狩野川河川敷上土エリアの”RIVER HOUSE”でパートナーとなる入居者を募集している
”RIVER HOUSE” は約10年前まで住居として使用されていた、狩野川沿いの小さな木造の建物だ。
昨年行われた沼津市が主催したリノベーションスクールをきっかっけに、オーナーが貸し出してくれることに合意してくれた。オーナーの立地を活かして沼津の顔となるような場にしてほしいという想いを汲み、この度、運営者を募集するに至った。
この物件のウリは、ビルの間に挟まれた場違いなスケール感の佇まいの建物。それに、庭が付いてくること。そしてなにより河川敷というロケーションと、それを使いこなせるポテンシャルだ。
この河川敷は、かのがわ風のテラスと名付けられ、2015年の規制緩和で使用しやすくなった。
同年、良質な社会資本整備に与えられる全建賞を受賞しているなど、地味に全国的にも注目をされている。
それ以来、様々なイベントを通じて、この場所の可能性が探られてきた。
この場所は殺風景なコンクリートだけの無機質な空間のはずが、居心地のよい環境をつくり、心踊るコンテンツを提供すれば、魅力的な場となり、人で溢れ、笑顔が溢れることが実証されてきた。
次のステップではイベントでの非日常的な賑わいから、日常のおだやかな人の滞留へつなげていきたい。
そのためには、仮設店舗や屋台だけでなく、常設店舗を設置したい。
しかし、行政が管理する川辺の空間において、実はそのハードルは非常に高い。そこで、既存の川沿いの不動産を活用するのが最有効だ。現在は多くの建物が川に背を向けている。しかし、何軒もの物件が川の方に開くと、ここの風景は一変するだろう。
まさに、このRIVER HOUSEが、その起爆剤となれる可能性を秘めている。
日常づかいのできる豊かな水辺には、単にお店があるだけでなく、そのお客さんたちが、そのまま河川敷でゆったり過ごせる場であってほしい。つまり、プライベートな店舗空間と、パブリックな河川敷の境界線を溶け込ませたい。そのためには、不動産オーナー、入居者、河川敷を管理する行政というステークホルダーの利害関係や法律面を調整する存在が必要だ。今回の物件を扱うにあたり、その役割を担うのべくレーンスケイプ(Lanescape)という団体が設立された。
境界を面白くワクワクする場にする事を目的としたレーンスケイプはオーナーから建物を借り、オーナーの意向を確認しながら入居者に貸し出す。
川沿い不動産の価値を再認識し、もっと日常に開く方法を模索・調整しながら、全体の価値を高めていく。
設計・デザイン面の担当するのは沼津市の一級建築士事務所 ツクリト建築設計事務所の高田さんだ。高田さんはリノベーションスクールでこの物件に関わったこともあり、この店舗の魅力を存分に活かすため、水辺とお店を繋ぎたいというオーナーの想いと入居者の世界観をうまく反映したデザインをしていく予定だ。
入居者には、上記に共感でき、風のテラスを活かして沼津の日常をワントーン明るくしてくれるようなサービスを提供してくれる、パブリックマイドをもった事業者を選定する。オーナーさんとレーンスケイプの協議により選定し、外観・内装のデザインの方向性や契約条件を調整していくイメージだ。
沼津のミライをつくる新たな一歩、興味がある方はぜひ応募をしてほしい。
お問い合わせ先 | レーンスケイプ | |
連絡先 | 055−963−4556 / numazujournal@gmail.com | |
専有面積 | 69m²(21坪) | |
初期入居費用目安 | 500万円 | |
予定賃料 | 160,000円 | |
定期借家契約期間 | 3年間/再契約:相談 | |
スケジュール | ①エントリー(11月30日まで) ②運営者決定 12月下旬 ③オープン 2018年6月予定 |