地域密着お茶の間プロレス。
それが沼津プロレスである。
「プロレス“で”街を元気にするのではなく、
プロレス“から”街を元気にする。」
そう語るのは沼津プロレス代表の高橋裕一郎さん。
そもそも沼津プロレスがはじまったわけを聞いた。
祖母が力道山好きということもあり、
幼いころからプロレス好きだった高橋さん。
それは成長しても変わらず、好きなものといえば
「●●とプロレス」といったように
プロレス好きは変わらなかった。
プロレスが好きというだけで特にそれ以上の活動はなかったのだが
2002年に転機が訪れる。
友人の紹介で、プロミュージシャンでプロレスラーでもある矢口壹琅さんに出会ったのだ。
自身も音楽をやっている高橋さんと「音楽とプロレスを融合させて地域密着した何かをやりたいね」と盛り上がった。
その頃、大衆娯楽だったプロレスの人気は低迷。
ゴールデンタイムでプロレスが放映されることがなくなった。
そのプロレスを地方から応援しようと、まずはラジオ番組から始まり、多くの出会いに恵まれ
遂に沼津プロレスの旗揚げとなった。
素人では到底旗揚げなど出来るはずのないプロレス団体だが、
矢口壹琅さんがブッカーとなり選手とリングを用意し、
高橋さんは企画に専念。
構想から1年経った2006年9月、沼津プロレスの旗揚げとなった試合は
キラメッセぬまづを満員にした。
カテキングやヒラキングといったなんだかなじみのあるネーミング。
高橋さんの中でどんどんアイディアが湧いてくる。
沼津にはいくらでも“ネタ”がある。それほど沼津は素晴らしい街なのだ。
たとえばカテキング。
決めポーズはお茶の湯飲みをもっているジェスチャー。
そのほかのキャラクター、詳しくは選手名鑑で。
「ふつうに好きなことをはじめただけ。
ただ、好きなことをするならだれかの為じゃないと。」
高橋さんは言う。
「プロレス」
大衆娯楽の王様とはいえ、みんなに受け入れられるわけではない。
だけど沼津プロレスは違う。
地域にちなんだなじみ深いキャラクターの名前、くすっと笑ってしまうイラスト、
地域イベントへの参加やバンド活動。
プロレスと距離のあった人でもぐっと近くなる存在。
プロレス“から”の幅広い活動、それが沼プロだ。
もちろん質の高い試合も自慢だ。
今年の沼津自慢フェスタにも沼津プロレス オールスターBANDが登場した。
大いに盛り上がる会場。
最後はみんなでダンス!会場が一体となっていた。
沼プロが居る所、笑顔があふれている。
それは、プロレス“から”の沼津、
地域密着お茶の間プロレスだからこそ。
プロレス“から”町おこし。
戦後、近所のみんながお茶の間の一つのテレビに集まり、
日本に元気を送ってくれたプロレスは、親子3世代、初めて見ても楽しめる、大道娯楽の王様。
沼津プロレスはまさにその“お茶の間”プロレスだ。
~沼津プロレス情報~
●沼プロ公式サイト