沼津にある上土商店街ではきつねの嫁入りが年に一度開かれる。
その日、町中がキツネになる。
この光景が出来上がるまでにはあるチームの存在が必要不可欠だ。
それが“Fox’s make Team(フォックスメイクチーム)”だ。
当初、きつねの嫁入りが開催されるときには結成はされていなかったこのチーム。
本格的にチームとして結成されたのは去年から。
以前は、商店街のおかみさん会がメインとなってメイクをしていたのだが
おかみさん会はほかにも仕事があり業務が多くなってしまったのを見た峯知美さん
(お母様がおかみさん会所属)がなんとか手伝いたいと思い有志でやることに。
固定のメンバーはおらず今は峯さんと鈴木さんのお二人を中心に動いている。
はじめは美容学校などに声をかけ賛同してもらったものの、
やはり現役の美容師さんは土曜日は忙しくなかなか時間を作れなかった。
そこで幼稚園児の息子のクラスメイトのお母さんに声をかけることにした。
それが杉山さんだ。実は峯さんも鈴木さんも元美容師。
得意分野ということもあって、意気投合し鈴木さんも参加することに。
“子どもが生まれてからも美容の分野に携わっていられるのは面白いですね”
ママさんの友情から始まった活動は瞬く間に広がり
やってみたいと思う人が集まってきた。
行列参加者は上土商店街近辺が多いものの、
Fox’s make Teamには地域関係なく参加者が集まるそう。
美容の専門以外の方も多く集まり
メイクなんてしたことありません!という方も興味を持ってきてくれた。
そのために、何度か講習会を開催したりし、
集まるのが難しい人のためにガイドブックを作ったりもした。
このガイドブックはすべて手書き。丁寧さが伝わって、当日メイクをするのが楽しみになる。
前々回までは、一人が1パーツ、みんなで完成させていたが
前回からは一人で全パーツが出来るようになった。
メイクのレベルもどんどん上がっていく。
毎年変化があり、追及している。
“追及していくとかなりリアルになっちゃってもっとかわいい方がなんて言われて(笑)”
と鈴木さん。
今年はどうしていこうかと、一年をかけて研究しているそう。
顔に書かれた名前やイラストも人気。
“きつねコンテストというのが開かれるんですが、私がメイクした海外の方が優勝して。
あなたにメイクしてもらったから、ありがとうと伝えに来てくれたのはすごくうれしかった”
おかみさん会の助けになればと始めたメイクチームは
“助け”から“楽しみ”に変わり“やりがい”となった。
参加する人たちの“縁”がさらに結婚する二人を幸せに包み込む。
誰でも参加OK。
狐の嫁入りのシーズンに募集がある。
ぜひ“あげつちきつねの嫁入りフェイスブックページ”をチェックしてもらいたい。
3月16日に行われる、狩野川ローカルマーケットでもFox’s make Teamは参加し、ペインティングでイベントを盛り上げる予定だ。
https://www.facebook.com/agetsuchi.kitsunenoyomeiri?fref=ts
昨年の様子はこちら→http://numazujournal.net/2013/10/kitsunenoyomeiri/