12月15(日)キラメッセぬまづ(プラサ ヴェルデ)で
第44回沼津農林祭りが行われた。
目玉の一つ、農産物コンテストも行われており、
前日に審査が行われた。
審査員は地元の市場の方など野菜のプロフェッショナルな方々。
各種類に分けられた野菜たちが並ぶ。
見た目で審査されるので、
大きさ、色、形を見極めて市場にあったものが選ばれていく。
選ばれたものには付箋がはられていく。
味へのこだわりはもちろんのこと、見た目へのこだわりが伝わってきた。
傷がついているものは原点となる。
大根も細くても太くてもだめ。形が良くても大きさが合わないとだめ。
など厳しい審査がなされる。
つまり、何気なく買っている野菜も厳しい審査や
生産者の苦労が詰まっているのだ。
第44回沼津農林祭り当日、
この選ばれた方の表彰式が行われた。
そして、なんとこのコンテストに出された農産物が競り売り、販売が行われた。
販売には多くの人が並び整理券順に好きなものを選んで買うことができる。
安く、そしてコンテストに出した農作物を購入できると大人気だった。
新しくプラザヴェルデになった会場。
広くてどんなふうになるのか想像がつかなかったそうだが、
いつもより多くの出展者が集まった。
各地区のJA支店や、農産者など多くのブースが出店しており
生産者と直接話したり、試食などを楽しめた。
即売もあり、お茶の詰め放題など農林祭りらしいお買い得も。
そのほか、毎年恒例のあしたか牛の無料配布やプチヴェールを使用したジュースの試飲などもあり、
“今年はしずおか食セレクションの認定を受けたばかりの「あしたか牛」と「プチヴェール」の
お披露目も出来てよかったです”
と南駿農業協同組合営農支援課の関野さんもお話しされていた。
販売や、宣伝ブースの中沼津の昔の写真の展示や昔の給食展示などいくつか気になる催し物もあった。
揚げパンを配布していたり、
今と昔を比べることでただ今あるものを見るよりも食への理解が深まる。
その理解の実践の場も。
JA愛鷹の1支店1共同運動で行っている“茶ぁぐりースクール”だ。
小学生10名が集まりお茶を使用したサーターアンダーギー“茶ァーターアンダギー”を作り1個50円で販売した。
大きな声で呼び込みをし、お金を預かり、ありがとうと言って一生懸命販売する姿に
お客さんも思わず笑顔に。
”地域貢献の活動と愛鷹なのでお茶の普及を込めてこの活動をしました。
参加してくれた子供たちも一般公募で応募してきてくれたんですよ”
と支店長の樋口さん。
JA職員と未来を担う子供たちが一緒にサーターアンダーギーを作ることで
今回の農林まつりのテーマでもある”輝けぬまづ!みらいへつづけ、豊かな食と農!”がより理解されると感じた。
このほかにも子供たちが体験できるスポット、戸田森林組合のブースネイチャークラフト体験や
小学校3~6年生の子どもを対象として、体験型農業学校“あぐりスクール”の育てたトウモロコシで作ったポップコーンが販売された。
農産物は“食”の中心で
その農作物を扱う人たちが、消費者と一緒に“食”を楽しむ。
普段スーパーでは見えない人たちと出会うことで“楽しみ”や“安心”が芽生える。
JA職員にとっても沼津が集結する年に一度のお祭り、
半年前から念入りに準備し、市役所や生産者と連携しこのような会になった。
毎日食べるもの、
そして地元においしい“食”があることを感じてほしい。