沼津から世界へ発信し続ける理由

numazu-journal10

獅子浜にあるタムタムギャラリーは目の前に海が広がる絶好のロケーションだ。
ここは2009年に沼津市出身のアーティスト、田村映二さんが開いたギャラリー。
お茶や食事をいただきながら田村さんの作品を鑑賞することができる。

numazu-journal7

“ここにギャラリーを作りたいっていうのが夢だったんです。自分が求めていれば夢はかなうのかなと思います”

31年前にそれまで勤めていた東京のグラフィックデザイン会社を辞めフリーとなる。
現在のような立体の作品を作り始めたきっかけはブリキのおもちゃ博物館などの館長を務める北原照久さんにある。北原さんと親交があった田村さんは北原さんの持っているおもちゃが欲しくなり、だったら自分で作ってしまおうと考えたのが理由だ。
1988年、日本テレビ「美の世界・アートナウ・田村映二の世界」に出演したことにより一躍人気アーティストとなる。国土交通省のポスター、百貨店のポスター、愛知万博招致のポスターなど多くの場所で田村さんの作品を目にすることに。オファーが殺到し、仕事しているか寝ているかという状態がしばらく続いたという。
そんななか、もっと人間らしく生活したいと考えたときに故郷である沼津にアトリエを開いて生活したいと考えるようになる。

numazu-journal2

“東京のオシャレなお店とかも好きなんですけど、釣りやバーベキューとか趣味がアウトドアなので沼津のほうがあってるんですよ”
創作の原点は子供の頃の記憶。子供の頃に感じた風や空気の匂い、五感に訴えてくるもがベースになっている。沼津から発信したいという想いが沼津での制作に繋がる。
作品を発表することによって沼津に目が向くように、そんな役割を担えたらいいと田村さんは言う。
今年、台湾でタムタムミュージアムがオープンした。
世界でもそんな作品は注目される。

numazu-journal5

駿河湾や狩野川、そして富士山という沼津の環境は世界を旅した田村さんからみても誇れるものだそうだ。
だから、地元の自然をもっと楽しんでほしい。おにぎりを持って海に行ったり、そんな光景が当たり前であってほしい。そういう楽しむ心をみんなが持つことで魅力的な街ができる。
タムタムギャラリーからも様々な海から見る景色が広がる。

雲間の陽光が海を照らす。

numazu-journal12

海に太陽が沈む時、その世界は一面に紅くなる。

IMGP3645

海に暗闇がやってくると、対岸の沼津の街が輝きだす。

IMGP3662

それはそのまま田村さんの作品の世界である。どこか暖かく魅力的な場所。

2013年の冬、そんな田村さんの世界観を伝える作品が海沿いのタムタムギャラリーから、沼津の街に移された。

numazu-journal13

お店に搬入していると通りがかりの方が足を止める。
作品のストーリーを丁寧に伝える田村さん。

numazu-journal9

あげつち商店街にイルミネーションの期間中、タムタムドリームストリートが登場した。
商店街に田村さんの創造の世界が街に溶け込んだ。

numazu-journal14

≪タムタムギャラリー≫
沼津市獅子浜22-28
電話:055-933-2030
土日のみ営業
http://www.tam-tamgallery.com/

【HPに戻る】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。