八百屋が街に帰ってきた!~きただ青果店~

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【2013年の記事です。現在は記事のサービスを施設で提供しておりません】

今から15年前、それまで続いた千本緑町での店を閉め、大手スーパーのテナントに入った。
この地で八百屋を始めたのは祖父の代、戦中だという。
この界隈には八百屋や魚屋などの個人の商店がいくつかあり、買い物客で賑わっていた時期もあったそうだ。

“夫婦でできる範囲でやりたいなと思っていたんです。あとは買い物がてら話をしに来るというお客様のためにもいいかと思いまして”

そう語るのは3代目の北田正直さん。

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今年11月、きただ青果店は一度閉めた店のシャッターを再び開けた。
15年振りに帰ってきた街の八百屋さんを多くの住民が歓迎した。
北田さんは専門学校卒業後、東京で八百屋の修業をしたとのこと。
商店街にあったそのお店は、駅から近く電車が着くたびに人が降りてくる。
その人々の呼び込みをしたりと昔ながらの八百屋だったそうだ。

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“いまでも昔の八百屋のやり方です。段ボールの裏に品名や値段を書いたりとか”

時代の流れと共に姿を消していく個人の商店。
その流れと逆行するかのような北田さんの決断、それを待っていたかのような住民。
そこにはどこか懐かしい店と人との繋がりがある。

“お客様に助けられています。お年寄りも若い人もみなさん懐かしがってくれます。15年前とお客様は変わらないです。お互い若干歳をとったぐらいですよ(笑)”

店内の通路は広めに作られている。
それはベビーカーが通れるように、そしてカートを引いたお年寄りもゆっくり買い物ができるようにと考えてのことだ。若い夫婦が営む店、その心配りが嬉しい。
また、買い物の際には一言添えてくれるのも嬉しいところだ。

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“スーパーの青果コーナーではなくて、八百屋なんです”

その一言に北田さんの八百屋としての誇りを感じる。
質問には全て答えられる、それが専門店の強みだと北田さんは言う。
街には24時間営業の大型店ができ、商店街がなくなっていく現在、実に羨ましく魅力的な話だ。
そこには利便性や合理性では割り切れない、顔の見えるコミュニケーションが存在する。
何よりも若い店主を見守っていこうという地域の心意気のようなものがあるのではないだろうか。

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≪きただ青果店≫
沼津市千本緑町3-1
TEL:055-962-1929

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