国土交通省が進める東駿河湾環状道路の三島塚原―函南塚本の6.8kmが2月11日に開通した。
これで東名から修善寺付近まで約33キロが一本に結ばれた。
これからさらに、下田まで道路は伸び、この道路を総称し伊豆縦貫道路と呼ぶ。
この道によってどのような効果が地域にはあるのだろうか。
地元の生活向上、観光客へのアプローチ、企業の物流の効率化。
この道路への様々な人の希望も込められ、函南町文化センターで国や県、沿線市町の関係者ら約550人が出席するで式典が開かれた。
その後道路へ移り各市町村のパレードが行われ、車にデコレーションや、ゆるキャラと来賓がトラックの荷台から手を振ったり“車でのパレード”。
沼津市も参加した
この企画を任されたのは沼津市役所観光交流課の平田さん。
1ヶ月弱という短い期間の中で最大限“沼津”をアピールすることを考えた。
そこに同部署の荻野さんが加わり二人のプロジェクトは進む。
今回は4月4日に毎年行われる、沼津の奇祭“大瀬まつり”を再現することに。
このお祭りは、内浦港と大瀬崎で行われる。
東名を降りこの道路を使い、伊豆長岡インターで降りて、会場の内浦や大瀬崎に行ける。
大瀬祭りは毎年4月4日は駿河湾の漁師の信仰を一身に集める大瀬神社の例大祭。
この祭りの最大の見どころは、女装した青年達が華やかに飾り付けられた漁船の上で繰り広げる
「勇み踊り」「♪チャンチャラおかしー、チャンチャラおかしー」のお囃子(はやし)に合わせ、
踊りながら大瀬崎の大瀬神社に参拝。
奇抜なメイクと、その今にも落ちそうになりながら踊る姿を一目カメラに収めようとする人も多い。
休日出を勤し、集められた市役所職員15名。
全員男性だ。
今回のパレードも車の中から全員が女装をし踊った。
ちなみに、バスの装飾30分。
メイクと踊りのリハーサルに1時間かかった。
ほかの地域の人や関係者がびっくりしながら横を通っていく。
奇祭の世界観に突き進む職員たち。
なんだかかっこいい。
そしていよいよパレード。人々が見守る中、踊りながら歌いながら大いにアピールをした。
その時間およそ30秒!
まさかの短い時間に驚いたが一瞬にかける情熱はどこよりも強かったのではないだろうか。
いつも沼津は全力だ。
準備に時間がかかったので、片付けも時間がかかった。
市役所の作業着に着替え片付けをするメンバー。顔はそのままに。
“なんにでも一生懸命”な沼津市役所職員。“楽しもう”という気持ち、アピールしようという気持ちを自分たちに考え、実行する。
ゆるきゃらにも負けない、癒しと地域の魅力を具体的にアピールしていた。
今年の4月4日(金)に内浦漁港で大瀬まつりが開催される。
本物の大瀬まつりは今回以上に迫力がある。
もちろん市の職員も参加。
ぜひ本物を見て、奇祭を体感してもらいたい。
お祭りの帰りは同じ道路を戻るのではなく、海沿いのカフェで春霞の富士山と駿河湾を眺めたり、香貫山の桜を眺めながら沼津の街を楽しむのもおすすめだ。
様々な場所にアクセスがしやすくなった伊豆。
魅力的な場所やイベントの情報をうまく入手し、伊豆の中央を走る縦貫道を有効に使い点と点を結ぶと多様な旅ができるはずだ。
そして、地元ではしっかりと点と点を結ぶ線を意識し魅力を発信することがより重要になりそうだ。
≪大瀬祭り≫
4月4日(金)
http://www.osezaki.jp/osematuri.html