5月18日土曜日。
沼津港で第41回目の沼津水産祭りが開催された。
各店が選りすぐりの海の幸を屋台で提供していたり、
お買い得な海鮮の販売もありと
たくさんの海の幸を思う存分堪能できる。
また、日頃は眺めることしかできない卸売場にも入ることができ、
ここでは競り体験ができる。
ゲームなどもあり、まぐろ大量輪投げでは一等はバチマグロ、参加賞はししゃも。
なんとも漁港らしく、そんな景品にこどもにまけじと大人も本気だ。
販売コーナーでは滅多にないお得な買い物目当てに多くの人。
マグロや鮭を横目にシイラが1匹100円となど深海魚がお得に並ぶ。
日本一の深海を持つ沼津ならではのレパートリーは見ているだけで楽しい。
焼いた干物がなんと無料!
生シラスも無料でふるわれる。
帆船でクルージング。これも無料体験!!
大にぎわいの港。
魚離れが嘘のように子どもたちも干物やしらすを食べている。
本物の魚の展示をみながら干物を食べている子どもの姿はなんともたくましく
港で育っているということを感じさせた。
「なぜ、水産祭をやるのですか?」
12月から準備をはじめた沼津魚市場さんや沼津魚仲組合買商協同組合などのみなさんに質問をしてみた。
「子供たちに魚の事をもっと知ってもらい、沼津港がもっと身近な存在になってもらいたい」
そんな答えが返ってきた。
この水産祭が、大きくなっても楽しかった思い出となって残っていてほしいという皆さんの思い。
水産祭の思い出を残そう!
という事で、去年に引き続きイラストレーターのサノユカシさんと一緒に子どもたちが大きな紙に絵を描いた。
「海の世界を描こう!」
白いキャンバスにがみんなの海の世界が広がる。
まるで海の中に住んでいるかのように海の生き物とお家が共存している。
なかにはタコとイカがお茶をしていたり
タコが帽子をかぶっていたり
子どもたちの想像力はみな大人を驚かせる。
年齢の違う子どもたちが同じ一枚の紙に書いた世界。
小さい子どもは色をつけ、少しおおきくなるとお気に入りの魚を描く。
今回のこの絵は沼津港複合施設INOに飾られる。
みんなで作り出す世界がだたのお絵描きではなく
それぞれにとっても忘れられない経験になり、
普段はこどものいない港にキラキラと未来が楽しみになる彩りを与えてくれる。
年に一度のこの日は、観光地でも卸市場でもなく
「沼津港」という海と沼津の境目をみんなで楽しんだ日になったことだろう。
日頃とちょっと違う水産祭りだからこそ
来年の水産祭りに向けて、四季折々の沼津港を堪能してほしい。
〈沼津魚市場〉
〈沼津港〉