街と港をつなぐ~我入道の渡し~

沼津港と反対側にある我入道、そして上土をつなぐ連絡船として明治時代に生まれた。

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“昔は我入道から反対側まで泳いで行って、帰りは船に乗ったり、
街の方に材木屋があって、木の皮をはがしに行くのによくこの船に乗ってたんだよ”
と船頭歴17年の川口さんが言っていた。

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昭和43年に港大橋が出来てからは客足が減りついに昭和46年廃止となった。

それから26年の時を経て平成9年に観光用に復活した。
それから17年続く“我入道の渡し”

今ではあゆみ橋までの運行もしている。

そして冬季は運行をお休みしている。
今シーズンの我入道の渡し船は3月22日(金)から始まった。
この、渡し船の就航を祝い、1年の安全と盛況を願うセレモニーが開催された。

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”1年間しっかりと運行できるように今年もよろしくお願いいたします”
市から業務を任されている我入道漁協会長からの挨拶。

そして市長からの挨拶。

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それだけ期待されている我入道の渡し。

ある時期から川と街は遠くなり、
泳いでいる人はいなくなった。

“小学生になったらよく先輩に川に突き落とされてさ、もう泳ぐしかなかったんだよ。
先輩怖かったな~(笑)
でもこの辺は川でものを運搬していたから、誰かしらいてね。
あと、釣りもしたな~”

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まるでセーヌ川のように川は暮らしの一部であり愛着のある場所だったことがよくわかる。

思い出を話す船頭の川口さんや鈴木さんの顔には笑顔がこぼれる。

“乗ってきなよ、気持ちいいぞ。
街はいつの間にか高い建物ができたけど川は今も昔も変わんねえな、ほらあそこのでっぱりは台風が来たらなくなる”

確かに変わりゆく街。でも変わらないであろう景色、そして昔ながらの船はタイムスリップをさせてくれる。

子ども達のおみこし、掛け声。

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無料でふるまわれるお汁粉やカニ汁。
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我入道漁協の自慢のたちうおの春巻きなどの販売も。

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そして我入道音頭を踊るお母さんたち。

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最後には餅なげも行われた。
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今回特別に先着で乗船券と干物などの記念品が配られた。

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参加者はみな笑顔で降りてきた。
“川から見る景色は素晴らしかった。普段見ることない水面からの景色、
箱根や南アルプスなどの山々、富士山、本当に素晴らしいですね”

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お孫さんと毎回乗船する方も来ていた。
黄色い旗をふり船をとめる(沼津港・我入道乗り場)のも面白い。

大人も子どもも楽しめる“我入道の渡し”

街と港を移動するのに利用してみるのも面白い。
ゆっくりと川の空気を味わってほしい。

≪我入道の渡し≫
【乗り場】
我入道のりば:沼津市我入道東町地先
沼津港のりば:沼津市蓼原町地先
あゆみ橋のりば:沼津市大手町4丁目地先

【料金】中学生以上100円、小学生50円
【お問い合わせ】
沼津我入道漁業協同組合 TEL:055-931-1395
NPO法人 沼津観光協会 TEL:055-964-1300
観光交流課 TEL:055-934-4746

http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/sisetu/ganyudo/index.htm

就航予定表はこちら→http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/sisetu/ganyudo/img/2014haru.pdf

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