ポートランドに住んでいる方がかつて沼津や伊豆に来て
「何かこの地域はポートランドにあるスピリッツに近いものを感じる」
と言った事を思い出した。
ポートランドに住んでいる方がかつて沼津や伊豆に来て
「何かこの地域はポートランドにあるスピリッツに近いものを感じる」
と言った事を思い出した。
山、海、川、街がすぐ近くにある沼津。
しかし、沼津の街中は一見寂しくなり、人口流失が全国ワースト6という現実。
このミスマッチはなぜ起きているのだろうか?
そんな疑問をポートランドから見つめ、我々一人一人ができる事を探れたらと
岡島さんと藤原さんのトークライブをLot.nで行うことになった。
岡島さんからポートランドに住む人たちの意思が街中の現象として表れている事例を
『TRUE PORTLAND』の取材体験からお話しして頂き
藤原さんには旅で見つけたこの地域が豊かになるヒントをお話して頂く予定だ。
静岡のクラフトビールやこの地域ならではの食をつまみながら、トークライブを通じて参加者のみなさんとゆるやかに“知”を共有できたらと思う。
=====================================
≪定員に達し募集を締め切りました≫
<スピーカー>
藤原慎一郎(ケンブリッジの森デザイン事務所)
岡島悦代(自由大学/コンテンツクリエイター)
<進行>
小松浩二(REFS/沼津ジャーナル)
【日程】7月23日(水)
reservation@lotn.jp
055-919-1060
傘に絵を描いて、世界に一つだけの傘を作るワークショップをLot.nにて行います。
ただ傘に絵を描くだけではなく、佐々木愛さんと一緒に街中にある自然を探しに傘を持って狩野川の周辺を散策します。
そこで見つけた“沼津の街並みや自然の中の興味のあるもの”を傘の世界に描いていくというワークショップ。
一緒に歩きながら、絵の先生をしてくれるは佐々木愛さん。
クレマチスの丘の21世紀アートプロジェクトの参加アーティストの一人です。
現在クレマチスの丘・ベルナール・ビュフェ美術館にて展覧会“Four Songs”が行われており、
心の中に持つ「記憶」から呼び起こされるような世界を、身近な素材を使用し作品を発表しています。
Lot.nのショーウィンドにも砂糖で作られた「はじまりの舟」という作品があります。
今回のワークショップはここからスタート。
あゆみ橋に向かい、沼津アルプスを眺めながら対岸へ。
歩きながら川で遊べること、出来ること、危ないことなど、生活の一部を川がより満たしてくれることも知れます。
梅雨空の雲間の陽光、川のそばの街の営み、川の波の音、風が河川敷の花をゆらす姿。
参加者は小学生から大人まで。
子どもにしか見えない沼津、大人にしか見えない自然。
身近にある自然や街。
佐々木さんとその世界に入り込んでみませんか?
佐々木さんは「毎日のスケッチ」展でこのような事を言われていました。
「新しい町に住むと事と空からの視点は似ている。
場所を移動する事は、いつもと違う角度から物事を見ることができるとてもシンプルな方法の一つだ。」
今回、遠くの街から来る人も、地元の人も
街をゆっくりと散策、移動しながら、いつもとは違う角度から見た沼津の世界を傘に表すこと。
雨の日、ぱっと空を見上げると自分の世界が広がる。
きっと雨の日も楽しくなる。
=========================================
【佐々木愛さんと世界にひとつだけの傘をつくろう】
日時2014年7月5日 (土) 12:30 – 16:00
講師佐々木愛
定員20名
料金1,000円 (材料費込み)
会場Lot.n
〒410-0802 静岡県沼津市上土町60
■Lot.n周辺駐車場MAP
http://pioon.info/event/sasakiai-ws/
《お申し込み》
お電話にてお申し込みください。
クレマチスの丘コミュニケーションセンター
Tel. 055-989-8785 (水曜休館)
*このワークショップは東日本復興支援チャリティクレマチスの丘 PIOONプロジェクトの関連イベントです。
=========================================
PIOONプロジェクト
http://numazujournal.net/2014/05/pioon/
クレマチスの丘
http://numazujournal.net/2014/05/clematisnooka/
/
幕張メッセで行われたデジタルサイネージジャパン2014にて「沼津における観光エリアと地域商店街をつなぐスクリーン連携」というセミナーが実施され、沼津で行われている手書き地図の報告がされた。
デジタルの最先端の展示会でアナログなこの地図が注目された理由はいったい何故なのだろうか。
パネルディスカッションによって、その理由を改めて知ることになった。
スピーカーは東京を拠点に全国へ飛びまわる手書き地図推進委員会の赤津さん、跡部さん、大内さん。
沼津市役所 観光交流課の原さん、沼津ジャーナルの小松。
はじめにこの地図をつくった背景が説明された。
「海、山、川、街があって沼津っていい所ですよね」
と、よく言うがどうやってその魅力を発信していくか。
そしてその点と点の魅力にどのように導線をつけるべきか。
まずは自分たちの地域を知る事から始めようと、ランドネの編集長と国交省の所長さんのトークライブの時、みなさんのおすすめ情報をチェックした付箋マップがスタートした。
Lot.nに置かれたマップに付箋がどんどん増えていく。
その情報をもとに手書き地図をつくることになる。
作って頂いたのは、大学生、社会人、主婦など。
そんな沼津の動きを知った手書き地図推進委員会が定期的に沼津に来る事になる。
そして全国の手書き地図を参考にしながらアドバイスも頂いた。
その時、具体的な沼津の現状を伝えた。
沼津港には多くの観光客が来るが街に情報の発信力が無く素通りをされてしまう。
沼津水産祭の時などその傾向が特に現れる。
港は車が渋滞するぐらい賑わっているが街中はガラガラ。
駅から商店街は歩いて約10分、商店街から港までは約20分。
車でも歩きでも、二つの場所に行くともっとこの地域が知れて楽しめるはずだ。
そんな課題の解決策の一つとして手書き地図は何ができるか検証をしようと、水産祭に合わせ実証実験が行われることになる。
この時に間に合わせ、エリアやテーマごとに5パターンの地図の制作が行われた。
街の臨場感をより伝えるために商店のおすすめ情報などの映像も用意された。
それら情報をiPadに入れ、東京から来られた約10名の方に紙の地図やタブレッドを見ながら水産祭に行った後、街を歩いて頂いた。
このコンテンツによってどのように影響を受けて、どのような行動をするのか?
【手書き地図推進委員会のレポート】
http://www.tegakimap.jp/post/87884977329
街を歩いた後、参加者から感想などを伺った。
どこに行き、なぜそこに行ったか、そしてそこで何を得たか。
買い物をした物の発表も。
地元の者にとって、その感想は刺激的だった。
偏った情報が面白がられた。
「地図をたどると地元の生活であり食に出会えた」
という意見も聞けた。
地図のご指摘も挙がった
・国鉄の廃線跡につくられた「蛇松緑道」の情報をもっと載せてほしかった
・蔵が多くあり、蔵と歴史の情報もあってほしかった
・もっと着物屋とか布団屋などフツーのお店も紹介してほしかった
あたりまえの事が、興味を持たれるとは!
際立った観光施設のない地域でも、自分たちの“この場所らしい”生活の場を丁寧に伝えるとこの地域のファンになってもらえる。
手書き地図は場所と場所結ぶだけでなく、人と人を結ぶ媒体になっていくようだ。
これらの意見を活かしまた沼津の手書き地図はバージョンアップしていく予定だ。
/
“自分っぽく作ってみたい。わたしちょっとふざけてるの”
レシピがなく同じものは作らない。
こんな感じって融液などもブレンドしていくから同じものは二度できない。
それに寒いときはやらないし、やりたくない時はやらない。
そんなLot.nにも並ぶ“クラフトA”の浜崎亜津子さんの作品は
どれも思わず手に取ってみたくなる。
形が綺麗な作品にも色が美しい作品にも
いびつな形(こういうと語弊があるのかもしれないが)にも愛着が湧く。
たとえば、箸置きはお皿を作っている途中に割れた破片をみて、
手の込んだお皿だし、何かにならないかな?じゃあ足をつけて箸置きにしてみようか!
とひらめいて出来上がった。
そもそも浜崎さんが陶芸作品を作り出したのは15年前。
小さいころからものを作るのが好きだった。
土物の食器も好きで作家ものを買いたかったが高かったので自分で作ることにした。
陶芸サークルに通いろくろの使い方を習得。
そのあとは独学で作品を作るようになった。
“サークルに行った時も手びねりはせずに、ろくろから。
私はろくろを習いに来たんだからろくろを教えて~って先生のおじさんを困らせましたね(笑)”
自宅を改造して窯を作り。
子どもも小さかったので最初は昼は働きながら、子どもを寝かしつけた夜や休みの日を利用して制作活動。
2年目くらいから陶芸ブームと独自のセンスは評判を呼び、下田の街で作品を売るようになった。
もっとも一番の理由は“物を作るだけだとたまってきちゃうし、お金もかかる”ということのようだが
そこには“自分の力でやりたい”という強い気持ちが見えた。
そして子どもが成人したのをきっかけに
陶芸活動だけでやっていこうと決心。
老後を考えて、自分の作れる間は作ろうと。
作品に対してのこだわりはあんまりないそう。
今日は土っぽいものを作りたいな~とか今日は磁器。
漫画チックなのもいいな。
と気分次第で作品が出来上がっていく。
それが珍しく、バラエティ豊かな作品をたくさん作ってくれる。
TVで見たものとか、色の組み合わせなどがヒントになり
見たもの触れたものにインスピレーションを受け
そのままダイレクトに作品に表れてくる。
興味を持ったものや、いいなと思ったものにアレンジを加えて“自分っぽく”創りだしていく。
お皿を作る前も、作った後も、最中も常に刺激を受け作品を創りだしていく。
レシピがない創作活動は窯を開けた時がっかりする時もある。
でも浜崎さんは言う。
“決まりがないから、奥が深くておもしろい”
すべてが手作りですべてが違うから、
その浜崎さんのものづくりへの心意気と遊び心がふんだんに詰まった作品は
こっちまで面白い気分にさせてくれる。
≪クラフトA≫
下田市四丁目6-4
TEL:0558-22-2605
クレマチスの丘のでヴァンジ彫刻庭園美術館で「イケムラレイコ PIOON(ぴよ~ん)」展がはじまった。
ベルリンとケルンを拠点に活動を行うイケムラレイコさんのヴァンジ彫刻庭園美術館にて8年ぶりの個展だ。
90年代に制作された彫刻から、全長3.4メートルにおよぶ信楽焼のうさぎ観音まで、
数多くのうさぎがあらわれる。
イケムラレイコのうさぎが紡ぐ美術館と庭園をめぐる物語。
このうさぎ観音は、東日本大震災以降の被災地に住む人々、そこで暮らす動物たちへの想いが直接のテーマとなっているそうだ。
イケムラさんは東京とベルリンを往復しながら、東北や日本に対して自分にも何かできないか考えこの作品の制作に取り掛かった。
出来上がった作品を福島に置いて頂く事も考えたそうだが、輸送や受け入れ先の問題もあり実現には現段階では難しかった。
そこで、この作品をヴァンジ彫刻庭園美術館で展示することになった。
イケムラさんの想いが美術館に溢れる。
美術館の副館長である岡野さんは、この想いをクレマチスの丘だけに留めておいてはいけないと思ったそうだ。
作家の想いを美術館で表現し、そしての外にも発信するのが美術館の役割ではないかと。
そして、PIOONプロジェクト ~うさぎがつなぐ東日本復興支援チャリティ~が始動することになった。
このプロジェクトは静岡県東部のカフェやレストラン、雑貨店、ホテルなどの12か所の店舗にて、イケムラさんの想いに賛同するさまざまなアーティストの作品を展示する。
そこに参加するアーティストがプロデュースする限定品や“PIOONバッジ”を販売し、制作費を除く売上金を東日本復興支援として寄付をしていく。
このように美術館から作品が地域に出ていくことはヴァンジ彫刻庭園美術館では初めての試みだそうだ。
美術館にとって、自分たちができること、そして可能性を考えた。
一件一件、学芸員がお店に行きコンセプトを確認しながら、お店の雰囲気にあったものを展示する打ち合わせをした。
Lot.nではベルナール・ビュフェ美術館にて21世紀アートプロジェクトとしてFour Songs展を開催している美術作家・佐々木愛さんが4月22日から制作することになった。
砂糖と卵白でつくられた素材で線を重ねて模様を作っていった。
シュガードローイングというそうだ。
とても細かい作業。
5日間作業が行われ、「はじまりの舟」という作品が完成した。
Lot.nのテーマの一つである狩野川の名前の由来が「軽野船」からきている事を聞きイメージを膨らませたそうだ。
「ここは、いろいろな人が集う場所なので、この森を運ぶ船の絵を多くの方に楽しんで頂ければと思います。
作品が昔あの場所から旅立った舟のように、さまざまな出会いのはじまりのひとつになれたらうれしいです。」
と佐々木さんから作品についてコメントを頂いた。
そして店舗内には缶バッジにもなっている佐々木さんの「眠りうさぎ」の絵画が展示されている。
同じ商店街では、八百屋のREFSに杉戸洋さんの作品、洋服店のC-threeには持塚三樹さん、レストランのOPERAには岩崎有加さんの作品を見ることができる。
企画をした岡野さんは、はじめてこの地域の街に作品が出たのを見て、やはり作家の力は強いと感じたそうだ。
「クレマチスの丘がオープンし12年経ち、やりたいことがまた一つ出来た。そしてこの取り組みを次につなげたい」
と語られた。
アートの力が美術館の外に溢れること。
それは素晴らしい文化が地域に広がる事になる。
クレマチスの丘で美術館に行ったあと、地域に飛び出したアートのPIOONプロジェクトの作品をめぐる三島と沼津の散歩もおすすめだ。
そして、ぜひ各店舗で300円の“PIOONバッジ”も手にぜひ手に入れて頂きたい。
PIOONプロジェクト
http://www.pioon.info/project/
5月10日、沼津魚市場にて水産祭が行われました。
【2014年の記事です。現在は記事のサービスを施設で提供しておりません】
沼津インターチェンジから約15分の富士山のふもと、長泉には
アートと自然が融合した場所がある。
そこはこどもから大人まで楽しむことが出来る。
クレマチスガーデンとを併設するヴァンジ彫刻庭園美術館、杉本博司が内装設計を手掛けたIS PHOTO MUSEUM、
そして去年リニューアルオープンをしたベルナール・ビュフェ美術館・ビュフェこども美術館、井上靖文学館
から構成されるクレマチスの丘。
さらに地元の野菜や魚を中心に,素材の味わいを楽しめる洗練されたイタリア料理のリストランテ プリマヴェーラ、会席からお茶まで楽しめる日本料理テッセン、
明るく開放的なオープンテラスを持つチャオチャオ、そして2013年にオープンしたツリーハウスもある。
ミュージアムショップやガーデニングショップもあり、
ショッピングも充実しているクレマチスの丘。
一日いても飽きない。
楽しみ方は幾通りもある。
どうしても美術館というと
知識がないと、、、と敷居が高く感じてしまう場合もあるかもしれない。
広報の土屋さんにクレマチスの丘を案内してもらっている時に
こんなことをおっしゃっていたことを思い出した。
“わからなくていい。自分が観て、感じてそれを持ち帰ってほしいです。
これ好きだな、とかこれ嫌いだなとか、何でもいいんです。
アートがわからなくても、お庭で珍しい花を見つけた!とかでも。
クレマチスの丘のガーデナーさんの作業も面白いし、質問したら丁寧に答えてくれますよ”
ベルナール・ビュフェ美術館の壁にも
そのようなことが書いてあった。
“感じる”こと“楽しむこと”を
純粋に受け入れることができる環境。
季節によって表情を変えるクレマチスの丘の楽しみ方。
冬はツーンと澄んだ空気を肌で感じながら、
太陽の暖かさを感じながらの庭園のお散歩。
春は待ってましたと言わんばかりに
花や新緑が目を楽しませてくれる。
夏には強い日差しの中で木陰が心地よい風を教えてくれるし、
秋には深くなりゆく植物たちと木の実など秋の実りを発見出来る。
常設の作品も季節によって
環境によって感じ方が変わるし、
企画展によってずいぶん雰囲気も変わる。
ヴァンジ彫刻庭園美術館は外にある作品はすべて触ることができ、
素材の手触り、温度など体でも感じることができる。
室内も広々としており、360度いろんな角度から見ることもできる。
また下の写真はこの美術館だけのために造られたもの。
ヴァンジがこの空間を気に入って作ったそう。
入館の時に配られる「目でみて心でかんがえるヴァンジ彫刻庭園美術館」という冊子では
子供たちも分かるように、そして解説も順路もなく自由に楽しめる美術館をより感じられるように作られている。
そこには美術館の過ごし方も。
当たり前だけど、大きな声を出してはいけないとか、とっても貴重なものだから大切に扱うとか
そういうことを小さいころから感じられる環境というのは本当に良い。
ビュッフェこども美術館も木の優しいおもちゃたちが
子供たちの発想力を刺激する。
クレマチスの丘はまさに、
大人は知識などに関係なく、子供のように純粋にアートを楽しみ、
子供は社会の大切なことを学びながら、感性を身に付けていく
そんな場所だ。
美術を楽しむことも
ガーデンを楽しむことも
ショップを楽しむことも
食事を楽しむこともできるクレマチスの丘は何度来ても
違った顔を見せてくれる。
そんなときに役にたつのが“年間パスポート”
すべての美術館とガーデンに入ることができ、
ポイントもたまる。
さらには同伴者は無料、3人目からも200円引きとなる。
とってもお得なパスポートだ。
これがあれば今日天気がいいな~とか
少し時間があるのでお茶しようとかいろいろな使い方ができる。
ミュージアムショップも充実のラインナップで
玩具や絵本や子育て本も多いのでプレゼントにもぴったりだ。
実は長泉町はクレマチスの苗のシェアが全国でも有数。
現在はそのクレマチスがガーデンに綺麗に咲いている。
一年を通じて庭園という‘アート’も楽しめる。
≪クレマチスの丘≫
静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)347-1
TEL:055-989-8787
http://www.clematis-no-oka.co.jp/main.php
【2014年の記事です。現在は記事のサービスを施設で提供しておりません】
上土商店街近くの狩野川河川敷、通称“風のテラス”で行えるBBQは休日は込み合う日が多い。
最近は、平日も多く使われるようになってきた。
仕事帰りの会社員のグループ、
昼間は主婦のグループもバーベキューも行う。
本日は6名のお母さんと0~3歳のお子さんのグループがBBQを行っていた。
11時にLot.nに集合し受付後、川へ向かってすぐにBBQが始まった。
機材、手洗い用の水など全て揃っているので準備がないのが便利だ。
食材はみなさんご自宅で分担しカットしてきたそうだ。
普段はお店でランチや、公園にお弁当を持って集まるそうだ。
ママ友だけのBBQは初めてとのこと。
女性とお子さんだけのBBQは大変でしたか?
と質問してみた。
「普段のBBQにくらべると、旦那にビールを注いだり取り分けたりしなくて楽でした」
「BBQは火起こしまで主人が活躍していたけど、ここは炭に火まで付けてくれるので主人がいなくてもとても気軽にできました」
そんな声が返ってきた。
確かに男性が活躍するのは、準備までなのかもしれない・・・
片付けも簡単に済むのでアウトドアに慣れていない女性だけでも楽しめたようだ。
また、机の高さが高くなっていてお子さんがいたずらをしないのも助かったようだ。
ちょっと困ったのが、河川敷が広く子供が遠くに行ってしまうこと。
お子さんは川を見ながらいきいきと走る。
そんな川辺のお昼時をゆっくりとみんさん過ごしていた。
14時に終了し、保育園のお迎えに行くお母さんもいた。
バーベキューというと休みの日の特別な行事となりがちだが、沼津では日常でさりげなく出来るのが嬉しい。
この風のテラスの使い方は様々。
イベントの他にも、生活の一部に取り入れるとまた沼津時間が楽しくなるはずだ。
【風のテラス BBQ】
ロットン
http://lotn.jp/bbq/
TEL 055-919-1060
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
利用時間は、昼と夜の二部制
昼の部 11:00~14:00
夜の部 15:30~20:00
【利用料金】
1テーブル 6名様まで
昼の部(11:00~14:00) 6,000円(税込)
夜の部(15:30~20:00) 7,000円(税込)
追加料金
6名以上の場合、テーブルを追加か、追加料金にて利用が可能。
・大人1名 1,000円(高校生以上)
・子供1名 500円(中学生以下)
・未就学児 無料
窓の外には流れる川。
そこには気持ちよい風が流れる。
その川に面するように“ブルーウォーター”というお店。
初代オーナーの天野さんは
学校を卒業すると洋服屋で働きはじめた。
今でいうセレクトショップのようなお店。
とてもよく売れる店だった。だが、お客さんたちからこんな声を聞くようになる。
“たくさん買うのはいいけれど着て行くところがない”
服は人を意識するところから始まる。
それから月一で近くの飲食店を借りパーティーを開く事にした。
ネクタイやジャケットなどドレスコードを決めて。
そんな時、毎回場所を探してやるのではなく新しいお店を作ろうということになった。
だったら、飲食店もやってしまおう!
ライフスタイルを提案する場をつくっていくことに。
その決意から会社を辞め飲食店にノウハウを学びに修行に出た。
そして1年後、仲間とカフェとアパレルを融合した店をオープンさせたのだ。
今でこそカフェとアパレルや雑貨が同じ場所にあるスタイルはなじみがあるが
その当時はそんな店はなかった。
そんな中、シェフは雇っていたのだが
ある日突然シェフが来なかった。
だが予約は入ってるし、お店を開ける限りお客さんは来てしまう。
そこで天野さんがメインでキッチンを担当することになる。
その時に、魚屋に魚のさばき方を習いに行ったり、八百屋に野菜のことを聞きに行ったりした。
そうして2年くらいがったたのだが、もともとコックになりたかったわけじゃないということで、その店から離れ自分の店を創る決意を持つ。
最初は飲食店から、そして次のステップで物販をしようと決めていた。
店舗を探すとき、一番大事することを“環境”と決めた。
普通だったら人通りの多さや設備などを第一優先にするかもしれない。
そうではなく“自分の家を探すような感覚”で。
一瞬いる場所ならいい。でも長居をする場所だからこそ気持ちの良い空間でありたい。
だから何よりも窓から見える景色など環境を重視した。
場所探しは神奈川を中心に1年以上かけた。
なかなか見つからない中、親戚の紹介で今の物件を紹介された。
沼津もあんまりピンとこないし、親戚の紹介だし、でもとりあえず見ることに。
案の定、建物はボロボロ、天井は低いは階段は錆びている。
だが、中に入っていくと大きな窓の外に川がドーンと。
その景色を見た瞬間“ここでやってみよう”と思ったそう。
狩野川のようにゆらゆらと水が湛えている川は数少ない。
川が見え、空が抜ける。
マーケティングは一切しなかった。
地元の人たちがその良さを共感してくれなかったら辞めよう。
そうして、15年前ブルーウォーターが出来上がった。
名前の由来は、沼津の川の近くで店を構えたからではない。
身近にある自然で子供が覚えられる英単語にしたかったそう。
水辺で、ブルーにイルミネーションされた川のほとりに店を構えることになったのは素敵な偶然だ。
ブルーウォータは、家具や人そしてモノが出来るだけシンプルな内装から始まった。
数多くの商品やおいしい料理、そして働くスタッフの皆さんで笑顔で彩られていた。
ひときわ目立つ木があった。
夏の間は窓を開けている。
正直暑い。だが風はある。
夏らしい空気感と時折涼しく癒してくれる風を感じれる。
風は何かがなければ見えない。
葉っぱが揺れることで風は見えるようになる。
“何かを置くと見えるようになる。そういう発想が好きなんだ。
人もそうでしょう。自分だけで頑張るよりほかの人と協力したりすることでその人の功績が見えてきたり”
風、そして川、山の景色。
それはぼーっとすることを許してくれる。
本を読むでもなく、心地よいBGMとともに。
心地よい生活に必要な条件。
それは“おいしいもの” “人” “モノ”
そして“いい音楽”。
その音楽を天野さんセレクトで全国から呼んでいた。
評判や下調べは必要ない“心地よさ”が約束された音楽だ。
東京でもなかなかチケットの取れないアーティストも来た。
天野さんの人脈や今までの経験、そしてなんといってもこの“場所”
『かけがえのない時間に、「今度」や「また」や「そのうち」はないと思います。
新しい価値体系や新しい目線を手に入れることが、日々の充実感や充足感を作るんだと信じています。
少しだけ手を伸ばす、少しだけ踏み出す。
そんな行為の先に、未来を作るピースが待ってると思います。』
と天野さんはかつて言われていた。
こんなにも恵まれた場所だから
こんなにも自分を大切にする時間があってもいいような気がする。
それはブルーウォーターという場所が教えてくれた。
“未知の未体験のものも取り入れようとする勇気を身に着けてもらいたい”
川を眺めながら、おいしい食事と音楽を聴きに行く日が
生活の一部になるともっと我々の生活や地域に愛着を持てるかもしれない。
≪THE BULE WATER≫
沼津市魚町15
http://www.the-bluewater.co.jp/
今年も沼津自慢フェスタが沼津中央公園で9月11・12・13日に行われる。
昨年は3日間で約9000人が集まり沼津の魅力を感じるイベントとなった。
このイベントは大きく4つのエリアに分れている。
・沼津ぐるめゾーン ・・・ 沼津の食材を楽しめるビアガーデン
・THIS IS NUMAZU ・・・ バーカウンターやセンターテーブルにて美食を楽しむエリア
・ライブステージ ・・・沼津在住や出身のアーティストによるエリア
・Proud NUMAZU ゾーン ・・・子どもが遊べ、沼津の映像が流れるエリア
今年もまた沼津の魅力を感じられる空間になる予定だ。
先日、グルメゾーンの出店者の募集が始まった。
そこで以前参加された店舗の方に昨年の事を聞いてみた。
港大橋の近くでおにぎり屋を営む松風軒さんにまずは伺った。
昨年の感想は「まず忙しかった!」とのことだった。
毎日長蛇の列ができていた。
しかし店主の浜村さんは、イベントが終わった後、重い疲れがあまり残らなかった。
終わった後に感じたのは心地よい疲れ。
それは浜村さん自身もこのイベントが楽しんでいた。
お客さんと沼津や松風軒の事を話すのもとても面白かったそう。
並んで待っている方もステージを見て楽しんだり、全体の雰囲気がとてもよかったように感じたそうだ。
昨年は干物のおにぎりが好評だった。
松風軒さんは今年も参加を希望されている。
「もし出店することになったらまた沼津の素材を使った新商品をお披露目したい」
と意気込みを語って頂いた。
昨年初出店をしたかき氷屋 PiLOTの秋山さんにも感想を伺った。
まずこのイベントに参加できたことを夫婦で喜んだそうだ。
沼津の街の事を想いクリンピースという中央公園を中心に街中のゴミを拾う活動もする秋山さん。
「普段から街を見ていて、やはり人の少ない沼津は寂しいと思う。
自慢フェスタでは街中にあんなに人が集まり、笑顔がたくさん街中に溢れて、あの賑わいに参加できた事は本当に幸せと感じた」
今年も参加を希望とのこと。
昨年の課題を今年に活かすそうだ。
今年はいろいろな沼津の材料をかき氷に使用し、限定メニューがまた登場する予定。
出店されどんな限定メニューが出てくるか楽しみだ。
こうして、沼津らしい食材が集まり、沼津に想いを持つ方たちが集まる沼津自慢フェスタ。
出店者の食を通じた想いにも注目だ。
沼津自慢フェスタ実行委員会では出店の募集を5月30日まで行っている。
≪応募用紙:ダウンロード≫
ぐるめゾーン出店募集
沼津自慢フェスタ 2014
【日時】
9月11日(木)17時00分~21時00分
9月12日(金)17時00分~21時00分
9月13日(土)15時00分~20時00分 (予定)
【会場】
沼津中央公園
【HP】
http://numazu-pride.net/