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5月10日/沼津水産祭

沼津水産祭が5月10日に行われる。

水産業のことを多くの方に知って頂こうという趣旨のイベント。
様々な体験イベントが行われる。

【昨年の様子】

今年もプログラムがいっぱいだ。

・体験さかなセリ市
・朝獲れ生しらす試食
・あじの釣堀
・大漁輪投げ
・Car☆Ring
・駿河湾の珍魚と巨大魚の展示
・鮮魚の特別販売
・おさかな作り方教室
・カツオ節パックつかみ取り
・シラスの釜揚げ
・アジのひもの素揚販売
・ボイル甘エビすくい
・ひもの試食・販売
・大漁うしお鍋
・2014年 子ども達が描く『魚の街 沼津』!
・クイズ深海王
沼津港深海水族館石垣館長・やるせなす石井ちゃんによるトークショー
第1回目:午前8:30 第2回目:午前11:30
・漁船乗船体験

沼津ジャーナルでは、このイベントに向けて関連する組合や団体に取材する予定だ。

沼津水産祭
5月10日(日)
8:00〜

一本の線のために~青木一香~

“最後の瞬間(時)に一本の線を描きたいの”

72歳とは思えない、チャーミングでやさしく美しい笑顔からは想像ができないほどの強く意志のある“ことば”
青木洋子改め、青木一香先生がおっしゃった。

書道の筆で書かれたいくつもの“線”が伝えるものは。。。
“線”の美しさにとりつかれるように、青木一香先生の作品は出来上がっていく。

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自宅兼、アトリエは一歩足を踏み入れると外観からは想像できない世界が広がる。
3つの部屋をつなげたというリビング兼ダイニング兼アトリエの床には“紙”が貼られている。
見渡してみると、廊下や扉、トイレの壁までも。
つまり、部屋中が青木一香の“作品”で作られているのだ。

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“居心地のいい空間にしたいんじゃない”
とおちゃめに答えるが壁を取り払い、紙を貼ってしまう大胆さには少々驚く。
大好きなもので作られた場所、これがお菓子だったらヘンデルとグレーテルみたい。

青木先生は東京芸術大学出身。
“うちはあまりお金持ちじゃなかったから大学は国立しか考えてなかった。そしたら美術の大学って一つしかないのよ!”
2浪して入った大学、浪人中は東京にある現代美術研究所で学んだ。
画材など何かとお金がかかる勉強に、いろいろなアルバイトをした。
だが、研究所で過ごした時間は恩師と盟友に巡り合うことができ、学生時代も研究所仲間とグループ展をした。

絵を描き、33歳の時に「海を描く現代絵画コンクール展」に入選。
自分の絵の道筋が見えてきたので沼津に拠点を移す。

毎年青木先生に絵を見せに来ていた美術大学を志望する一人の男性の声から、沼津に美術研究所を開くことにした。
沼津で美術大学に行く準備をする生徒たちが集まり、
42年間続いた研究所に通った生徒は延べ1200人。
沼津でも東京と同じレベルの勉強をして美術大学に臨むことが出来るように、近年まで研究所を続けた。

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≪美術研究室で生徒を教えている青木先生≫

沼津に与えた影響の大きい青木先生。
美術研究所、そして今は絵を発表する場をということでE・SPACEを沼津に作った。
沼津の美術界を支えたひとり。

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≪背景はE・SPACE内にあるBOXギャラリー。美術書なども並ぶ≫

“いろいろやっているようによく言われるんだけど、結構ストイックなのよ。
 本当はいろいろやりたいんだけど、そしたら絵を描く時間が無くなっちゃうでしょ?”

そして今。
青木一香として新しいステージへ。

絵は描いても描いてもゴールはない。
次はこうしようって、毎回迷いながら作品を作っていく。
絵を描き続けてきた青木先生の
常により良いものを、そして最後の瞬間(時)に描く一本を追い求める姿勢。
その勢いはとどまることを知らない。

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青木先生に影響された人に何人にも会ったが
アトリエを見て、作品を観て、そしてこれから歩き出す“青木一香”を目の前にしてわかったこと。
それは“青木一香”自身出すとんでもなくまっすぐで純粋な“線”に対する想い、
それが人々を動かしているということだ。

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“最後に納得いくものに会いたい。これ!って思えるような”
いくつになっても変わらない前向きな行動、
そして追及心。その瞬間を共に感じてみたい。

≪次回の個展≫
青木一香 Ikkoh Aoki
― 線の伝えるもの -
2014年3月17日(月)~22日(土)
11:00pm~7:00pm (最終日5:00pm迄)

場所:櫟画廊
東京都中央区銀座7-10-12第2柳屋ビルB1
TEL:03-3571-0347

≪E・SPACE≫
沼津市町方町61
TEL:055-926-3100

富田貴智展 - 日×∞=毎日 ―
3月9日(日)まで
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≪作家の富田貴智さん≫

8時間後のミライのために~ハチエイチ~

ハチエイチは8時間後のミライを幸せにしようというコンセプトの元、
障がいを持つ方の作るプロダクトをプロデュースしている。

ハチエイチ=8H
“8時間”とは労働基準法で定められた時間。
つまりは働く時間。
「障がい者にも“働くこと”をもっとやりがいのある仕事にしたい」
とこの試みが始まった。

ハチエイチを運営する風間康寛さんにお話しを伺った。

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風間さんの3つの障がい者の子ども達の為の施設の代表理事をしている。
その中の1つ、エシカファームを訪れた。
約10人の障がいを持った子どもたちが楽しそうに勉強をしたり
遊んだりしていた。

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ある日、1人のシングルマザーのお母さんに言われた願いから風間さんは障がいを持った子どものための託児施設を作ったという。
”学校が終わっても見てくれる場所が欲しい。そうしないと働いてこの子を育てることが出来ないのです”
障がいを持つ子どもにとって、1人で待つことや、バスや電車に乗って学童保育に行くことは難しい。
そこで学校へ迎えに行って母親の仕事が終わるまで学童保育をすることにした。

最初はアパートの一室から。
たった一人のお母さんの要望に応えた。
そして同じ思いをするお母さんたちからの声もあり
今では3箇所になった。

ダウン症など見た目にわかる障がいをもった子どももいれば、
自閉症の子どもなど見た目には分からない子どももいる。

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ここで遊ぶ子どもたちはみな自分を持ってい生きている。
社会に適応していないとかいるということではなく
“居心地”の良い場所がどこか。
それが大事だと風間さんはいう。

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自閉症の子どもにとっては大人数よりも少人数で学ぶほうがよりよい。
誰しもが集団行動をしないといけないわけではない。

だが、”ふつう”とちょっと違うのでは?と思った時母親は不安になる。
そして自分を責めたり、家族や周りの人がから責められることが多くあるそう。

“ふつう”ってなんなんだろう。
誰が決めることでもないし、当てはまる場所がなければ行くところがないのもおかしい。
エシカファームで遊ぶ子どもたちはみんな本当に可愛かった。

それでも母親は不安になる。
愛するわが子のミライを心配する。

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大丈夫だよといってもこの不安は消えない。
そんなお母さんたちに明るいミライを見せたい。
子ども達が素敵なプロダクトを作ることによって。
そうして「障がいのある方たちの働く場所(作業所)をサポートする事業」であるハチエイチが始まった。

この構想に賛同した八百屋レフズの小松さんが商品開発
デザインは富士山グッズを多く手掛けるグッバイマーケットの池ヶ谷さんと一緒に動き出した。

ハチエイチプロダクトを制作するクリエート太陽(沼津ジャーナル→http://numazujournal.net/2014/02/createtaiyo/)でも
一生懸命作業をし、素敵なプロダクトを作る場面に出会った。
今では企業からも依頼が来るそう。

障がいとか健常とか普通とか。
そんなことは関係ない。
“働くこと”は“楽しいこと”です。と笑顔で風間さんは言う。
誰しもがもつ権利をただ使っているだけ。

ロットンでも取り扱いのある
ハチエイチの商品はポストカードから椅子、石鹸などがある。
どれも丁寧に作らている。
手に取ってそのぬくもりを感じてほしい。

≪ハチエイチ≫
三島市松本293-12
http://8-h.jp/index.html

育てるスプーン

“ものを育ててください”
小野さんが商品を買った人に必ず伝えるこの言葉。

プラスチックなどとは違って銅と真鍮は使いながら
どんどん変化していく。

色や形、使いながらどんどん自分らしい表情をみせてくれる。
いつまでたっても飽きないのが小野さんのプロダクトだ。

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おじいさんのころから
神社の飾りなどを作る銅細工の職人の家系に生まれた。
時代の移り変わりとともにだんだん仕事が減ってきた。
その中でもっとやれることはないかと日々探していた。

そんな時、美術館で金で作られたコップをみた。
これなら銅や真鍮でも作れると思ったのがきっかけで趣味でまずはスプーンを作った。
そしていろいろなものをつくるようになった。

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それを見た娘さんからクラフトフェアへの出店をすすめられ
販売するようになった。

小野さんの熟練の技と柔軟性。

ロットンでも売れ筋商品である
おろし金スプーンは
最初はおろし金だけだったが、お客さんの声をきいてスプーンの形に変えた。

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かわいらしい都道府県の形をしたバッジも
行くところ行くところで増えていく。

さらに子供たちにむけてワークショップも始めた。
“初めはできないかもと。。。という子供たちも出来上がると飛び上がって喜ぶ、
その姿をみるのがとてもうれしい”
とやさしく答える小野さん。
銅や真鍮を作ることに触れるチャンスはなかなかない。

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子供のころからものづくりに触れること。
“育つ”プロダクトに触れること。
それは特別な体験。

大人も子供も“ものを大切にする”
当たり前のことを思い出させてくれるような小野さんのプロダクト。

一つ一つ手作りで形が違う小野さんのプロダクト。

“それもご愛嬌で”と小野さん。

ひとつひとつ丁寧に、全く違う表情は
自分にしかないお気に入りの一つに出会える。

スプーン一つ。
他の人にとってはなんでもないかもしれない。

でも丁寧に使うことによって
数年後、一緒に年をとり、一緒に素敵な瞬間を共にする。
もしかしたら落ち込んだときにあったかいコーヒーと一緒にそばにいてくれるかもしれない。

“ものと一緒に育つこと楽しんでください”
小野さんの言葉はそんな風にも聞こえる。

≪小野銅工店≫
沼津市真砂町19-4
TEL:055-963-1205

狐の嫁入り行列 2013

現在上土にある上土朝日稲荷神社は、1579年武田勝頼により築城された三枚橋城築城のとき、城地守護のために城内に稲荷・天神社を祭ったのがはじまり。

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その後廃城となり転々と所在を変え現在地に鎮座された。
江戸時代に入って稲荷が商売の神ともなり、上土商店街の商店主にとって生活に溶け込む神社となった。

そんな神社をもとに作られたお話がある。
『朝日稲荷と嫁入り船』

我入道の漁師とみなとで出会った娘の恋が実る話。
朝日稲荷の神様が結婚へと導く。

そんな物語を今年も再現し、10月6日にきつねの嫁入り行列が行われた。
集まった人々は次々と狐に変身をしていく。
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狐の嫁入りといえば天気雨、前日の天気が悪く心配していた。しかし当日は晴れ、気温は30度と汗をかくほどの陽気。風が強かったが不思議と我入道から花嫁さんが渡し船で上がってくるときは風が止み富士山まで顔を見せていた。

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大人も子供も外国の方もみんな狐顔、この狐化粧をしてもらうだけで独特なこの狐の嫁入りの雰囲気に溶け込んでしまう。
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おとぎ話のようなこの奇習、ただ見ているだけではもったいない。
自分自身も狐化粧をして参列して初めて感じる一体感。

通りすがりの人でもメイクをしてくれ、誰でも気軽に参加ができた。

この運営は商店街の振興組合、おかみさん会、稲荷会、自治会、こども会、リバーサイドホテルと様々な地域の団体がサポートし、誰でも参加しやすい催しとなっている。

これは、多くの方に楽しんでもらいたいという上土商店街の人々のおもてなしの文化の表れのようだ。

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今年も沼津港、上土商店街、仲見世商店街と行列し、稲荷神社で式を行い、最後にリバーサイドホテルのケーキカットにより、花嫁花婿は多くの人々によって祝福された。

まだ狐の嫁入り行列に参列したことのない方、是非来年は狐になりきってこの不思議な空気を味わってほしい。

そしてまた来年もまた結婚をされる方を募集するようだ。

こうしてイベントは毎年続き、この笑顔が溢れる一体感は地域の魅力、そして文化となっていく。
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昼でも食べられる餃子

うなぎの名店、沼津うなよしで餃子が食べられる。
しかも沼津の特産“鯵”を使った餃子。

不思議だと思うが
半年前にデビューした“あじ餃子”はうなよしの代表するメニューの一つとなった。

そもそもなぜうなぎ屋で餃子なのだろうか。
沼津うなよしの大将、名古谷さんにお話しを聞いた。

「沼津の特産を活かせないか。と思ったのがきっかけです。
うなぎにはこだわらずにね。」

静岡県飲食業衛生同業組合の中ではじまったプロジェクト。

かつてアジによっても栄えた沼津。
そのアジに注目した。

ひものというイメージを一変してまずはつみれ団子をつくった。
さすがはプロ。とてもおいしくでき
ピーマンやしいたけに詰めて焼いたり、ハンバーグにしたり
いろいろ試行錯誤をしたうえにたどり着いたのが“餃子”だった。

なぜ”餃子”にたどり着いたのか。

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「味はもちろん、子供からお年寄りまで人気が高いのが餃子。
だけどお昼に食べるにはちょっと・・・ためらってしまうのが餃子。
だからお昼にも食べれる餃子にこだわりました。
私自身も餃子が大好きなのに昼に食べられないのをなんとかできないかとおもっていたんだ。」
と古谷さん。このあじ餃子を作ることで自身もより楽しめるようになった。
ニンニクなしでもしっかりとした満足感と、魚臭さがなく肉のようなジューシー感。
ヘルシーに仕上げる野菜。どれをとっても研究し尽くされている。
さらに、もうひとつのこだわりが“タレをつけないでも食べられる”ことだ。
ひとつひとつ手作りで丁寧に作られている。

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地域と経験をいいバランスで。
あじぎょんには地域を超えた良さが詰まっている。

ネーミングを募集したり、
イラストを従業員に書いてもらったりと
周りを巻き込んでできたこの餃子。

静岡県飲食業衛生同業組合に加盟している店舗で出されている。
沼津うなよしでつくられた餃子は沼津のいろんなところで食べられている。
加盟しているスナックでも人気メニュー。
アレンジバリエーションの多い餃子は冬は鍋に入れたりと
各々の店で工夫されているものおもしろい。

地域にあるお店としてジャンルを超えた活動。
一流のお店だからできること、
組合での協力や盛り上げ力。

今回、このあじ餃子のあじぎょんは
沼津自慢フェスタ2013に登場した。

さらに今回はうなぎライスボールフライも。
沼津うなよし秘伝のたれがしみ込んだおにぎりにはしっかりとウナギがはいっており、
崩れないようにパン粉をまぶして揚げてある。
はじめはコロッケのサクサク感、そしてあとからうな丼を食べているような
満腹メニューである。

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自慢できるものを提供したい。
だからこのためにいろいろな努力をしている。
うなぎ屋として街に対してできること。
それを全力でやっている。
ひと手間を惜しまない、街に対しての想いが伝わってきた。

「沼津で安心して食べられる店を目指していきたい」
とのこと。
きれいにしてある厨房からは見えないところからもまごごろが伝わる。

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沼津うなよし
AM11:00~2:30 PM4:30~8:30 火曜日休み
〒410-0822
下香貫樋ノ口1712-3
tel:055-931-2131

恩返しのうた

各メディアでもおなじみとなった
沼津ご当地ソングを歌うミュージシャン、飯田徳孝さん。

飯田さんの抜群の歌唱力とわすれられないメロディー、そして沼津港のいろんなものが含まれた歌詞。
この絶妙なバランスがたまらない。
ニュースからお笑い番組まで全国のメディアに取り上げられ今や全国区。
各地から飯田さん目当てに沼津港に来る人もいるほどの人気ぶりだ。

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飯田さんは昔、ミュージシャンを目指していた頃もあったが
うまくはいかず会社員として働いていた。

転職した先が、ここ沼津魚仲買共同組合。

沼津魚仲買協同組合は沼津港の仲買人が中心となりできた組織。
組合事業として、保冷容器の開発・供給、冷蔵庫保管、トラック輸送協約等を行い、
仲買人の流通業務を支えている。
また、新鮮館や旬彩街など沼津港を中心とした港湾再開発プロジェクト等にも積極的に取り組んでいる。
ここで経理として働く飯田さん。
だが経理だけにとどまらない。

魚のことなど何も知らない飯田さんに
色々と親切に教えてくれたのが組合や商店街のみなさん。
温かく迎えてくれたみなさんとのつながりを大切に、
そして恩返ししたいという気持ちが
得意の「音楽」と結びつき、ご当地ソングが生まれた。

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一番最初にできた、「BIG BOX~沼津ひものの歌~」は
当初ひもの屋にたえずおいていたそうだ。
干物と一緒にCDをプレゼントしていた。
喜んでくれる人もいたが、そうでない人もいたそう。
だけど、自分には歌しかないと頑張って続けてた。

今も変わらず店先においてある。
ご飯やお土産を買った後、通りかかった時
自由に持ち帰れるように。
さらに、隅々まで沼津港を楽しんでもらいたい
その想いから、今は旬彩街の各店においてある。

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配布しているCDは
すべて飯田さんの手作業。
1枚1枚音源を入れたCD、コンビニのコピーで印刷したジャケット、
歌詞カードまで自らホッチキスでとめている。
これほどにも手間暇をかけてつくられたCDからは飯田さんの熱い思いが伝わってくる。

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少しでも気軽に、得した気分でお土産にしてほしい。という気持ちで
今までずっと無料で配ってきたCD。
現在はベスト盤が店先に並ぶ。
こちらももちろん無料。

「沼津だけが元気になるんじゃなくて、沼津から全国を元気にしたい。
なのでまだまだ歌います!」
と飯田さん。

今やいろいろなところから依頼もくるそう。
自分の夢をかなえながら、周りの人たちに支えられながら
飯田さんらしいこの町への恩返し。
これからも楽しみです。

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飯田さんのライブ風景はこちら

至福を味わう時間〜山正〜

“至福の時を味わっていただきたい。”
山正のモットーをやさしいまなざしで語るのは大将の竹下さん。

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沼津駅からほど近く
店先には干物が干してある。
店内に入ってみると
カウンターには新鮮な海の幸。
そしてその後ろで真剣なまなざしで料理をする板前たち。
その臨場感に圧倒される。

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山正はもともと35年続く鮮魚店だった。
その鮮魚店で培った魚に対する知識、仕入れをもとに
おいしいもの作って提供したいと始まったのが8年前。

昼の定食でお父さんの作った干物を食べてもらうのが始まりだった。
今でもお父さんが店先で干物を干す姿を見ることができる。
この干物は買うこともできる。

さらに、今では昼は行列が絶えず、夜も予約でいっぱいの人気店になった。
地元の人や出張や観光で訪れた人たちで
ランチでは開店前に売り切れになってしまう時もある。
まさに「地元の人が自慢したくなる店」だ。

絶えず人気の理由。

おいしいものを食べて至福の時を味わいたい。
このシンプルな思いにこたえてくれる。

最近は女性一人で来店する人もいるそう。
お寿司屋さんに一人では少し入りにくいと思う人も多いかもしれない。
何を頼んだらいいかわからない時も、板前さんに相談してみると
おすすめで2~3品と握りなどその時の気分に応じて出してくれる。
女性スタッフの雰囲気も安心感がある。

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少し落ち着く夜の時間は会話を楽しむこともできる。
“楽しくやっているよ”と大将。
そんな言葉が納得できるお店の雰囲気。

“お子様連れでも、女性一人でも、家族でも、会社の人とでも
 食事を楽しみたいひとならどなたでもいらしてください。”

月一で遠方から訪れる人、記念日や誕生日に、
会社の人たちと日頃のねぎらいを込めて利用する。

厨房では忙しく夜の仕込みをしていた。
お客さんがどのような利用をするのかを考え
小分けにしたり大皿にしたりと一人ひとりに気を配っている。
ここには職人の心意気とお店の丁寧さがちゃんとある。

まさに“至福の時”を作っているところだった。

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山正は沼津自慢フェスタ2013のCENTER TABLEにも参加する。

山正
(ランチ) 11:30~14:00(LO 13:20)/(夜の部)17:30~23:00(LO 22:00)
日曜・祝日のみ20:30ラストオーダー※第3日曜 定休 臨時休業あり

静岡県沼津市平町3-14
Tel:055-963-0377

歴史が満載の地

“沼津って歴史がたくさんある場所なんです。”

国道一号線添いにたたずむ、明治を思い出させる建物がある。
ここは沼津市明治史料館。
江原素六、兵学校など近代の沼津を知ることができる場所である。

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江原素六は幕府軍として新政府軍と戦うも負傷、その後沼津へ移り住んだ。
沼津では、教育者として旧幕臣の子女への教育の為、沼津兵学校、駿東女学校(現・静岡県立沼津西高等学校)設立し
東京には麻布学園を創設した。

また愛鷹山で牛や羊を飼い、西洋式の牧畜を始め、牛乳やバター、チーズ、羊毛などを生産。
お茶を栽培し、輸出する事業を興こすなどこの地域に新たな産業をつくる。

そんな江原素六が駆け抜けた明治を知れるこの施設。
2フロアにわたる展示スペースには当時の江原邸の一角を再現したものや、
当時使われていた実際のものなどが並んでいる中には沼津の昔の地図があり、当時はこんなものがここにあったのかと驚かされる。

今回、主任学芸員の木口さんに話を聞いた。
木口さんは福島県出身。各地で学芸員をしており10年前にこの資料館にやって来た。
福島と違って雪も降らず、気候も温暖で水もきれい。とってもすみやすい場所だと感じたそうだ。
そして、この気候はずっと昔からかわっていない。つまり、昔から人々はここに住んでいたということになる。

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ずっと昔から住みやすいということは、ずっと昔から人が住んでおり、そこには必然的に歴史が刻まれていく。
そう、沼津は言わずと知れた歴史が満載の地なのである。
廃藩置県などの「教科書で習った言葉」もこの展示の中にいくつも出てくる。

日本で一番古い小学校を持つのも実は沼津、
日本の歴史の要をちゃんと沼津は体験しているのだ。
しかし、何度も空襲にあって焼け野原となりその度に復興してきた沼津では昔の面影を感じることができる場所が少ない。それは仕方ないことである。
そんな中、沼津市明治史料館は「昔を感じ、知る」ことができる数少ない場所なのだ。

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ここで学ぶこと。もちろん歴史のこともあるだろう。だがもう一つ「ルーツを知る」こと。
おじいちゃん、ひいおじいちゃんが何をしていたかも重要かもしれないが、おじいちゃん、ひいおじいちゃん、そのまたずっと前のご先祖さまがどんな生活をしていたか、そのときどんな風景を見ていたか。
教科書だけではわからない、もっと自分自身にせまった歴史を感じることができるのではないだろうか。

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〒410-0051 沼津市西熊堂372-1
電話:055-923-3335

Film:水産祭