Author Archives: 小松 浩二

トークライブ:ランドネ編集長×国土交通省沼津河川国道事務所所長

上土商店街のロットンでは1月も様々なワークショップやトークライブが行われる。

発酵を通じて食を考えたり、作家さんからモノづくりを教えてもらったり。
そして私たちの地域を考えそしてライフスタイルを考えるトークライブも行われる。

山と川が側にある生活。
この恵まれた環境をどう楽しむか。

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『山と川の魅力を知ろう!地域がもっと楽しくなる』
というテーマで、アウトドア女子に支持される雑誌「ランドネ」の佐々木編集長と国土交通省の大儀所長に対談をして頂く。
普段だと堅くなってしまう内容をビールと静岡の食をつまみながら緩く楽しみながらの聞く会。

ランドネの2月号に沼津アルプスが特集された。
沼津アルプスは低山ながら楽しめる山として全国的にも注目される。
清水町出身の佐々木編集長から、沼津アルプスの事や全国の面白い山の情報をお話して頂く。

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国土交通省沼津河川国道事務所は道路、海岸、河川を管理する。
川が街の生活の一部になればと社会実験事業を行い、狩野川河川敷地の利用方法なども検証している。
また子どもたちが自然を体感し、川に親しみをもってもらおうと「狩野川わくわくクラブ」を設立した。
前任では九州の地区を管轄していた大儀所長、その地域に比べ狩野川流域では生活の中に川が馴染んでいないようだ。
大儀所長には全国の川のことや、狩野川のことなどをお話しして頂く。

身近に山や川がある沼津。
この恵まれた環境をもっと生活の中に取り入れるとこの地域がもっとおもしろくなるのかもしれない。

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山や川は誰でもが利用でき、そこへのアクセスは当然。
この、パブリックアクセス権は山や川とどう向き合えるかを知り、自然や土地へのリスペクトがなければ成り立たない。
世界の地域と比べ、日本の社会は“川や山を親しみをもって楽しもう!”というより“山や川へ行ってはいけない”というメッセージが強かったような気がする。

ぜひこの機会に山や川の簡単なルール、そして楽しみ方を知るきっかけになれば。
今回、沼津あげつち狩野川活用研究会の河川敷利用に関する報告する。

こう聞くと、堅い会に聞こえてしまうが、ざっくばらんに質問なども。
ビールを片手に、川でこんな事をやってみてはどうか、昨年から行われている河川敷のテラスでの水辺のステージでこんなことをやってみたい、などのご意見もぜひ!

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日本一深い深海と日本一高い山富士山に囲まれた、自然豊かで街が近いこの地域。
ベアードビールを飲みながら自然がぐっと近くなるお話しをご一緒に!

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◆開催日時;1月18日(土)
◆時間:19:30~21:00
◆参加費:2,000円(ビール・日本酒などワンドリンク・ちょこっとおつまみ付き)
◆定員:30名 ※先着順となりますのでお早めのご予約をお勧めします。
◆申し込み方法;店頭、電話、または下記ページのフォーマットよりお願いします。
 電話:055-919-1060
http://lotn.jp/events/talklive201401/

お正月の街を楽しむ

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お正月の楽しみのひとつといえばショッピング。
その主役と言えばやはり福袋ということになるだろう。
何が入っているか分からないのも楽しみのうち。
新年の運試しとしても面白い。
そんな福袋を販売するお店を訪ねてみた。

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まず向かった先は上土商店街の洋服屋、C-three。
年明けは1月2日からの営業。
用意された福袋は3種類、どれも10,000円とのことだ。

次に向かったのは大手町のりぐる。
ちょうど福袋を作っているところをお邪魔した。
こちらはほにやのバックや衣類が詰まって、値段も10,000円から50,000円と選べるようになっている。
営業は1月3日から。

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駅前のイーラdeでは1月1日より各店舗で福袋があるそうだ。
http://www.e-ra-de.com/inedx_mainpic20140101/20140101mainpic.pdf

いずれにしても数量限定のため、早めの購入をお勧めする。
西武が無くなって初めてとなるお正月。
やはり沼津は商業の街、
福袋を探してお店めぐりをするのもいいだろう。

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≪C-three≫
沼津市上土町78
電話:055-952-6893

≪りぐる≫
沼津市大手町3-5-22 日専連ソニックビル1F
電話:055-962-0981
 

≪イーラde≫
静岡県沼津市大手町一丁目1番6号
http://www.e-ra-de.com/index.html

約2時間のトレッキング~大平山~

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“週末はみんなで山に行こうか”

気軽にトレッキングに行けるのは沼津ならではの利点。
今回は山登り初心者にも練習になるよう短時間で登れる大平山(おおひらやま)を選んだ。
沼津アルプスの最も南に位置する標高356mの低山だ。

沼津アルプス標高MAP

短時間だが、グイっと急斜面を登り絶景を楽しめる。
休憩を考えなければ2時間ほどで、登って下山できるコース。

バスで向かうのがおすすめだ。
沼津駅からバス停7番多比(たび)方面行き。15分置きにバスが出る。

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25分ほどで多比停留所に着く。
下車し停留所から少し引き返したところに多比口峠登り口の小さな目印が現われる。

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多比口峠登り口から登り口まで20分ほど舗装された道を歩く。

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大平山トレッキングの装備として落ち葉で滑りやすくなっていたりするので
足元はしっかりとした靴がおすすめだ。
膝が弱い方や山登りに慣れていない方にはストックやステッキがあると
体にかかる負担が軽くなる。

初めての山登りで専門店へ行って高価な装備を揃えるのではなく、
まずは自分が持っているものからポリエステルやジャージなどの
動きやすくて汗をかいても乾きやすい服を選んでみる。
そして実際に山に登って必要な物を揃えていくのをお勧めする。

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落ち葉で覆われた山道へ入っていく。
歩くたびカサカサと乾いた落ち葉の気持ちのよい音が鳴る。
ところどころ土を掘り返したあとがある
イノシシが掘った後だ。
イノシシは植物の根、ミミズなどが大好物で土を掘って探す。

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しばらく歩いていると木の実を見つけて盛り上がる
どんぐり、栗、カラスウリなど色んな木の実が落ちている。
「リースの飾りにしようかな」という声。
自然からの刺激で想像したり何か作ってみたくなったり
自分の中から様々な思いが芽生えてくる。

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山道から20分程で鷲頭山方面と大平山方面への分岐点に着く。

大平山山頂を目指し尾根道を歩く。
先ほど歩いてきた道とは違って
手をついて這い上がらなければならない坂道も現れる。

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木々の間から右手には静浦の海が見え左手には大平の町並みが見渡せる。

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ずっとこの坂が続くのかと少し弱音を吐いてしまいそうになった所で
ちょうど山頂に到着!

お楽しみのお昼ごはん。

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今日は鍋、フライパン、ガスバーナー、食材、水など
ある程度人数がいると荷物を分散して色んな物を持ってくることができる。

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カレーを温め、黒はんぺんを焼き
お湯を沸かしちゃんと出汁パックでお出汁をとってお味噌汁を作る。
具は青さのりだけのシンプルだけど香りが良くて本当においしい。

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街中でお店に集まりランチをするのも楽しいけれど
自分たちの足で目的地に行き
自分たちの手で簡単なものだけど作って食べる。
街の中では味合うことの出来ない雰囲気。

お腹がいっぱいに、心も楽しさでいっぱいになった頃、下山開始。
“あれ?もう分岐点に着いたの?”と
大平山山頂から15分もしないうちに分岐地点を通過にみんな驚く
下りは登りとは違って自然に足が進んでいく。

帰りのバスは休日のみ沼津港経由の便もあるので、バスの時間を確認して港で買い物というプランもおすすめだ。
http://www.izuhakone.co.jp/bus/search/timetable/route/route019.php

外から帰ってきてからも大人の外遊びの続きがある。
山からちょっといただいてきた木の実のお土産、
この木の実は本来、山に住んでいる者たちのものなので少しだけ頂く。
今回はどんぐり一粒をピンの飾りに付けてみた。
これからの季節、ニット帽やストールなどに活躍しそう。
付けているとちょっとウキウキしてしまう。

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何も手を加えなくても花のアレンジメントの周りや
ただ器に木の実を並べるだけでも、季節のディスプレイとして楽しめる。

山にあった季節のモノを生活の一部にさりげなく取り入れる。
大人になっての外遊びは、生活のなかに心地よい余韻を残す。

八百屋が街に帰ってきた!~きただ青果店~

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【2013年の記事です。現在は記事のサービスを施設で提供しておりません】

今から15年前、それまで続いた千本緑町での店を閉め、大手スーパーのテナントに入った。
この地で八百屋を始めたのは祖父の代、戦中だという。
この界隈には八百屋や魚屋などの個人の商店がいくつかあり、買い物客で賑わっていた時期もあったそうだ。

“夫婦でできる範囲でやりたいなと思っていたんです。あとは買い物がてら話をしに来るというお客様のためにもいいかと思いまして”

そう語るのは3代目の北田正直さん。

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今年11月、きただ青果店は一度閉めた店のシャッターを再び開けた。
15年振りに帰ってきた街の八百屋さんを多くの住民が歓迎した。
北田さんは専門学校卒業後、東京で八百屋の修業をしたとのこと。
商店街にあったそのお店は、駅から近く電車が着くたびに人が降りてくる。
その人々の呼び込みをしたりと昔ながらの八百屋だったそうだ。

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“いまでも昔の八百屋のやり方です。段ボールの裏に品名や値段を書いたりとか”

時代の流れと共に姿を消していく個人の商店。
その流れと逆行するかのような北田さんの決断、それを待っていたかのような住民。
そこにはどこか懐かしい店と人との繋がりがある。

“お客様に助けられています。お年寄りも若い人もみなさん懐かしがってくれます。15年前とお客様は変わらないです。お互い若干歳をとったぐらいですよ(笑)”

店内の通路は広めに作られている。
それはベビーカーが通れるように、そしてカートを引いたお年寄りもゆっくり買い物ができるようにと考えてのことだ。若い夫婦が営む店、その心配りが嬉しい。
また、買い物の際には一言添えてくれるのも嬉しいところだ。

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“スーパーの青果コーナーではなくて、八百屋なんです”

その一言に北田さんの八百屋としての誇りを感じる。
質問には全て答えられる、それが専門店の強みだと北田さんは言う。
街には24時間営業の大型店ができ、商店街がなくなっていく現在、実に羨ましく魅力的な話だ。
そこには利便性や合理性では割り切れない、顔の見えるコミュニケーションが存在する。
何よりも若い店主を見守っていこうという地域の心意気のようなものがあるのではないだろうか。

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≪きただ青果店≫
沼津市千本緑町3-1
TEL:055-962-1929

Waterside LIFE ▷ 美食倶楽部 蓮

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Waterside LIFE
≪美食倶楽部 蓮≫
沼津市上土町12
055-962-7160
http://www.numazu-ren.jp/

大きな地図で見る

地域が作家を育てていかないと~千松庵・千松窯~

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“陶芸に限らず若い作家はいっぱいいる。そういった作家を地域が育てていかないと”

満面の笑みでそう語るのは千本緑町に工房を構える陶芸家、内村実さん。
嫌味を感じさせない快活な言動、その豊かな人間味に魅了される人も決して少なくはない。
そんな内村さんに助言を求める地域の若手作家も多数いる。

若い作家から内村さん自身も常に新しい刺激を受け、作品へのインスピレーションとする。

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陶芸を始めて23年、その前はグリーンサウナという男性専用のサウナのオーナーであった。
当時はサウナ自体珍しく駐車場に車が止まりきれないほどの盛況ぶりだったそうだ。
そのころから大好きだったお茶か陶芸の道で生きていこうと考え、下香貫にある杉山昇さんの陶芸教室に通い基礎を学ぶ。

“本気で陶芸をやったら終わりがないから大変だよ”

粘土から釉薬、陶芸に使うための道具まで全て自作。

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試行錯誤を繰り返し、ようやく自分らしい陶器を作れるようになったという。
それでも同じものはできないというから陶芸は奥が深い。

“陶器は脇役だからね。花瓶だって花を目立たせるためにある。陶器は目立っちゃいけないんだよ”

奥深い陶芸の世界をわかりやすく伝えるため、陶芸教室も開いている。
千松庵陶芸教室と名付けられた教室には20~30人の生徒さんが通う。
なかには10年間通っている方もいるそうだ。

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生徒集めに苦労したかと思えば、教室を始めてすぐに口コミで人が集まったという。
これもまた内村さんの人柄であろうか。

100円で食器が買える現在、それでも本物の陶器を求める人々がいる。
茶碗や湯呑みなど毎日使うものは使えば使うほど愛着がわく。
持ったときの手触り、口をつけたときの口当たり、作家の個性は細部に表れる。

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そんな内村さんの個展が魚町のひねもすcafeで現在行われている。
意外なことに沼津市内では初となる個展。約170点の作品が展示されている。
この機会に是非手に取って触れていただきたい。
陶器の持つ温かみ、ふたつとない個性を感じることができるだろう。

≪千松庵・千松窯≫
沼津市千本緑町3-15-11
TEL:055-962-4526
http://www2.tokai.or.jp/green/kyousitu.html

≪ひねもすカフェ 内村実 うつわ展≫
12月29日まで開催
沼津市魚町20番地
055-951-7812
http://www.geocities.jp/hinemoscafe/

居酒屋から街を元気に~あした葉~

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“この店から沼津の街を元気にしていきたい”

アーケード名店街と沼津駅北口に店を構える鉄板焼あした葉。
沼津ブランドにも認定されているキャベⅡなどアイデア満載のメニューと店員さんの元気な姿が印象的なお店だ。インタヴューに答えていただいたのは代表取締役の望月大樹さん。

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もともとは人情屋台という屋台村だったものを13年前、望月さんが現在のアーケード名店街の場所に移転、あした葉としてオープンさせた。アットホームな雰囲気にファンは多く、いつも賑わいが絶えないお店である。

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また、望月さんは近隣の飲食店と飲み歩きのイベントを行ったり、数軒の居酒屋さんと復興のチャリティーイベントを行い街に賑わいをつくる中心的な役割をしている。
望月さんのまわりには、気持ちがよく元気な人が集まる。

“やっぱり自分たちが楽しまないとね。元気と笑顔を与えることでお客様にそして地域の人たちに喜んでもらえたらいいです”

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望月さんは飲食業の前には大手工場で働いていたそうだ。
製造業とは違い多くの人と接することのできる飲食業に魅力を感じているという。

“やっぱりお客様と直に接することで自分をどうアピールするか、覚えてもらうかによってまた会いに来てくれる方もいますからね”

飲食業の魅力を知るためのすべてがここには詰まっている。
オープンキッチンならではの見られているという意識が見せているという意識に変わる。
その意識の変化が自信になりその人の表情を変える。

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働き始めればみんないい顔をするようになる、望月さんは嬉しそうにそう語る。

“うちで働くとかっこよくなったねとか可愛くなったねって言われますよ。自己の成長なくしては成功はあり得ない”

その成長のための環境を作る望月さん。
経営者と従業員の出会いは、いわば縁である。
従業員とすればどれだけいい経営者に出会えるか、それにより全ては決まるといってもいい。

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現在、あした葉はスタッフを募集している。

“今ある現実に対して退屈だなとか何かやりたいなと思っている人に応募してもらえたらうれしいな。
厳しさの中で共に成長できる人材が望ましい
そして一緒に街を作って行こう、10年後の沼津を作るのは自分たちだ”

望月さんは自信を持って答えてくれた。
お客さんにとって魅力的なお店が集まればそこは賑わいのある街に。

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≪元祖あした葉≫
沼津市町方町94
TEL:055-962-7784

≪鉄板あした葉≫
沼津市高島町21-1
TEL:055-922-7784

勤務時間:17:00~25:00(時間内で応相談)、週2日からOK!
時給:850円~(高校生800円)

生まれ変わる自転車 ~Re:Cycleing~

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毎月第2火曜日、市内の自転車販売店が香貫山の麓に集まる。
目的は放置自転車のリサイクル。
沼津市では保管期間が過ぎても引き取りに来ない自転車のうち、再生可能な自転車をリサイクル自転車として再生する事業を今年4月から始めた。
この日もあいにくの天候のなか、自転車販売店の皆さんが集まった。

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全員が集まるとくじ引きにより順番が決められ、その順番通りに各々選んだ自転車を持っていく。
持っていく台数に制限はないが、そこは自転車のプロ、再生できるものとそうでないものが瞬時に振り分けられる。こうして引き取られた自転車はそれぞれの店舗で再整備、防犯登録をし、TSマークを付け販売される。

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放置自転車の行方が気になったので販売店のひとつ、サイクルショップマスダを後日訪問してみた。
サイクルショップマスダは三枚橋町に店を構える老舗自転車店。
その始まりは戦前という。

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放置自転車は3代目である増田克彦さんの手にかかりキレイに店頭に並んでいるではないか。
その新車に見劣ることもない出来栄え!さすがプロの仕事である。

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“お店によっては色を塗ったりもせずに販売したりしますが、うちはほとんど整備してきれいにしてから販売するんです”

悪いところは全て直さないと気が済まないという増田さん。
鍵やかごは完全に新しいものに取り換える。ネジ一個も気になると交換するというこだわり。
一台あたり一日かけての作業になるそうだ。
こうして放置自転車として眠っていた自転車に新しい命を吹き込む。

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“整備に時間をかけているせいか、うちの場合リサイクル自転車はよく売れますね”

新車の値段が上がる現在、10,000円で買えるリサイクル自転車を買い求めるお客さんも多いという。
各販売店によって整備の具合から価格まで違うとのこと、自分の求めるものを探し各店舗を回ってみるのも面白いかもしれない。

リサイクル自転車の取り扱い販売店の一覧は沼津市のホームページで確認できる。
詳細はコチラ

放置自転車、中古と敬遠せず一度自転車屋さんで実物を見てみることをおすすめする。

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≪サイクルショップ マスダ≫
沼津市三枚橋町6-7
TEL:055-962-1526

よさこい東海道を振りかえる

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開催は毎年11月の第二土曜と日曜。
この日は全国から集まった踊り子たちによって、沼津に限らず近隣市町のホテルもいっぱいになる。
平成9年から始まったよさこい東海道も今回で17回目。
今年は北は北海道からよさこいの本場高知まで全国の70チーム、約3200名の参加者があった。
最優秀賞に該当するよさこい沼津大賞には大富士with雄大グループが輝いた。
揃った踊りと笑顔で観客を巻き込み、祭りを盛り上げた。

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“自分たちの街に誇りを持てるような祭りを作ろう”

本町で4代目むさしやを営む竹下功一さんは、17年前の祭りの立ち上げから関わり、昨年から務める祭り運営の責任者、よさこい東海道実施運営部会長としてこう語る。

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沼津のよさこいの特徴は流し踊りにある。
仲見世、北口、上土、魚町・仲町、アーケード名店街、本町と市街地各所の交通を遮断して踊り歩く、
そんな流し踊りは全国を見ても珍しいと竹下さんは言う。
狩野川の階段堤を使った演舞場など川をバックに踊るというロケーションも珍しいそうだ。

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全国から集まる踊り子たちも沼津ならではの環境を楽しんでいくという。
開催時期が遅いこともあり、全国のよさこいの踊り納めという意味合いもあるそうだ。

“沼津発信の祭りとしてオリジナルなものを作っていくそういう意識でやっています。今では全国の人たちから沼津ってすごいねって言ってもらえてます”

自分の住む街にこんな誇らしい祭りがあったとは!
では、よさこい初心者の自分はどこを見ればいいのか。

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“踊りがそろっていると迫力がありますが、基本的には上手い下手ではなく楽しさが伝わればいいと思っています”

なるほど!だったら自分にも分かりそうだ。
見てるだけでは我慢ができないという方は、思い切って飛び入り参加自由の“よさこい東海道みんなで踊り隊”に参加してみるのもいいだろう。

“沿道のお客さんがすごい盛り上げてくれるから踊り子も楽しんで踊ってますよね”

そう語るのは大手町、りぐるの代表取締役、中川尚子さん。
りぐるは今年10年ぶりの出演となった高知県のよさこいチーム『ほにや』のグッズを販売したり、
日頃からよさこい好きが集まるお店として知られる。

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大音量の地方車、華やかな踊り子、沿道の観衆、サポートのスタッフ各々の力が足し算となってひとつの祭りができる。どうやら難しく考える必要はないようだ。その場の雰囲気をそのまま楽しめばいい。
祭りの楽しみ方は人それぞれ。自由なスタンスが自由な空気を作る。
人と人とが沼津の街を舞台にして繋がる祭り、よさこい東海道。
晩秋の沼津の風物詩として、これからも祭りをもっと楽しみたいものだ。