駿河湾では古くから底引き網(トロール)漁が行われ、
沼津港や戸田港にはトロール漁で獲れた深海魚が多く水揚げされている。
この深海魚を活かそうと誕生したのがぬまづトロフィッシュバーガーだ。
その定義はシンプルで、沼津で水揚げされた深海魚を使い、バーガー形式で食べること。
その中でも人気なのがバンデロールの“のっぽパン”を使ったトロフィッシュバーガーだ。
静岡県東部にお住まいの方はのっぽパンといえばすぐにキリンのイラストが頭に浮かぶだろう。
ある年代の人には特別な想いを持つ方もいるのではないだろうか。
なぜなら、15時のおやつにのっぽパンと言えばご褒美だったからだ。
そこにはノスタルジックな思い出がある。
“三島なら三島コロッケ、富士宮なら富士宮やきそばがあったのに対して沼津は何もなかったんですよ”
トロフィッシュバーガーの開発を手掛けたバンデロールの佐野五男さんは言う。
“たまたま戸田の深海魚を使ったトロはんぺんを紹介していただいて、そのはんぺんを挟んだらどうかと思ったんです。のっぽパンと戸田のトロはんぺんを組み合わせてみようかと”
もともと漁師の家庭料理として食されていたトロはんぺん。
それを細長いのっぽパンに合うように加工したのは戸田のツツミ水産だ。
“僕ら深海魚のことはぜんぜんわからないので加工してるツツミさんにお任せです”
それぞれの長所を合わせた結果、トロフィッシュバーガーが生まれた。
そこにはそれぞれの想いが詰まっている。
そのトロフィッシュバーガーを食べる機会が沼津自慢フェスタである。
昨年に引き続き出店するバンデロール、佐野さんは自慢フェスタへの意気込みを語る。
“沼津はのっぽパン誕生の地。トロフィッシュバーガーが少しでも沼津の自慢になるように協力していきたい”
沼津のソウルフードであるのっぽパン。
のっぽパンから生まれたトロフィッシュバーガー。
開発者の想い、こだわりを味わっていただきたい。
バンデリ沼津駅ビル店
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