【2013年の記事です。現在は記事のサービスを施設で提供しておりません】
駅から歩いて上土商店街にはいるとすぐグラスファインというメガネ屋がある。
中にはきれいに並べられためがね。
それはどれもこれもデザイン性に富んでいる。
そしてオーナーの荒川さんの雰囲気と相まって落ち着いてもいるし、あったかい雰囲気もある。
実家は眼鏡屋。でも眼鏡屋になりたいとは思わなかった。
だが、東京に行きたかったという理由でメガネの学校に通った。
そのまま大手メガネ店に務めるものの楽しいとは思わなかった。
むしろサーフィンに没頭していた。
そして静岡に戻り、実家を手伝いながら海で遊び
貯めたお金で時計の学校に通い、時計を修理する職人になろうと思っていた。
そんな荒川さん、今は眼鏡屋。
その理由。
たまたま大阪に先輩が独立してメガネ屋をオープンさせるということで遊びに行った。
“いわゆるこういう(今のグラスファインのような)メガネのセレクトショップのようなスタイルの
メガネ屋をやっていたんですよ。
その人が人間的に魅力がある人だったことも合わさってこれはやばいなと。
こういうスタイルだったら眼鏡屋をやってもいいなと思ちゃったんです”
その帰りの新幹線でメガネ屋をやる決意をした。
次の日から物件を探し始め1年ほどでスタートさせる。
最初のイメージ、
それは駅から離れたちょっと静かな商店街の中で
小さな眼鏡屋をやること。
まさに今のお店。
静岡東部でやるならなんとなく沼津とおもっていたのだが
当時はデパートも多く条件にあう空き店舗がなかった。
納得はできなかったがもう探し始めて1年がたっていたので
どこでもいいからやるかと、物件が決まりかけた帰り道、
上土商店街にポンと空いている所。
すぐ電話して見せてもらい、即決。
たまたまその日に空いた物件だった。
“目的のある人が来てくれる距離感”
お店を始める時は不安が大きかっただろう。
実際に聞いても、
“最初は全然うまくいかないですよ
最初の2~3年は生きた気がしなかった”
セレクトで眼鏡屋をやっているのはなかなかなかった。
だがお店をはじめて13年、確実に築きあげてきたものがある。
荒川さんのお店には大切にメガネを選ぶ人が来る。
メガネをとにかく売るのではない。
“お客さんにとって一番気に入ってもらえるもの
一緒に選びたいんです”
と荒川さんは言う。
こだわりぬいてセレクトされたものは
デザインも、品質もよく、
何よりその人の新たな自然な空気感をつくる。
以前、私も仕事を辞めた時に心機一転しようと
メガネを買いにった。
何度も何度も通い、
2か月かけてメガネをやっと決めた。
毎回一緒に悩んでくれ
“気に入ったら買えばいいよ”
と言ってくれた。
そして大切な一つを買うことができた。
“人が人のためを想って作ったものを
人が想いを込めて人に紹介する。”
≪グラフファイン≫
沼津市上土町72-5
TEL055-954-3663
glassfineさんはこちらに移転されました。
http://glassfine.jp/
商店街からは離れましたが、ますます素敵なお店になってます。