“創業時から本場ドイツの製法を守り続けています”
1995年、かつては牧場だった御殿場市神山の広々とした敷地に、
静岡県初の地ビールとして誕生した御殿場高原ビール。
この地を選んだのには理由があった。
営業部部長の藤田さんは
「ここには富士山から60~70年かけて
濾過を繰り返した伏流水が届く井戸があるんです。
この水を使った新鮮なビールを毎日お届けしています」
と胸を張る。
富士山からの水の恵み。
御殿場と沼津は水でつながっているのだ。
ビールづくりへの真摯な姿勢は、
地ビールとしては国内有数の生産量となり、
直営レストランの席数が1000席を超えた今も変わらない。
メインの地ビールレストラン「グランテーブル」では
発酵タンク・貯蔵タンクからサーバーまでパイプで直結している。
一度も空気に触れない新鮮なビールを提供したいという
こだわりが生んだ独自のシステムだ。
藤田さんの案内で仕込釜を見学させていただいた。
麦の香りがただよう中、真剣な表情で窯の様子を見守るのは、
醸造長の鮎澤さん。
なんと、ビール好きが昂じてビール職人に転身してしまったのだという。
鮎澤さんは「ビールづくりは基礎をしっかり積み重ねることが大事。
すべての工程において、それこそ掃除まできっちりこなさないと
美味しいビールはできません。
ドイツから来たブラウマイスターに常に言われていたのは
“クリーンネス、クリーンネス、クリーンネス”でしたよ」と振り返る。
富士山の恵みを沼津と共有する御殿場から、
職人の思いが詰まったビールが沼津自慢フェスタ2013に届く。
御殿場高原ビール
http://gkb.co.jp
御殿場市神山719
TEL.0550-87-5500