできないこと。

海に5分でいける。
街中にいても海を感じる。

この海藻押し葉をやるようになり
仕事へのとりくみも変わったそう。
海、山の恵みを十分に理解し手をかけて提供する。
海藻が果たす役割、地球の現状、自然への関心などすべてにおいて”食”につながり
“海藻アート”を見ることで意識がかわる。

地元の資源を大切にする働き方、
地元らしい働き方は地元が持っている当たり前を見て見つかる。
そんな気がした。

沼津自慢フェスタ2013ではいろいろな「食」を通じていろいろな人が出店する。
その人にしかない個性。
形は違えど、地元を愛する人たちが集まってくる。
それがイベントを通じて具体的な形になり、出店者も参加者もより深まればいい。

「昨年の自慢フェスタも良い時間だった。
今年は“楽しい気持ち”をより多くの人に味わってもらいたい」
と一言をいただいた。

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≪Ninoe(ニノエ)≫
静岡県沼津市大手町2-4-8 ホテルアリア1F
営業時間:18:00~翌2:00 定休日:水曜日
tel:055-963-0031