おだし。
日本が誇るべきうまみの文化。
でも地味で目立たない存在で、料理の過程で一番最初に省かれることが多い。
毎日の食事の準備でどこを削るのか。
時間もお金もかかるお出汁。
でもおだしのある生活はより豊かな食生活を与えてくれる。
削るなんてもったいない。
そう思えたのは実際にお出汁をとってみたから。
三島にある“おだし香紡”で手に入れた“だし煎”
おだしをとったことがなかったので一番使いやすい粉末になったカツオだしが入ったパックを選んだ。
沸騰させたお湯にパックを入れる。
そこからじゅわ~っとお湯が金色になっていく。
そしてキッチンにはやさしいカツオの香り。
火を弱め煮出した後、パックをとりだした。
一口。やさしい味が広がった。
印象は思ったよりもしっかりと味があるということ。
そのおだしを使って味噌汁を作った。
いつもより少なめの味噌でもしっかりと味があり、深みが増した。
おだしを実際にとってみること。
広がる香はとても贅沢な時間だった。
そしていつもよりも大切に感じるお味噌汁。
なんだか日常を特別に感じた。
“おだしにスポットライトを当てる”
そう語るのはおだし香紡の沼田さん。
使うおだしから贈るおだしへ。
盛り付けられた料理におだしの姿は見えない。
だけど縁の下の力持ち。
素材がぐっと引き締まりおいしくなる。
だからこそ、この日本の良き文化を伝えたいと
店舗を構えることにした。
もともと約80年続く老舗。
カツオなど海産乾物を旅館や日本料理店などに卸している。
沼田さんは全国から煮干しや焼き干しなどを集め
実際に試食。
こだわりぬいたセレクト。
若い人にも使いやすいようにパックタイプ(今回私が使用したもの)も作った。
”贈るおだし”からわかるように
パッケージもおしゃれで
大きさも小さめのものが多く選びやすい。
ちょっともらったらうれしい。
おいしいから人に贈りたい。
めんどくさく思えることも。
敷居が高く思えることも、
それ以上の楽しみがあることを教えてくれる。
~ちょっといいかもおだしレシピ~
☆普段ブイヨンやコンソメをつかっているものをおだしにかえるとやさしい味に大変身!
・かぼちゃのスープ
・クリームシチュー(ビーフシチューは赤ワインなどを使うことがあるのでおすすめできないそう)
・カレー
☆水を使っていたところをおだしに変えてみる!
・餃子を焼くとき
・目玉焼きを焼くとき
ふんわりとしたやさしい味になる!1さじでもあなどれない。
~おだし香紡セミナー~
おだしを知り尽くした沼田さんによるセミナー。
日本人のDNAを呼び起こして、おだしライフをより豊かに。
「第10回お米日本一コンテストinしずおか」同時開催
本物はおいしい!基本のおだしとごはんセミナー
日時:11月28日(木)10:30~12:00(おだしセミナー)
場所:プラザヴェルテ(キラメッセぬまづ)
内容:出汁とりの講義、実演、試飲(カツオ、昆布、煮干しなど)
詳しくはこちら→http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-350/odashi-gohan.html
≪伊豆沼田 おだし香紡≫
〒411-0000 静岡県三島市西旭ケ丘 4041-2
TEL:055-981-7762
http://odashi-koubou.com/