ハチエイチは8時間後のミライを幸せにしようというコンセプトの元、
障がいを持つ方の作るプロダクトをプロデュースしている。
ハチエイチ=8H
“8時間”とは労働基準法で定められた時間。
つまりは働く時間。
「障がい者にも“働くこと”をもっとやりがいのある仕事にしたい」
とこの試みが始まった。
ハチエイチを運営する風間康寛さんにお話しを伺った。
風間さんの3つの障がい者の子ども達の為の施設の代表理事をしている。
その中の1つ、エシカファームを訪れた。
約10人の障がいを持った子どもたちが楽しそうに勉強をしたり
遊んだりしていた。
ある日、1人のシングルマザーのお母さんに言われた願いから風間さんは障がいを持った子どものための託児施設を作ったという。
”学校が終わっても見てくれる場所が欲しい。そうしないと働いてこの子を育てることが出来ないのです”
障がいを持つ子どもにとって、1人で待つことや、バスや電車に乗って学童保育に行くことは難しい。
そこで学校へ迎えに行って母親の仕事が終わるまで学童保育をすることにした。
最初はアパートの一室から。
たった一人のお母さんの要望に応えた。
そして同じ思いをするお母さんたちからの声もあり
今では3箇所になった。
ダウン症など見た目にわかる障がいをもった子どももいれば、
自閉症の子どもなど見た目には分からない子どももいる。
ここで遊ぶ子どもたちはみな自分を持ってい生きている。
社会に適応していないとかいるということではなく
“居心地”の良い場所がどこか。
それが大事だと風間さんはいう。
自閉症の子どもにとっては大人数よりも少人数で学ぶほうがよりよい。
誰しもが集団行動をしないといけないわけではない。
だが、”ふつう”とちょっと違うのでは?と思った時母親は不安になる。
そして自分を責めたり、家族や周りの人がから責められることが多くあるそう。
“ふつう”ってなんなんだろう。
誰が決めることでもないし、当てはまる場所がなければ行くところがないのもおかしい。
エシカファームで遊ぶ子どもたちはみんな本当に可愛かった。
それでも母親は不安になる。
愛するわが子のミライを心配する。
大丈夫だよといってもこの不安は消えない。
そんなお母さんたちに明るいミライを見せたい。
子ども達が素敵なプロダクトを作ることによって。
そうして「障がいのある方たちの働く場所(作業所)をサポートする事業」であるハチエイチが始まった。
この構想に賛同した八百屋レフズの小松さんが商品開発
デザインは富士山グッズを多く手掛けるグッバイマーケットの池ヶ谷さんと一緒に動き出した。
ハチエイチプロダクトを制作するクリエート太陽(沼津ジャーナル→http://numazujournal.net/2014/02/createtaiyo/)でも
一生懸命作業をし、素敵なプロダクトを作る場面に出会った。
今では企業からも依頼が来るそう。
障がいとか健常とか普通とか。
そんなことは関係ない。
“働くこと”は“楽しいこと”です。と笑顔で風間さんは言う。
誰しもがもつ権利をただ使っているだけ。
ロットンでも取り扱いのある
ハチエイチの商品はポストカードから椅子、石鹸などがある。
どれも丁寧に作らている。
手に取ってそのぬくもりを感じてほしい。
≪ハチエイチ≫
三島市松本293-12
http://8-h.jp/index.html