Author Archives: 小松 浩二

音楽の力に酔う夜

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“最初はステージもなく、後ろに看板があるだけだった。
バンドの設備もなかったので、あの頃はアコースティックでやったりして”

沼津自慢フェスタの1回目を知る歌手、CANARYはそう振り返る。
イベントやクラブなど幅広く活動するCANARY。
いまや沼津を代表する地元シンガーのひとりである。

“歌う以外になかった。文集とかにも「歌手になりたい」って書いてた”
物心ついたころには歌手を目指していた。
まさに生まれ持ってのシンガー、歌うために生まれてきた。

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趣味であったダンスを通じブラックミュージックに触れ95年頃から本格的に歌手活動を始めた。
ジャマイカやNYへの旅でスタジオワークなど音楽的経験を深める。
転機は沼津への帰省である。
藤沢や川崎、名古屋で過ごしていた彼女が地元である沼津に帰ってきたのは8年前。
その時に書いた曲が“Roots of my life ~沼津の歌~”である。

“春のあったかいSUNDAYは 香貫山でてっぺんで酒飲んで
桜の花びらのシャワーあび 歌い 騒ぎ・・・ってしたい
夏は千本で足つかって 波に向かって走って
「バカヤローッ!」って叫んで
狩野川の堤防にすわり でっかい花火みたい”

ストレートに表現された地元への愛情。
一度外から見たからこそ分かる沼津の良さ。

“何日かかけてではなく1日で出来ました。ドバっと出てきました(笑)”

作曲時の様子をCANARYはこう語る。
包括された豊かな音楽性、沼津に対する愛情、シンプルだからこそ伝わるメッセージ。
曲の持つ力はそのまま音楽の持つ力に昇華される。

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9月14日、今年も中央公園に“Roots of my life ~沼津の歌~”が流れる。
クレジットはCANARY with FRIENDS。バンド編成での登場だ。
“ここ1年でバンドとして定まってきた。レゲエだけでなくいろんな音楽を聴かせることができると思います”
本番へ向けてバンドはひとつになっている。
“自慢フェスタのお客さんは暖かくてものすごく楽しい。沼津愛は誰にも負けないんで会場を盛り上げたい”
ステージを心から楽しむCANARY。
歌の持つ力、バンドの力、音楽の持つ力を体験してほしい。

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『Humming Bird』
ICI Records
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戸田を味わい尽くす

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“発想は漁師の家庭料理です。もらった魚ですり身を作れば家庭の味になるんです”
へだトロはんぺんの元祖とも言えるツツミ水産の堤勝彦さんは語る。

日本で最も深い駿河湾。
戸田では約200メートルの深海に住むタカアシガニの底引き網(トロール)漁が盛んだ。
その漁で同時に獲れるトロボッチ(メヒカリ)やメギスなどの深海魚をすり身にし揚げたのがへだトロはんぺんだ。

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歴史を紐解くとディアナ号の沈没とも関係があるようだ。
1854年、安政東海地震による大津波で遠洋航海が不能となったロシアの軍艦、ディアナ号。
乗員500名は全員救出されて戸田に収容された。
ここで天城の木材を使用し日露共同による日本最初の洋式造船が始まったのだ。
この時、救出された500名の食を支えたのがへだトロはんぺんという。
以来、家庭の味として長く親しまれてきた。

“15年前、何か地元のものを使ったものができないかと思ったのが商品化の始まりです。
いまでは食堂や民宿など戸田に来れば食べることができます”
現在、へだトロはんぺんはご当地グルメとして認知されるようになった。
それは各地のイベントへ積極的に参加してきた結果でもある。
沼津自慢フェスタへの出店もそのひとつといえる。

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“へだトロはんぺん以外にもメヒカリのから揚げとかエビの味噌汁とかだしますよ”

さらにもう一つ、堤さんに関する商品が並ぶ。バンデロールのトロフィッシュバーガー。
沼津生まれののっぽパンにはさまれたトロはんぺん。そのトロはんぺんを手掛けるのがツツミ水産だ。

へだトロはんぺんとトロフィッシュバーガー。自慢フェスタでは戸田を堪能する組み合わせも可能だ。

“100%、駿河湾でとれた魚です!”
堤さんは自信を持って言う。日本で最も深い駿河湾。
駿河湾を感じる料理から目が離せない。

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ツツミ水産
沼津市戸田2938
電話:0558-94-4277
http://oyogu-himono.sakura.ne.jp/

Link

9月6日。
狩野川バーベキューのプレイベントが行われた。
この日、狩野川では第一回目となる水辺のステージも開催された。

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4月から河川空間オープン化のための社会実験事業が始まった。
社会実験の第一弾でリバーサイドカフェ、第二弾でオープンステージ、
第三弾でバーベキューとなる。
今までにない新しい試み。

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今回のバーベキューはこの機材を使用してのみとなる。
河川敷を汚さないために配慮されている。

火を囲むように続々と人が集まってくる。

今回は周辺住民の方々にもバーベキューを体験してもらう。

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川からの気持ちの良い風と河川敷ならではの解放感。
いつもの仲間と囲むバーベキューはまた格別だ。

商店街の厳選素材に思わずこぼれる笑顔。

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川に人々が集い、くつろぎ、歌い、踊り、宴をし、大いに笑う。
こんな風景がいつまでも続くといい。

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かのがわ水辺のバーベキューは9月16日からスタートする。
詳しくはこの沼津ジャーナルでもお知らせする予定だ。

詳しくはロットンまで
055-919-1060 

 

 

あしたか牛を支える力

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“あしたか牛は本当にうまいんです”
自信をもって語るのは渡邊精肉店の専務取締役、渡邊勝之さん。
創業以来、牛豚肉の加工から卸、小売、直営の焼肉店まで手掛ける渡邊精肉店。
思い出されるのは昨年の沼津自慢フェスタ、出店ブースの前にできた長蛇の列。
お目当てはあしたか牛の焼肉。
売り上げは出店した全店舗の中でトップだった。
1日20kg、3日間で60kg。用意した肉は2日目にはすべて売り切れた。

“普段から地元の人たちが飲食店であしたか牛を食べてくれている。
そういった積み重ねが自慢フェスタといったイベントの時に発揮されたと思うんですよ”

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あしたか牛は厳選された飼料により一定期間肥育することによって仕上られた高品質な牛。
豊かなコクのある風味が特徴である。

今となっては地元のブランド牛として確立されているが、14~15年前はそうではなかった。
そこにはあしたか牛推進協議会による地道な活動があった。
“最初は鳴かず飛ばずでしたよ、苦しい時代でした”
渡邊さんは当時をこう振り返る。

流れが変わったのは、世の中の地産地消の動き。
地元のモノを使おうとまず動いたのは飲食店の料理人。

“土台を作ってくれたのはあしたか牛を使ってくれている飲食店です。
多少コストがかかっても使ってくれているから徐々に浸透していった。
だから、こういったイベントの時でも食べてみようってなると思うんです”

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自慢フェスタに参加してない店も含めて普段からあしたか牛を使い続けている飲食店、
小売店、消費者の想いが昨年売り上げトップという結果に結びついた。
渡邊さんは冷静に分析する。

そんな渡邊さんが今年の意気込みを語る。
“今年は牛を半分用意します(笑)限定30枚でステーキ焼いちゃおうと思って”
なんと!焼肉に加え今年は限定でステーキを焼く予定だという。
あしたか牛のステーキ、肉好きにはたまらないご褒美だ。

早い者勝ちの予感漂う渡邊精肉店のステーキ。
これだけでも自慢フェスタに行く理由となるはずだ。

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渡邊精肉店
静岡県沼津市原345
電話:055-966-0140

御殿場高原ビール

“創業時から本場ドイツの製法を守り続けています”

1995年、かつては牧場だった御殿場市神山の広々とした敷地に、
静岡県初の地ビールとして誕生した御殿場高原ビール。
この地を選んだのには理由があった。

営業部部長の藤田さんは
「ここには富士山から60~70年かけて
濾過を繰り返した伏流水が届く井戸があるんです。
この水を使った新鮮なビールを毎日お届けしています」
と胸を張る。

富士山からの水の恵み。
御殿場と沼津は水でつながっているのだ。

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ビールづくりへの真摯な姿勢は、
地ビールとしては国内有数の生産量となり、
直営レストランの席数が1000席を超えた今も変わらない。

メインの地ビールレストラン「グランテーブル」では
発酵タンク・貯蔵タンクからサーバーまでパイプで直結している。
一度も空気に触れない新鮮なビールを提供したいという
こだわりが生んだ独自のシステムだ。

藤田さんの案内で仕込釜を見学させていただいた。
麦の香りがただよう中、真剣な表情で窯の様子を見守るのは、
醸造長の鮎澤さん。
なんと、ビール好きが昂じてビール職人に転身してしまったのだという。

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鮎澤さんは「ビールづくりは基礎をしっかり積み重ねることが大事。
すべての工程において、それこそ掃除まできっちりこなさないと
美味しいビールはできません。
ドイツから来たブラウマイスターに常に言われていたのは
“クリーンネス、クリーンネス、クリーンネス”でしたよ」と振り返る。

富士山の恵みを沼津と共有する御殿場から、
職人の思いが詰まったビールが沼津自慢フェスタ2013に届く。

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御殿場高原ビール
http://gkb.co.jp
御殿場市神山719
TEL.0550-87-5500

中華一筋にかける想い

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沼津自慢フェスタの楽しみ方は人によって様々だが、
その中でもセンターテーブルはメインのひとつと言えるだろう。
沼津の料理人たちが織り成すコラボレーションをゆっくりと堪能していただきたいものだ。
そのコラボの中でも異色の組み合わせとして楽しみなのは12日のラセール×王味である。
かたやフレンチの名店、かたや大衆的中華料理店。
これだけ色のはっきりとしたコラボはないのではないだろうか。

“ラセールさんに胸を借りるつもりで頑張りたいですね”
王味の関口寛さんは語る。
関口さんは栃木県出身、高校時代の先生の勧めで横浜中華街で修業。
中華料理一筋32年のベテランだ。
先代から店を引き継いだのは11年前。
料理に対して勉強熱心だった先代が関口さんを口説いたかたちだ。

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食材は世界中から仕入れる。
“せっかく世界からいい食材がはいる日本にいるわけだから”
なるほど、これもまた日本に住んでいるからこその発想だ。

おいしいものを気軽に提供する。
それが王味のコンセプトだ。

決してぶれることのないスタンスが王味をここまでの人気店に押し上げた。

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そんな関口さんが自信を持って自慢フェスタに提供する料理がある。
中国は東北地方の家庭料理、乱湯麺だ。
夏野菜だけでとったスープにうどんをいれて食べる。
野菜の甘み、香りを存分に味わうことのできる一品だ。
料理人の思いが詰まったスープ。

9月12日のセンターテーブル、自慢フェスタ初参加の王味。
その実力を確認していただきたい。

王味
沼津市柳町1-56
電話:055-922-1313

食材と向き合って

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静浦は馬込、穏やかな湾内を一望できる場所にその店はある。
レストラン、SHORE(ショア)
ここでは海を見ながらゆっくりとフレンチを楽しむことができる。

“2時間ぐらいの食事の中でどんどん表情が変わります。
時の流れをリアルに感じることができる。それがこの場所の魅力です”
そう語るのはオーナーシェフの鵜澤宏至さん。
太陽の動きにより刻一刻と表情を変える海と空。
鵜澤さんもここの魅力に惹きつけられたひとりだ。

東京は世田谷で生まれ、母親の実家である秋田で育った鵜澤さん。
“喧騒を離れようとすると神奈川でなくて静岡になる”
25~26年前、静岡の中でも沼津、静浦の景色に心奪われた。

“ここの湾内から太平洋に突き抜けていくところが見えるのはいい景色だなと思います”

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料理を楽しむとき、機能するのは味覚だけではない。
視覚、嗅覚、聴覚、触覚それらすべてが満たされたとき、満足を覚え心は動く。
感性に訴える料理、その中で鵜澤さんはフレンチを選んだ。
本場のフランス料理をベースに和食の食材、要素を盛り込んだ。
“フランスのものを消化して日本人として誇りを持った仕事をしないといけない”
鵜澤さんが問うのは食に対する誇りである。
そして、その問いは食材へのこだわりに繋がる。

“沼津港っていうのは北海道から九州まで魚介類が運ばれてきますから、
地元のものがなければ他県のものも使います”

その時々によりいいものを選ぶ柔軟なスタンスにあって、
決して変わることのないひとつの想い。
それは、食材への感謝の気持ち。
“いただきます”という気持ちが食材と真摯に向き合う姿勢となる。

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“沼津に誇りを持ってもらえるような仕事をしたい”

“沼津らしさっていうのが、魚を安くたくさん食べられるっていうのじゃ安っぽいじゃないですか?
そうじゃないというのを表現できればと思います”

食へ向けて楽しみは尽きない。

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RESTAURANT SHORE
静岡県沼津市馬込31-1
電話:055-960-7714
http://www.uzawa-french.com/

森藤七郎の末裔がつくる野菜

愛鷹山の麓に石川という地区がある。
この地域の農業の歴史を知ろうと森さんにお話を伺った。

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森家はこの地域の有力農民であり、1797年に幕府が愛鷹山に馬牧を開いてからは
5~7代にわたって馬牧の管理・経営にあたった。

森さんのひいお爺さんは森藤七郎と言い明治から大正にかけ
村長 村会議員 県会議員、などをつとめ地域行政に尽力した。

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江原素六と共に愛鷹山麓の土地を国から払い下げ地元に還元をする。
また浮島地域の開拓にも携わる。

30年前、森家の蔵を壊した時、森藤七郎を含む森家の史料は焼かれずに
沼津明治資料館に渡された。
それは5,000点以上の莫大な量だったようだ。
明治資料館の学芸員が整理し、目録も発刊された。

幾世代にもわたり豪農・地主として村の指導者であり続けた同家ならではの史料。
沼津ジャーナルとしても、これらの歴史を知ることから始めていこうと思う。
この地域の魅力がまた新たなところから見えてくるかもしれない。

現在も森家では愛鷹の麓で農を営む。
6年前、ご主人が本格的に専業農家となり様々な野菜をつくる。

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この日は赤おくらやきゅうりの収穫。
歪な形や虫に食べられてしまったものも。
農薬を使わずに育てられた野菜たちは、生命力を感じる。

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地域の方々に、安心でありおいしいと感じてもらう野菜をつくる事に尽くす森さん。
土づくりにも熱心に取り組み、様々な菌、植物、虫が連鎖して有機的な役割を持った土壌を目指す。

“有機的な”
森さんの物事に真摯と向き合う時の目を見ていると、
かつて森藤七郎もまた有機的な地域づくりを目指し、そして動いていたのかもしれない。
と、ふと思った。

地域への想いは今も受け継がれ、そして味わうことができる。
森さんの野菜は自慢フェスタのセンターテーブルにて料理としても提供される予定だ。

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本場のソーセージを求めて

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沼津で唯一の養豚農家が門池南西に店舗を構えたのは今年4月5日。
ちょうど門池の桜が見頃を迎える時期だ。
もともと市場に出荷する生産だけを行っていた農家が、
加工販売を始めたのは三代目である石塚貴久さんのアイデア。

麦豚工房石塚の豚は、餌となる麦を普通の豚より3倍近く多く配合しており、
脂質がよく、旨み成分を多く含む。その一番いい豚を自分のお店で販売したい、
それがオープンによせる石塚さんの想いであった。

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“どうせ修行するなら、すごい人のところがいいと思って”
最高のものを最高の技術で。
修行に行ったのは業界でトップをいく厚木ハム。
世界最大級の食肉加工コンテストIFFAで日本人初の3位となった嶋崎洋平さんのもと、
義理の妹である小野育恵さんがおよそ2年の修行を行い、その技術を学んだ。

カッターやスモーカー、真空包装器など設備もすべて本場ドイツ製のもの。
保存料や着色料は一切使わず、スパイスやスモークに使用するチップもドイツから取り寄せている。
こだわりが絶対の自信に繋がる。

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そんな石塚さんが今年、沼津自慢フェスタに初めて出店する。
ソーセージはもちろん、焼肉、豚のホルモンをカリカリに焼いてニンニク醤油で味付けたものなど
想像しただけでもよだれが出るラインナップだ。

また、当日は数量限定での販売を検討しているポークジャーキーもある。
“出来立てを食べたらびっくりしますよ。豚の脂と赤身をハサミで切り分けて、
一枚一枚のばすので手間はかかりますけど、すごく美味いです”
手間を惜しまず、丹念に作りこまれたポークジャーキー。
ビールに合わないわけがない。また新しい楽しみが増えた。

渡邊精肉店のあしたか牛、そして麦豚工房石塚の豚肉。
自慢フェスタで肉三昧。それもまた醍醐味だ。

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麦豚工房石塚
沼津市岡一色145-1
電話:055-943-6456
公式ブログ:http://ishizukapork.eshizuoka.jp/
Facebookページ

シチリアと沼津に魅せられて

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自慢フェスタの2日目、センターテーブルに登場するサンテラスキッチン。
そのサンテラスキッチンを支えるシェフ、山田慶介さんは東京出身。
東京から移住して3年、見えてきた沼津の良さからイタリア料理に対する想いまで訊いてみた。

●沼津に来られる前はどこでシェフをされていましたか?
「僕は生まれが東京だったので都内のイタリアンで仕事してたんです」

●そうなんですか!
「沼津の名前は知ってたんです。魚介類とか食材を仕入れていました。
で、業者さんとの縁もあって沼津に来たんです、知人の紹介といいますか」

●なるほど!沼津に来ての感想はいかがですか?
「沼津はいい場所ですね。海も近くて、山も近いので、都内では扱えない食材がけっこうありますね」

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