上土商店街にある古着屋のJOUJOUKA。
夫婦で営むお店。
二人が1か月をかけて選び抜いて買い付けてきた服や雑貨達は
どれも素敵でファンも多い。
沼津に住む人はもちろん、東京からも二人の服を求めてやってくる。
遠くからでも足を運んでしまう。
ちょっと会いに行きたくなる。
もちろん売られているものはどれもこれも素敵。
店内も自分たちで改装し、いい空間が広がる。
だけどそれだけではない。やっぱり二人に会いたいのだ。
その空気感はなんとも言えない。
なんでこんな空気感が出てくるのだろうか・・・
その謎をとく一つにこの夫婦の暮らしがあるんだと思う。
それはどんな暮らしなのかというと
「地域を楽しむ暮らし」だ。
沼津といえば「海」。
千本浜はきれいな湾曲を描き、その先には富士がそびえたつ。
潮の流れによりけりだが、調子がいい時は本当に透き通るきれいな海が広がる。
すぐそばには松が生い茂るなんとも情緒あふれる場所である。
その海をライフスタイルの一部にしている二人。
朝起きて、浜辺を散歩し、自転車で海岸線を走る。
海がきれいならばそのまま泳ぐ。
ひと泳ぎして、家に帰り、シャワーを浴び、朝ご飯を食べて店に行く。
なんだか気分が乗る日はそのまま港にご飯を食べに行くことも。
仕事が終われば、ベアードビールを飲みに沼津港のタップルームに行く。
沼津の魅力を自然体で堪能している。
なぜ泳ぐのですか?と聞いてみた。
答えは「気持ちよさそうだから泳ぐ」
なんてシンプルなんだろう。
この「シンプル」こそが大切なのだ。
理由はなんだっていいし、偉そうな理由なんていらないのだ。
「海がきれいだったら泳ぐ。
飲みすぎた次の日は海に入らない。」
こじゃれた小手先のおしゃれではない
本物のおしゃれ、というか本物の「好き」を寄せ集めたような二人の生活。
出来上がった楽しみではなく
楽しみの原石をふたりで磨き上げたものなのだ。
だから「楽しみ」は
その人の磨き方によって全然違うものに変わるだろう。
どこにでもあるようで、どこにでもない。
同じ場所、同じ条件もない、
それが「自然」。
ただ1ついえることはご主人が言っていたこの言葉。
「家でTVをみてるだけではもったいない。」
なるほど。
一歩外に出てみれば、それぞれの広がる景色がある。
テレビで見るような”いわゆる”景色なんていらないから
自分らしく楽しめばいい。
自分らしく楽しんだ人の顔は気持ちがいい顔だ。
ふたりの無邪気な顔につられて海に行きたくなる。