Category Archives: Proud NUMAZU

森藤七郎の末裔がつくる野菜

愛鷹山の麓に石川という地区がある。
この地域の農業の歴史を知ろうと森さんにお話を伺った。

IMG_0432

森家はこの地域の有力農民であり、1797年に幕府が愛鷹山に馬牧を開いてからは
5~7代にわたって馬牧の管理・経営にあたった。

森さんのひいお爺さんは森藤七郎と言い明治から大正にかけ
村長 村会議員 県会議員、などをつとめ地域行政に尽力した。

IMG_0438

江原素六と共に愛鷹山麓の土地を国から払い下げ地元に還元をする。
また浮島地域の開拓にも携わる。

30年前、森家の蔵を壊した時、森藤七郎を含む森家の史料は焼かれずに
沼津明治資料館に渡された。
それは5,000点以上の莫大な量だったようだ。
明治資料館の学芸員が整理し、目録も発刊された。

幾世代にもわたり豪農・地主として村の指導者であり続けた同家ならではの史料。
沼津ジャーナルとしても、これらの歴史を知ることから始めていこうと思う。
この地域の魅力がまた新たなところから見えてくるかもしれない。

現在も森家では愛鷹の麓で農を営む。
6年前、ご主人が本格的に専業農家となり様々な野菜をつくる。

IMG_0452

この日は赤おくらやきゅうりの収穫。
歪な形や虫に食べられてしまったものも。
農薬を使わずに育てられた野菜たちは、生命力を感じる。

IMG_0488

地域の方々に、安心でありおいしいと感じてもらう野菜をつくる事に尽くす森さん。
土づくりにも熱心に取り組み、様々な菌、植物、虫が連鎖して有機的な役割を持った土壌を目指す。

“有機的な”
森さんの物事に真摯と向き合う時の目を見ていると、
かつて森藤七郎もまた有機的な地域づくりを目指し、そして動いていたのかもしれない。
と、ふと思った。

地域への想いは今も受け継がれ、そして味わうことができる。
森さんの野菜は自慢フェスタのセンターテーブルにて料理としても提供される予定だ。

IMG_0463

本場のソーセージを求めて

numazu journal

沼津で唯一の養豚農家が門池南西に店舗を構えたのは今年4月5日。
ちょうど門池の桜が見頃を迎える時期だ。
もともと市場に出荷する生産だけを行っていた農家が、
加工販売を始めたのは三代目である石塚貴久さんのアイデア。

麦豚工房石塚の豚は、餌となる麦を普通の豚より3倍近く多く配合しており、
脂質がよく、旨み成分を多く含む。その一番いい豚を自分のお店で販売したい、
それがオープンによせる石塚さんの想いであった。

numazu-journal-(2)

“どうせ修行するなら、すごい人のところがいいと思って”
最高のものを最高の技術で。
修行に行ったのは業界でトップをいく厚木ハム。
世界最大級の食肉加工コンテストIFFAで日本人初の3位となった嶋崎洋平さんのもと、
義理の妹である小野育恵さんがおよそ2年の修行を行い、その技術を学んだ。

カッターやスモーカー、真空包装器など設備もすべて本場ドイツ製のもの。
保存料や着色料は一切使わず、スパイスやスモークに使用するチップもドイツから取り寄せている。
こだわりが絶対の自信に繋がる。

numazu-journal-(3)

そんな石塚さんが今年、沼津自慢フェスタに初めて出店する。
ソーセージはもちろん、焼肉、豚のホルモンをカリカリに焼いてニンニク醤油で味付けたものなど
想像しただけでもよだれが出るラインナップだ。

また、当日は数量限定での販売を検討しているポークジャーキーもある。
“出来立てを食べたらびっくりしますよ。豚の脂と赤身をハサミで切り分けて、
一枚一枚のばすので手間はかかりますけど、すごく美味いです”
手間を惜しまず、丹念に作りこまれたポークジャーキー。
ビールに合わないわけがない。また新しい楽しみが増えた。

渡邊精肉店のあしたか牛、そして麦豚工房石塚の豚肉。
自慢フェスタで肉三昧。それもまた醍醐味だ。

IMG_0223

麦豚工房石塚
沼津市岡一色145-1
電話:055-943-6456
公式ブログ:http://ishizukapork.eshizuoka.jp/
Facebookページ

シチリアと沼津に魅せられて

numazu journal (4)

自慢フェスタの2日目、センターテーブルに登場するサンテラスキッチン。
そのサンテラスキッチンを支えるシェフ、山田慶介さんは東京出身。
東京から移住して3年、見えてきた沼津の良さからイタリア料理に対する想いまで訊いてみた。

●沼津に来られる前はどこでシェフをされていましたか?
「僕は生まれが東京だったので都内のイタリアンで仕事してたんです」

●そうなんですか!
「沼津の名前は知ってたんです。魚介類とか食材を仕入れていました。
で、業者さんとの縁もあって沼津に来たんです、知人の紹介といいますか」

●なるほど!沼津に来ての感想はいかがですか?
「沼津はいい場所ですね。海も近くて、山も近いので、都内では扱えない食材がけっこうありますね」

Continue reading

我入道漁協即売所

沼津港にいくと奥にある食堂街や市場、沼津深海水族館に行く人が多いが
実は港の入口には我入道漁協即売所がある。

numazujournal_ganyudo4

沼津の干物をはじめ、海産物加工品を取り揃えている。
漁協の直営店なので安心、安全な海産物を安く買うことができるのも魅力の1つだ。

昔ながらの建物に入ってみると
お母さんたちが笑顔で接客をしている。

numazujournal_ganyudo2

数多く取り揃えられた干物たち。
店先にはサバの醤油干しをつくる姿を目にすることができた。

我入道漁協は今年も沼津自慢フェスタ2013に出店する。
メイン商品はたちうお春巻き揚げだ。
今回のために考えたこの商品。
最初はカレー粉をかけてみたり、梅ペーストを塗ってみたりと試行錯誤を重ねた。
そうして行き着いたのは
“味付けは塩コショーのみでシンプルに。”
そうすることで太刀魚の香がしっかりととでた。

numazujournal_ganyudo5

今回太刀魚を使うことで
たくさんの人に沼津で獲れた魚を食べてほしいという思いを伝える。

この即売所では
あまり見かけない“たちうおの干物”も販売してる。

生活習慣が変わる中で、魚離れも進んでいるように感じるが、
この我入道漁協即売所にはリピーターも多い。
撮影がよく行われる沼津だけあって、芸能人が帰りにお土産として買っていき
それから毎年注文が来たり、
我入道出身のハンマー投げの室伏選手のお父さんは
「活力の源は干物」といってよく買っていったそう。
ちなみに先週ドラマの撮影がここであったそうだ。

numazujournal_ganyudo1

沼津港に来たときはちょっと入口の方も
見てもらいたい。
撮影の場所にも選ばれるような趣のある風景と
品揃えよく取り揃えられた干物、
そしてお母さんたちの笑顔に会える。

numazujournal_ganyudo3

我入道漁協水産物展示即売所
静岡県沼津市千本港町128-1
無休(12月31日~翌1月4日休) 8:30~17:00(閉店)

記念日を彩る

駅からほど近い沼津の住宅街にあるラセール。
本格的なフランス料理を味わうことができるここは平成元年にオープンした。

しかし、歴史は古い。
江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎作家、近松半次の遺作『伊賀越道中双六』は
日本三大敵討ちの一つを題材にした名作である。
その舞台に沼津の雲助・平作が娘と営む茶屋がある。
その名を持った「平作茶屋」という名物割烹がラセールの前身なのである。

フランス料理店になっても
皿にはローマ字で「平作」と銘がいれてある。

フランス料理という新しいジャンル、アプローチで
この伝統ある東海道を大切に残しているラセール。
伝統を守り、上質な料理を提供する
料理長の平舘さんにお話を伺った。

平舘さんは12年前に東京から沼津へラセールの料理長としてやってきた。
それまでは旅行で2~3回来たことがあったくらい。

numazujournal_ラセール1

もともとフランスや東京など各地で料理を勉強していたこともあり
土地を変えることにはあまり抵抗感はなく
むしろ海も山もあって住みよい場所だと感じた。

ラセールではフォアグラやキャビアなどのフランスの食材と
静岡東部の食材をあわせて使用している。

ひとつひとつ手の込んだ料理には
わざわざ来てくれた客さまに
なかなか食べることができないようなものを
そして移りゆく四季を感じられるようにと料理にはシェフの想いが詰まっている。

numazujournal_ラセール3

フランス料理、こだわり抜かれた高級な料理。
記念日やウエディングに利用する人が多い。

好きな彼女を誘ってみる大切なディナーや
夫婦でたまにはゆっくりとした時間を過ごそうといった
空間になるように料理から店内、サービスまで心がけている。

numazujournal_ラセール2

世の中には安くて量が多いほうがいいということもあるけれど
ゆっくり食事をする時間を楽しんでもらいたい。

フランス料理はテーブルマナーが厳しそうで
やはり敷居が高く近づきにくい。
だが、
「子供に注意をするような常識の範囲でのマナーさえあれば大丈夫。
楽しく食べてもらうことが大切。」と平舘さんは言う。

numazujournal_ラセール4

あとはプロのウエーターがエスコートしてくれる。
わからないことはお店の人に聞けば教えてくれる。
ゆったりとリラックスした気持ちで
流れに身をまかせることも楽しむポイントだ。

沼津にはたくさんの恵みとそれを操るプロがいる。
「たとえばお寿司ならたまにはカウンターで目の前で握ったすしを食べてもらいたい。
本物に触れること、おいしいものが手に入る街に住んでいるんだから。」
と平舘さんは言う。
フランス料理を通じて、この恵み、歴史、そして「食事をする上質な時間」を知ることができるだろう。

今回沼津自慢フェスタ2013のセンターテーブルにも出店する。
「沼津にいる以上はみなさんのお役にたちたい。
そして年に1度のイベント、自分自身も楽しみたい。」
意気込みをいただいた。

numazujournal_ラセール5

フランス料理 ラセール
〒410-0022 静岡県沼津市大岡日吉1706-2
営業時間(Lunch) 12:00-14:00 (Dinner) 18:00-21:00
定休日 毎週:月曜日

こだわりのノリペチーノ

沼津のアーケード街を抜けて左にちょっと行くと
”PiLOT”と大きな青いロゴをつけた古着屋がある。

IMG_0739

お店の中には、オーナー夫妻が
直接アメリカから買い付けたり、デザイナーと直接やり取りをして仕入れたアクセサリーや洋服などのこだわりの商品が並ぶ。

17年を迎えたパイロット。
今日もかわらずお客さんに愛される二人の空気がお店の中に充満している。

ふとレジカウンターをみてみると
奥さんがお客さんと話している。
旦那さんが見当たらない。

どこへ行ったのかと聞くと、かき氷を売りに行ってると。
え?と思わず聞き返してしまいそうになるが
夏の間、旦那さんのノリさんはかき氷屋になる。

IMG_0155

ノリペチーノといわれるかき氷。
かき氷の概念が変わるおいしさと驚きを秘めている。
シロップもカクテル用を使用したり、
静岡県産のお茶やシロップ用にコーヒーをブレンドしたりとこだわり、妥協は許さない。

看板メニューであるキャラメルダブルコーヒーノリペチーノは
朝ドリップした濃いめのコーヒーに、手作りコーヒーゼリー、キャラメルシロップ、練乳がたっぷりかかっている。
山盛りの氷にももちろんこだわって。

最初はかき氷を堪能する。手作業ならではのふわっとした中にしっかりとした氷の存在感。
シロップと練乳。そして触感の違うコーヒーゼリーがアクセントになる。
食べ進めていくと氷も解けちょうどいい濃さのコーヒードリンクになる。
最後までサプライズの続くかき氷なのだ。

numazujournal_ノリペチーノ1

どうしてかき氷やを始めたかというと
「かき氷器を借りることになったんだけど、機械がかっこよくてこのかっこよさに惹かれた。
この機械があったからはじめたよ」
”TAKARA船”を掲げるかき氷器は
たしかにかっこいい。
手作業で回すレバーも特注品。
どんどんカスタマイズを進めているそう。
性能はよくなったからといって、手作業で氷を削っているのには変わりはない。

休むことなく一人でかき氷器を回し続けるノリさん。
だが疲れも見せずにお客さんへ一言かけながらノリペチーノを手渡していく。

IMG_0745

実は今年で8年目になるノリさんのかき氷。
最初はお祭りの日だけだったが、外に呼ばれるようになり、
もっとおいしいかき氷を作りたいというノリさんの想いが、ノリペチーノに日々進化をもたらしている。
評判を聞きつけてたくさんのお客さんがくる。リピーターも多い。

夏の間だけのノリさんのかき氷。
ノリさんの笑顔とノリペチーノ。
IMG_0773

朝5時から営業するおにぎり屋の想い

IMG_0129

“基本の丁寧に握るってことを大事にやってます”

沼津港から橋を渡り西伊豆の玄関口に朝5時から営業する松風軒がある。
手作りのおにぎり、から揚げ、お弁当など地元の人から観光客まで人気のお店だ。
種類豊富なおにぎりのなかでも、あじの干物やあしたか牛など地元食材が目を引く。
食材へのこだわり、人気の理由を二代目の浜村直洋さんに訊いた。

●浜村さんはお店を手伝うようになってどのくらいになるんですか?
「僕は高校卒業して大学に行ってそのまま東京で就職したんです。10年前に沼津に帰ってきたんです」

●サラリーマンだったんですか?
「そう、まあいろいろありますよね(笑)」

Continue reading

CENTER TABLE

沼津自慢フェスタ、今年のテーマは“食の祝祭”。

祝祭に向けて準備も着々と進んでいる 。

CENTER TABLEでは、今年も料理人のコラボで美食を提供する。
一日60席限定で予約制となる。

■9月12日(木)
○ラセール(フレンチ)× ○中国料理 王味(中華)

■9月13日(金)
○山正(和食)× ○サンテラスキッチン(イタリアン)

■9月14日(土)
○美食倶楽部 蓮(和食)× ○SHORE ショア(フレンチ)× ○Ninoe(フレンチ)

DSC_1306-300x199

今年はオープンキッチンから料理人が祝祭をより艶やかに演出する。
料理人チームのリーダー美食倶楽部 蓮の伊藤さんに今年の意気込みを聞いてみた。

IMG_7714

お店のカウンターから狩野川や沼津の街を見ていると
“とてもここがいい場所でありもっとこの地域の良さを多くの人に発信しないといけない”
と思うそうだ。
伊藤さんは料理人として“食”を通じて地域のお役に立ちたいとそんな想いからこのイベントに参加する。

IMG_7797

沼津港からの鮮魚、愛鷹山麓の農産物、畜産物、海沿いで育った柑橘。
そして富士山麓や伊豆からの食材。
この恵まれた食の資源は日本に、いや世界に誇れるものだと思う。

そして、沼津にはその資源をさらに活かし、食卓に幸せをもたらす料理人も多くいる。

IMG_7835

食を通じて地域を想う気持ちが料理人に伝わり様々なジャンルの方たちが参加する事となった。
和・中華・フレンチ・イタリアン。
沼津ジャーナルでは参加する料理人の想いも順次紹介していく予定だ。

CENTER TABLEでは料理人の技と想いがつまった“食”を是非とも堪能して頂きたい。

IMG_7718

干物を産業にしたパイオニア

“いろいろ失敗したからわかることがあるんです”

沼津で干物を本格的に産業として築き上げた羽野水産。
50年前は沼津産と謳っても全く売れなかったのが
「沼津といえば干物」と言われるようになった。
海の恵みを多くの方に提供したいという信念。
この想いの実践が干物の流通革命を生み出し沼津の干物をブランドにしたようだ。
IMG_0090
久保田社長が干物産業の歴史と今を語ってくれた。
鮮度が大切な干物。
かつては製造して次の日には売らなくてはならなかった。
そこで冷凍の技術を生み出したのが先代の社長。
そうすることによって日持ちが1日延びた。
(この当時、保冷車や売り先で冷凍庫がない)
1日だけだがこの1日が大きい。
鮮度を保った状態での輸送が可能になったのだ。干物の需要は一気に加速した。
トラック輸送が可能になり、当時競争相手が少なかった関西へ積極的に販売。
たちまち沼津の干物は売れるようになった。
鮮度を保つための挑戦、段ボール、保冷箱…
沼津スタイルの干物の流通を他県の業者も真似をするようになる。

沼津でも新規参入の干物屋が一気に増えた。
一時は300軒近くの干物屋があったが現在は食生活の変化や海外製品が増えたりと、需要が減り100軒まで減少。
このような状態の中でも常に時代の変化に合わせて色々な工夫をしてきた。

加工工場の中を見せてもらった。衛生管理のいきわったった作業場には魚臭さはなく、この日は鯵や金目鯛など種類、産地、大きさが違う10種類ほどの魚が加工されていた。材料の魚を解凍する機械や塩漬けをする機械など数種類の機械がある。
よりおいしい干物をたくさんの人に届けられるように機械もオリジナルで作り上げてきたものだ。
最初に電気で乾燥をさせる機械を作ったのも羽野水産だそうだ。

機械の奥では職人が、見事な手さばきで次々に魚をさばいていた。
一瞬で驚くほどきれいに取れる内臓、そして均等に開かれていく魚たち。1時間で一人約250枚。
熟練の技は最低でも半年はかかるそう。機械と手作業が相まって干物産業を支えている。

IMG_0071

羽野水産の工夫は機械設備だけではなかった。
その一つに「銘茶干し」がある。
品質にこだわり添加物を使わない。
銘茶干しは、味付け工程でカテキンの豊富に含まれた4種類の静岡県産緑茶の煎出液に溶け込むことで、酸化防止をはかり、同時に魚特有の臭さを抑え、冷めても身の柔らかい開きを実現。
また水も駿河湾深層水を100%使用し、魚本来の旨みを引き出すことに成功した。

魚によって塩の吸収される時間が違ったり、魚を洗う行程のある干物作りで緑茶が流れてしまわないような工夫など、何度も失敗を繰り返しながら技術を蓄積していった。

IMG_0097

また、食べ方の工夫もある。
干物をどうやってたべるか。焼くだけじゃないのか?と思いがちだが、沼津の学校給食では「干物の素揚げ」が出される。
羽野シーフーズではこの素揚げにぴったりな小ぶりの鯵の開きを販売している。

骨まで食べれるサイズの鯵に揃え、揚げたときに塩辛くならないよう通常の干物よりも塩に漬ける時間を短く、目玉は揚げると固くなるのでとっておくという徹底ぶり。

現在は、沼津港で食べられるカリアゲひものバーガーや、沼津カリアゲひもの研究会が色々な場所で干物の素揚げを販売している。
その一つとして沼津自慢フェスタ2013でもこのカリアゲ干物を食べることが出来る。
干物をもっと身近に感じてもらえるのではないだろうか。

マルハチ金龍丸水産

“やっぱりどこかで誰かが本物をつくっていかないと”

01

沼津の干物といえば全国に通ずるブランドである。そこには生産する“人”がいて、その人の“想い”がある。
その声を届けたい、そんな気持ちで志下にあるマルハチ金龍丸水産にお邪魔した。
応対していただいたのは代表の濱道本臣さん。一見強面だが(失礼!)干物に対するこだわり、熱い気持ちがビシビシ伝わってくる。

02

●まずどうして沼津で干物が発展したのか教えてください。
「沼津は干物が発展するのに立地条件がいいんです。
日照時間や湿気、あとは浜風!僕が調べたところ、技術的には小田原から伝わったそうです。
家内生産みたいな感じでやっていたものを改良して、いかに効率をあげるかやったひとが沼津にいたんです」

Continue reading