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楽しむパワー~上土おかみさん会~

沼津駅南口からまっすぐ約10分歩くと現れるのは上土商店街。
毎月15日にはここで5年前から“稲荷市”が開催されている。

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実は45年前、毎月25日と26日に開かれていたとのこと。
稲荷市では各店の前で自分の商品じゃないものを売っていた。
“まるでキツネが化かすように”呉服屋では大根が、お菓子屋で衣類といったふうに。

この稲荷市を復活させた立役者、それが上土商店街の“あげつちおかみさん会”なのだ。
今回、インタビューを市川さんと内田さん、そして過去の写真提供を辻さんにご協力いただいた。

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→左が内田さん、右が市川さん

上土おかみさん会は発足して今年で20年になる。
浅草おかみさん会の富永会長が沼津に講演に来た際に上土商店街にもおかみさん会を作ろうとうことになったそう。
富永会長の“奥さんといって奥にいるのは違う。おかみさんといって前に出るのよ”という言葉。

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奥さん同士が集まって何かできないか。
この日から、おかみさんたちは、おかみさんたちならではの方法で上土商店街を盛り上げていくことになる。

まずは資金集め、ということでガレージセールや夏祭りなどでフリーマーケットを開催。
徐々に、クリスマスコンサートやビアガーデンをやることになる。

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→クリスマスにサンタさんを呼んで写真を撮るサービスは大盛況だったそう。

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当時、路上でビアガーデンをやるのに許可がいることを知らず、
大盛況の模様が新聞に掲載されてたことによって、警察から注意を受けたりした。
“もう慌てて翌日謝りにいったのよね、でもごめんなさいといったらそうですかってことで。
女性の力かしら(笑)それからは私有地の時計台の下でやるようになったの”
とにかくやってみるというおかみさんたちの行動力には驚く。

もともといろいろなところから上土商店街に嫁いできたおかみさんたち。
会員は「お店のおかみさん」というだけで、年齢もバラバラ。
この会によって縦・横のつながりも深くなった。

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最も特徴的なのがおかみさん会には“会長”がいない。
一人に責任がかからないように、長く、楽しく続けられるように。
皆が得意なことや詳しいこと、そのほかのコミュニティーなどを通じてがそれぞれの窓口になる。
たとえば市や公の場所からの依頼は、ご主人が振興会の会長をしている人、
子ども会などからの依頼は子どもが小さくその会に入っている人など様々なところから入ってくる。
また、無理強いもしない。
“ガチガチにしてたこともあったのよ。でもそれじゃあみんな辞めたくなっちゃうじゃない(笑)”

個人を大切にした組織作りを20年前からしていたおかみさん会。
だからこそ続く、だからこそ愛される。
そして、アイディアがカタチになっていく。

稲荷市も会議のなかでふと出た事を一度挑戦してみた。
その取り組みを、地元の新聞社記者が商店街の背景を含め取材をした。
稲荷市終了後、記事が新聞に出た。
その最後に“これからも続けてほしい”との言葉があったそう。

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“期待してもらっちゃったから、続けようってことになって。
そう言ってもらえて本当感謝よね。3月に開いて、4月を挟んで5月から毎月やるようになったのよ。”
そう市川さんと内田さんは笑顔で話していた。

毎月、稲荷市の報告会や次回への活動のために、会合を開くようになったそう。
そこでは、他県へ旅行へ行ったときに見つけたおいしいものや街中の情報などを交換。
こうしておかみさん会らしい感性でイベントや商店街を作り上げていく。

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→平成14年

そして必ず皆さんから出てくる言葉。
“楽しかったのよね~”

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→平成26年

楽しいという何よりも強い力とそれぞれの個性、
そして上土で商売をするおかみさんの心意気、そして女性ならではの感覚が街を明るくより活気づける。

ゆっくりと深呼吸をする場所~Su-Ha~

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カフェSu-Haのオーナー、榊原香さんが東京でのデザイン関係の仕事を辞め、地元である沼津に帰ってきて店をオープンさせてから10年が経った。
当初は10年続くとは思ってもいなかったそうだ。
いまでは沼津でアジア各国のいろいろな料理が楽しめるお店として沼津で貴重な存在になっている。

榊原さんはアジア料理というより‘アジアご飯’が好きだった。
夜デザートだけを食べられる場所にも行きたかった。
でも沼津にはそのような場所が無い。
だったら自分で場所を作っていこうとカフェSu-Haが始まるきっかけとなった。

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リラックスしてゆっくり深呼吸しながら料理を楽しんで頂きたい。
“吸ってはく”ように。
そんなコンセプトからスウハという店名が決まった。

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“毎日バタバタと忙しいんですけど、本当はゆったりとのんびりやりたいんですよ(笑)”

タイやベトナムなどテイストは現地のまま、洗練された食べやすいアジア料理を心掛けているという榊原さん。こだわりは料理の色彩や盛り付けにも表れている。その鮮やかでカラフルな色彩は見ているだけでも楽しい気持ちにさせてくれる。

また店内のインテリアや調度品もアジアな雰囲気にまとめられており、何度も訪れたくなるお店である。

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“アジアって調味料や野菜を足しながら自分好みの味にして食べる文化があるんですよね”

例えば、ご飯に砂糖をかけたりする独特な食べ方、その組み合わせの不思議さについてあれこれ言いながらみんなでワイワイ食べてもらいたいと榊原さんは言う。
慣れ親しんだ人との会話の材料になる、そんな料理。
食べることはもちろん、見た目も会話も楽しめる料理がSu-Haにはある。
そんな榊原さんの食に対する想いは≪fundish≫へと繋がる。
≪fundish≫は、アジアンにとらわれない料理の提案をしたいと思い、榊原さんが立ち上げた食のプロジェクト。
2~3ヶ月に一度のペースでイベントやコラボなど、その時々のテーマに合わせて料理を作ったり、ワークショップを開催している。

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“子供の頃から誰かのために料理を作ることが好きでした。ご飯を作ることは楽しんだよ、自由でいいんだよというのを知ってほしいですね”

決してとらわれることなくより自由な発想で食を楽しみたいと始めたこのプロジェクト。
榊原さんのそばにはいつでも魅力的な料理があり、多くの人が集まる。
食事が持つ本来の楽しさを多くの人に知ってほしい、榊原さんのそんな想いは10年前と変わらず現在進行形で進んでいる。

≪Su-Ha≫
沼津市下香貫前原1477-1 沼津石材株式会社2F
TEL:055-931-0956

写真:川上千絵

街中でふらっと川沿いを走る拠点~沼津ランニング&スキルズステーション~

沼津市の市街地の真ん中に中央公園がある。
この公園は狩野川が流れ朝夕にウォーキングやランニングを安全に楽しめる拠点として人気を集めている。

恵まれた環境を活かし、水辺の空間をより楽しむために、
中央公園内に健康づくりの拠点施設として沼津ランニング&スキルズステーション(愛称:Nステ)は誕生した。
今年で5年目となる。

去年から担当となったスタッフの松田さんと阿久津さんにお話を伺った。

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あらゆる運動の導入部分のアドバイスをするスポーツプログラマーの資格を持つ松田さん。

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“さぁ、運動をしましょう”と言われても自己流だとなかなか続かないのが運動。
ケガを防いだり、継続が出来るようにするのが目的。
そんな松田さんは月に何度かストレッチの指導もする。

一人でも希望者がいれば行う。
親身になって運動を始めるサポートをしてくれる。

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Nステではこういった、運動を始めるため、続けるためのプログラムから、
運動をやっていた人も楽しめるプログラム、そしてイベントを開催している。

そこで活躍するのが阿久津さん。
素敵な笑顔で送り出し、ゴールで待っていてくれる。
運動の疲れをさらに心地よいものに変えてくれるのだ。
“私は運動は苦手。みなさんを待ってるのが役目です”
そんな阿久津さんに促されてコミィニュティーが出来ていく。

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常連さんが集まり、新入りの方のサポートをしたり
利用者の意見によってイベントが決まっていくことも多い。

Nステと利用者が一体となって
運動を楽しむ場所を作るここは普通のジムとは一味違う。

“まず3日坊主をやってください。3日やって1日休んでまた来る。
1か月後にまた来る。最初はあゆみ橋を往復するのでさえ辛かった人もいますが
今はイベントに参加するほどになることも。
楽しみながらやることが大切!”

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川の美しい景色の中で走る。
時間帯によっていくつもの顔をもつ沼津の景色。
気持ち良い環境で
楽しかったら、また続けよう。
そんな小さな喜びが運動につながる。

会社帰りにも利用したいNステ
Nステではロッカーやシャワールームがある。
また、ロッカーにスニーカーを預けておくサービスもある。
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Nステには沼津アルプス情報やランニング情報がある。
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ちょっとしたお茶も飲めるので情報を聞きに来るところからスタートしても良い。

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沼津のお菓子屋さんのスイーツを楽しめるスイーツランや
皆で楽しめるかのがわリレーランなどのイベントも開催。

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自分に合ったイベントを目標に運動をしてみるもの楽しい。

≪沼津ランニング&スキルズステーション≫
沼津市大手町4丁目3-9
TEL:055-952-3222
http://n-sta.com/

【営業時間】
平 日 11:30~20:30
土日祝 9:00~18:00

【更衣室利用料金】
大人 300円(18歳以上、高校生を除く)
小人 100円(小・中・高校生)
●利用料金に含まれるもの :ロッカー、 シャワー(ボディーソープ、シャンプー、リンス付)、


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移りゆく沼津の街中で使命を果たす~松浦酒店~

約70年近く続く酒屋、松浦酒店。
駅から歩いてくるとマンションの1階にある。
時代の流れとともに街の風景は変わる中、
松浦酒店は同じこの場所で沼津の街を守っている。

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地元の酒蔵やブルワリーとの信頼関係も強くベアードビールや髙嶋酒造など地酒も豊富だ。
ベアードビールは季節限定ビールも含め種類も豊富。
白隠正宗もワンカップからあるのでちょっとしたお土産にもぴったり。

松浦酒店の70年の歴史は沼津の歴史を反映している。
実は最初の何年かはかつての沼津の繁華街、千本浜に近い八幡町にあった。
駅が動くとともに一緒に店を移動させて今の場所に。
そして長崎屋というデパートが現在のこの場所にできることになった。
そんな事で松浦酒店は長崎屋の中で営業する時期もあった。

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そして街中から相次ぐ大型店舗の撤退。
長崎屋もなくなり、跡地にマンションが建つ事になり三園橋近くの平町の倉庫で仮店舗を構えた。

少し離れたところに仮店舗を持つことはお客さんの流れも変わってしまう。
だが、その間もお客さんとつながってた。
長崎屋時代、松浦酒店には販売部門とコップ酒部門、いわゆる気軽に飲める居酒屋があったのだ。
“昔からのお客さんもたくさんいる。それも多くは酒屋じゃなくて居酒屋で飲んだ思い出。
酔っぱらった楽しい思い出よ”

4年後、マンションができると今度はこのマンションの1階に。そして今に至る。

そんな時代を沼津の街中と一緒に駆け抜けてきた松浦酒店。
もともとコップ部門があった松浦酒店。
皆でお酒をおいしく飲む場、おいしいお酒を知ってもらう場としてコップ部門を復活させたいと、
3代目の青木元美さんは
イベントを3年前より不定期に開催するようになった。

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レストランを貸り、料理を出してもらうことも。
お酒は松浦酒店の選りすぐりのお酒を飲み放題で。
多いときで60人集まる。

それだけではない。
地域で行われるイベントに合わせ、ゆるりと店内や店舗前でちょっとした角打ち(かくうち )的なイベントも。
そんなことで沼津ナイトマーケットにも参加。

イベントに参加した人がまたお店に来たり、
店先で飲んでいるときは新しい人が飛び入りで参加したり
今までの常連さんや新しい人たちが緩やかにお酒でつながり
お酒をおいしく飲んでいる。

さらに酒屋でお酒を買うならではのうれしいこと。
例えばホームパーティー。

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どのくらい必要かちょっと不安な時は相談に乗ってくれる。
更にラベルが汚れたりしない限り返品可能。
そのほか、もちろんギフト用にラッピングも行っている。
おいしいお酒を飲むためのサポートはばっちりなのだ。

“お酒をおいしく飲んでもらう。
それが酒屋の使命”
そう笑顔で答える青木さん。
時代が変わっても松浦酒店の使命はシンプルだ。

お酒を楽しむだけではなく、
酒屋でお酒を買うことも楽しみの一つになる。

≪松浦酒店≫
沼津市大手町3-9-1
TEL:055-962-0538
http://www.11sake.com/


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ふたつの顔を持って街をあたたかくする~六軒町~

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昔、沼津の新仲店商店街を越えると六軒お店があり
活気にあふれていたという話があった。
今でもタクシーを呼ぶときに“六軒町”というそうだ。

その話をオーナーが聞いて
またその活気を取り戻したいと昨年オープンしたお店がある。
その名も“六軒町”

何年も空いていた物件を借り
通りに明るい雰囲気を作り出した。

六軒町は夕方17時まではおにぎり専門店、
夜はお刺身や天ぷらなど和食がメインの居酒屋となる。

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昼と夜の顔は一転、
同期の昼間の店長井口さんと夜の店長真野さんは親子ほど年が離れているが
仲が良く、時間帯が違い会うことも少ないのだがお互いをフォローし合っているそう。

昼間のおにぎり専門店はなかなか珍しい。
お米もお米屋さんに相談し一番おにぎりに合うものを、
そしてガスのお釜で炊き上げ、保温にも注意を払っている。
お持ち帰り用ののりはぱりぱりになるように巻かないという徹底ぶり。

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メニューも約30種類。
中には塩からバターなど珍しい具も。
全部試したくなるような具はオーナー自ら色々な店を周りおにぎりを食べ
試作を繰り返し考えたもの。

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オーナーの山田さん、
おにぎりという日本のソウルフードを選んだ理由。
“おいしいおにぎりを食べるとほっこり幸せな気分になるじゃないですか”
シンプルだけどとっても優しい答え。

コンビニにはない、だれが握ったかわかるおにぎりは安心感がある。

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さらに
プラス200円でお惣菜をセットにできる。
味噌汁やお漬物、小鉢がつく。
スタッフには主婦の方が多く、メニューもみなさんで考えて作るそう。
家庭のあたたかな味が楽しめる。

スタッフの人数も多めなのだが
主婦が多い職場。お子さんや家庭で何かあった時にみんなでシフトを回していけるようにしています。
それもスタッフにお任せ。

女性オーナーならではの気配り。
おにぎりを握る手はいるもあたたかい。

そして夜。
沼津のレストランで料理長を務めていた真野さんが
本格的な和食を提供。

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奥の座敷はゆっくりとくつろいでもらえるように1日1組、時間制限なし。
おいしい料理をリーズナブルな価格で気軽に楽しんでもらいたいとのこと。
バリエーション豊かなメニューはただ今考案中。
ゆっくりと仲間たちと楽しむ空間はまた昼とは違うあたたかさを持つ。

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昼夜、二つの顔を持つお店“六軒町”
そして昼も夜もこの通りを明るく照らす。

≪六軒町≫
沼津市町方町35 鈴佐本店ビル1F
TEL:055-963-8839


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photo by chiye

家族のあたたかみの中で~つじ写真館~

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沼津銀座に店を構えるつじ写真館。
ここでの商売の歴史は長く、古くは御用邸に炭を納めていたという。
写真館を始めたのはご主人、辻泰男さんの代から。
泰男さんはこれから先、何か手に職をつけなくてはと考え、富山県のネギシ写真館へ修業に出る。
8年半の修行。
ご主人は修行先で奥様と知り合い、技術と共に笑顔が溢れる写真館になるであろうパートナーと生まれ育った商店街に戻ってくる。

“写真屋はお客様に気持ち良くなって帰ってもらうために雰囲気を盛り上げることが大事なんです”

インタビューに答えていただいたのは奥様の辻栄子さん。

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栄子さんはご主人と共に写真館を長年守ってきた。
つじ写真館のお客さんは七五三や入学、卒業などといった記念写真の撮影が多い。
撮影の緊張から硬い表情になりがちなお客さんを和ませ、リラックスした自然な笑顔を引き出すことがいい写真を撮るコツだそうだ。人生の大事な場面を写真という形に残すことに大きなやりがいを感じるとともに責任も感じるという。

“20年後、見直した時に嬉しくなるような写真を撮らなくてはいけないんです”

何年経っても記念写真のなかにはその時の感情や想いが変わらず収められている。
写真の一枚一枚にストーリーがあるんです、栄子さんは写真を見つめながら嬉しそうに語る。

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現在、ご夫婦のほかに3人の娘さんたちも手伝い、家族5人で写真館を切り盛りしている。
家族5人でやっているから5通りの考え方ができる。いざとなったときは家族だから団結できる。
家族経営の強みを栄子さんは語る。

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“手伝ってとか言ったことはないんですけど、自然と集まってきた感じです。やっぱり家族ですね”

家族と言えば忘れてはいけないのがミニブタのさくらである。
さくらが来たのは今から12年前、それ以来つじ写真館のマスコットとしてテレビや新聞など各メディアに露出。
さくらを目当てに訪れるお客さんもいるとのことだ。

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つじ写真館から感じる温かみや居心地の良さは家族が持つ温かみである。
お客さんはまるで家族の一員になったかのように迎えられ、人生の節目を一緒になって祝う。
一枚の写真が物語るストーリーはいつまでも色褪せることはない。

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≪つじ写真館≫
沼津市上土町36
TEL:055-962-1384

食堂からカフェに想いをつなげて~Cafe&Gallery Fran~

沼津駅北口から徒歩5分。
ビルの2階。
エレベータを降りると真っ白な廊下が現れる。
どこか昔懐かしい学校の廊下のよう。

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中に入ると奥にギャラリー、
真ん中に雑貨、そして窓側にカフェスペースが広がる。

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真っ白な壁にコンクリートの床。そこにあたたかな明るい木の家具が並ぶ。
窓から差し込む光も心地よい。
まるで北欧のカフェに来たような錯覚に陥る。

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机の上には小さな花がそれぞれ置いてあり、
床にドライフラワーや動物の置物、壁には絵。
気付きにくいところまできめ細やかさが光る。

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ここは、2人の姉妹が運営している。
両親の持っていたビル。
証券会社が入っていたのだが退去した。
そのスペースがもったいない。
空きスペースの有効活用にギャラリーをやってみようということになり、
それだったらお茶をするスペースも!ということで今の形になった。
ただの雑多な事務所は素敵な場所へ。

3つの顔を持つお店。
もともと雑貨が好きだった姉の加藤睦美さんが雑貨や洋服などをセレクト。
妹の今野智子さんはコーヒー修行に出た。
妹の智子さんにお話しを伺った。

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ここはお茶だけでなくランチやカレー、パスタなどのご飯を楽しむこともできる。
おいしいものだけを出したい。グルメなお二人、素材にもこだわり
パスタは淡路島のものを使用している。

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というのも実はここでご両親が40数年食堂をやっていたのだ。
70歳近くになり両親は引退した。
その姿を見て育った二人。
“ちょっとカフェごはんって感じよりも定食に近いのかしらね”
と。ボリューム満点で、しっかりとした味はオシャレな空間と相まってほっと癒される。
今もお母さんも一緒にキッチンに立っている。
お母さんのこだわりがちゃんと引きがれた味は
若い人からご年配の方まで引き付ける。

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それまではそれぞれお堅いところで仕事をしてた。
“楽しいことを好きなことを仕事にしてみたいと思ったの
 母は料理が好き。その仕事をしてる姿をずっと見てたから。
 大好きなことを仕事にできることは幸せ、もちろんそれには努力も必要だけどね”

取材に行ったこの日はちょうど智子さんは雑貨の買い付けに出ていた。

“ここって決まりがないのでなんでも対応がきくのがいいところかな”

だからいろいろな人とつ繋がってお店ができていっている。
ギャラリーで個展が開かれかれたり、
その中で、お店に作品を置くようになったり
お客さんの提案で新しい企画が出来たりするそう。

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12月にオープンしたばかりのCafe&Gallery Fran。
未来はどうなるのか、誰もがその一つのつながりになれるような場所だった。

≪Cafe&Gallery Fran≫
沼津市高島町3-4 加藤ビル2F
TEL:055-941-7338
http://fran0511.jimdo.com/


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絵が教えてくれた自然の美しさ~ギャラリー木耳~

焼き肉やの看板の横にもう一つ
ギャラリーの看板がある。

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何ともアンバランスな看板の先を覗くと無数の絵が並ぶ。
張り紙を見るとどうやらこちらは入口ではないようだ。

店の横の狭い通路を覗くと“ここから”という文字が見える。

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その文字に導かれ進むと普通の玄関が。
チャイムを鳴らしてみたが壊れているようなので
おそるおそる開けてみる。
すると奥から人が出てきた。
拍子抜けするほど明るく迎えてくれた。

どんな人が出てくるのだろうと身構えていたのでほっとした。
このギャラリー木耳の画家、本田照男さんだ。
室内には沢山の絵と画材が所狭しと置いてある。

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もともと焼き肉店だった店内の一部なので
換気扇カバーがついたまま。

友人が送ってくれた画集をきっかけに
60歳になって急にどうしても絵を描きたくなり
焼き肉店を辞めた。

そこから8年間、365日絵を描き続けている。
細いペンを中心に、アクリル絵の具、油絵具、そして鉛筆やパステルなど子供も使うような画材を使い

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細かい線が特徴の絵を多く書く。
モチーフは自然が多い。富士山も多く描かれていた。

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“人は生きていると不安やつらいこともあります。でも私は絵を描くと心が落ち着き静かになる。
 そうすると絵を描く対象をじっと見る。昆虫の模様の美しさ、山々の壮大さなど自然ってすごいな~と思う。
 それが楽しい”

絵を描くことで季節の移ろいを敏感に感じることが出来る。
43年間続いた焼肉店。
沢山の人に支えられ人気店だったそう。
今もまだ間違えて予約の電話が来るほど。
その看板とともに新しい視野が広がる画家活動。

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繊細で、でも力強く、カラフルな色が心を躍らせる本田さんの絵は
恵まれた自然がある沼津にいることを教えてくれる。

“ここ”というランプが光っている日はアトリエにお邪魔することができる。
もちろん絵の購入も出来るそうなので気になる絵があったら相談してみるとよい。

嵐の日は嵐の日らしく美しい。
春の日は春の日らしく美しい。

60歳から始めた絵は歳なんて関係なく
来る日も来る日も発見し、敏感に美しさを感じている。

≪ギャラリー木耳≫
沼津市旭町42-6
TEL:055-962-9800


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川を眺めながら心地よい音を愉しむ日~THE BLUE WATER~

窓の外には流れる川。
そこには気持ちよい風が流れる。
その川に面するように“ブルーウォーター”というお店がある。

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オーナーの天野さんは
新卒で洋服屋で働きはじめた。
今でいうセレクトショップのようなお店。
とてもよく売れる店だった。だが、お客さんたちからこんな声を聞くようになる。

“たくさん買うのはいいけれど着て行くところがない”

服は人を意識するところから始まる。

それから月一で近くの飲食店を借りパーティーを開く事にした。
ネクタイやジャケットなどドレスコードを決めて。

そんな時、毎回場所を探してやるのではなく新しいお店を作ろうということになった。
だったら、飲食店もやってしまおう!
ライフスタイルを提案する場をつくっていくことに。

その決意から会社を辞め飲食店にノウハウを学びに修行に出た。
そして1年後、仲間とカフェとアパレルを融合した店をオープンさせたのだ。
今でこそカフェとアパレルや雑貨が同じ場所にあるスタイルはなじみがあるが
その当時はそんな店はなかった。

そんな中、シェフは雇っていたのだが
ある日突然シェフが来なかった。
だが予約は入ってるし、お店を開ける限りお客さんは来てしまう。
そこで天野さんがメインでキッチンを担当することになる。
飲食店に修行に出たとはいえコックになるためではない。

その時に、魚屋に魚のさばき方を習いに行ったり、八百屋に野菜のことを聞きに行ったりした。
そうして2年くらいがったたのだが、もともとコックになりたかったわけじゃないということで、その店から離れ自分の店を創る決意を持つ。

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最初は飲食店から、そしてそのうち物販をしようと決めていた。
店舗を探すとき、一番大事することを“環境”と決めた。
普通だったら人通りや設備などを第一優先にするかもしれない。

そうではなく“自分の家を探すような感覚”で。

一瞬いる場所ならいい。でも長居をする場所だからこそ気持ちの良い空間でありたい。
だから何よりも窓から見える景色など環境を重視した。

場所探しは神奈川を中心に1年以上かけた。
なかなか見つからない中、親戚の紹介で今の物件を紹介された。
沼津もあんまりピンとこないし、親戚の紹介だし、でもとりあえず見ることに。
案の定、建物はボロボロ、天井は低いは階段は錆びている。
だが、中に入っていくと大きな窓の外に川がドーンと。
その景色を見た瞬間“ここでやってみよう”と思ったそう。

狩野川のようにゆらゆらと水が湛えている川は数少ない。

川が見え、空が抜ける。
マーケティングは一切しなかった。
地元の人たちがその良さを共感してくれなかったら辞めよう。
そうして、15年前ブルーウォーターが出来上がった。

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名前の由来は、沼津の川の近くで店を構えたからではない。
身近にある自然で子供が覚えられる英単語にしたかったそう。
水辺で、ブルーにイルミネーションされた川のほとりに店を構えることになったのは素敵な偶然だ。

ブルーウォータは、家具や人そしてモノが出来るだけシンプルな内装から始まった。
15年経つ今では数多くの商品やおいしい料理、そして働くスタッフの皆さんで彩られている。

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その中でひときわ目立つ木がある。
夏の間は窓を開けている。
正直暑い。だが風はある。
夏らしい空気感と時折涼しく癒してくれる風を感じれる。
風は何かがなければ見えない。
葉っぱが揺れることで風は見えるようになる。
“何かを置くと見えるようになる。そういう発想が好きなんだ。
人もそうでしょう。自分だけで頑張るよりほかの人と協力したりすることでその人の功績が見えてきたり”

風、そして川、山の景色。
それはぼーっとすることを許してくれる。
本を読むでもなく、心地よいBGMとともに。

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ブルーウォーターでは12年前から毎月ライブを開催している。
心地よい生活に必要な条件。
それは“おいしいもの” “人” “モノ”
そして“いい音楽”。

その音楽を天野さんセレクトで全国から呼んでいる。
評判や下調べは必要ない“心地よさ”が約束された音楽だ。
東京でもなかなかチケットの取れないアーティストも来る。
天野さんの人脈や今までの経験、そしてなんといってもこの“場所”
に素敵なアーティストや作品が今月も集まる。

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5/9(金) ライブLaika came back open19時start20時¥3500
10(土) 映画:Canta!timor上映会 open19時 start20時¥2000
11(日) ライブ:オグルスノリヒデ open19時 start20時¥3500

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『かけがえのない時間に、「今度」や「また」や「そのうち」はないと思います。
新しい価値体系や新しい目線を手に入れることが、日々の充実感や充足感を作るんだと信じています。
少しだけ手を伸ばす、少しだけ踏み出す。
そんな行為の先に、未来を作るピースが待ってると思います。』
と天野さんは今回のライブに想いを持たれていた。

こんなにも恵まれた場所だから
こんなにも自分を大切にする時間があってもいいような気がした。
それはブルーウォーターという場所が教えてくれる。
“未知の未体験のものも取り入れようとする勇気を身に着けてもらいたい”
川を眺めながら、おいしい食事と音楽を聴きに行く日が
生活の一部になるともっと自分の生活に愛着を持てるかもしれない。

≪THE BULE WATER≫
沼津市魚町15
TEL:055-951-0001
http://www.the-bluewater.co.jp/


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phot by cyie kawakami

眼鏡と共に127年~ヤシロメガネ~

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メガネの販売を始めて127年、上土商店街に店を構えたのが明治20年という老舗ヤシロメガネ。
江戸時代は桶屋だったというから商店としてのその長い歴史に驚く。
現在、店を引き継いでいるのは4代目となる八代泉さん。
もともとは東京の百貨店に勤めていた八代さん、メガネのことは何もわからなかったそうだ。

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“東京から沼津に戻ってきたとき、父と兄がいろいろと教えてくれました。あとは眼鏡の学校に通いました。やっぱり専門的にやるのであれば学校に行ったほうがいいかなと思いまして”

専門学校で2年間学んだ八代さんは日本眼鏡技術者協会の最上級資格であるSSS級認定眼鏡士に全国3人目の合格者として登録される。
メガネの専門職として学んだ知識や経験がメガネに対する絶対的な自信に繋がる。
そんな自信がトレードマークともなっている髪型に表れる。
自らが前面に出て注目を浴びることにより、仕事に対して責任感が湧くそうだ。

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“この髪型にして10年経つんですけど、目立つでしょ?だから、いい加減な仕事はできないんです。あとはお客様が緊張しないようにというのもあるんです”

初めてヤシロメガネを訪れる方が緊張しないようにすることは正確な視力を測定するうえでも必要なことだと八代さんは言う。普段のリラックスした状態でないと最適なメガネを作ることは難しいとのことだ。
全ては良いメガネを作るために。ヤシロメガネにはそんな想いが詰まっている。

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常用メガネの寿命は5~7年ともいわれる。
その都度、適切な視力測定、使用目的やライフスタイルにあったレンズ選定、フレーム選び、フィッティング調整など専門的で複雑な技術が必要となる。
だからこそ、メガネ作りは確かな技術を持つ信頼できるプロに任せたい。

“お客様とは長い付き合いになります。自分が生まれる前から通っていただいている方もいます。メガネとは、その方にとって人生の一部なんです”

メガネのことなら任せてください、笑顔でそう語る八代さんのプロとしての責任感、メガネに対する情熱を感じずにはいられない。

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≪ヤシロメガネ≫
沼津市上土町44
TEL:055-962-0896
http://846.co.jp/index.htm