食をつなぐ魚市場

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街がまだ眠りについている早朝5時、すでに沼津魚市場INOには数多くの新鮮な魚が並ぶ。
INOは市場機能に展望デッキ、食堂など観光要素を融合させた新しい形の卸売市場である。

今回、INOを案内していただいたのは沼津魚市場株式会社、広報課の稲葉友美さん。

まず、驚くのは魚の種類の多さ。駿河湾でとれたものはもちろん、全国で水揚げされたものがここには集まる。その中でも目を引くのは駿河湾で獲れた深海魚とサバの量だ。
深海魚は主に底引き網(トロール漁法)で獲れる。
手長エビやカサゴ、メヒカリなど馴染みのものからまったく見たこともない魚まで獲れる種類は多い。

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“トロール漁は9月中旬から5月中旬まで。沼津魚市場は年間350種類ぐらいの魚を扱っているんですけど、そのほとんどが深海魚です”

日本一深い海、駿河湾の特性を活かしたトロール漁が沼津の特徴だと稲葉さんは言う。
さらに驚いたことは水揚げに対するサバの占める割合の高さだ。
沼津と言えばアジが有名だが、水揚げされるのは圧倒的にサバのほうが多い。

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“去年度で言うと水揚げの76%はサバです。その次がイワシ、そしてアジの順です。どうしても沼津というとアジというイメージのほうが大きいですから”

魚市場では数年前からサバのブランド化を進めている。
サバを使った料理コンテストをおこないサバに親しみをもっていく取り組みや
サバの付加価値向上のプロジェクトが進んでいる。
では、なぜサバなのかその理由を稲葉さんに訊いた。

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“サバがたくさん獲れるんですけど現状は値段が安いんです。ブランド化を進めることによってサバの価値を上げ、漁師さんに潤ってほしいという想いがあるんです”

魚市場を通じて多くの人々が携わる。
そのすべての人々が豊かになること。
それが最終的にたべる人のの食を豊かにする。
沼津魚市場は普段忘れがちな生産者と消費者の関係を今一度確認できるそんな場所だ。

沼津の街にはそんな海の幸を活かす料理人も多い。
御用邸の松間の饗宴では沼津魚市場の海産物も登場しシェフがお皿に演出をする。

イタリアンのサンテラスキッチンは、トロール漁の駿河湾パスタ。
中華の一歩はサバの黒酢揚げ。
フレンチのaiaiはトロール漁の魚を使ったスープドポワソン。

港街には食の豊かさが溢れている。

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沼津魚市場では、セリの見学ツアーを月1回ほど実施している。
5時半に集合し約1時間半。千円で体験できる。
日程など、ホームページで確認するのがおすすめだ。

沼津魚市場INO
沼津市千本港町128-3
電話:055-962-3700
http://www.numaichi.co.jp/index.html

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